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屍の王〜腐人から始まる転生譚〜(仮)  作者: エイム
第1迷宮
10/54

モフモフするのであった

(ふぅー 何とか勝てた。一歩間違えたら俺が死んでた戦いだった。 まぁ、死んでるんだけど。

このボス狼は美味しく頂いて俺の糧にする。 もうなんかすでにゾンビ狼が腹わた喰いまくってるけど…)


最後に残ったゾンビ狼の活躍が無かったら勝利は無かったんだから、と自分に言い聞かせ放置しておく。

自分はボス狼に刺さった二本のロングソードを引き抜き、頭蓋を割る。 そして、露出した脳を喰らった。 身体が淡く発光する。 ステータスの確認は後にし、勝利の余韻を感じながらゾンビ狼と共に最後の一片まで肉を喰らい続けた。





(よし。ステータスを確認するか。こんな強敵のスキルを獲得できたんだ。さぞかし良いスキルなんじゃないか? “ステータス観覧”!)





種族:腐人(ゾンビ)


HP:25/25

MP:7/7

筋力:F (32)

耐久:F (38)

俊敏:F (30)

魔力:G(1)

幸運:S (500)


装備:ロングソード ロングソード


スキル:忍び足 仲間を呼ぶ 統率


エクストラスキル:無し


種族スキル:食再生 同種化


固有スキル:傲慢 物質吸収


特攻:人間(ヒューマン) (ウルフ) 狼統率者(ウルフリーダー)





(筋力、耐久、俊敏が軒並み上がってるな。 あれだけの激戦を制したし当たり前だな。

それよりスキルだ。“統率”か… 手に入ったスキルはこれだけ… もっといろいろ手に入ると思ったんだけどなー)



《統率 自らの眷属、下僕を統率する能力。ある程度の命令はできるが自害などは命じられない 。

常時発動スキル》



(ふむ。 眷属、下僕っていうのがよく分からんけど常にONになってるのか。 要はパッシブスキルって事か?

とりあえずゾンビ狼に命令してみるか)


ボス狼を食べ終わり、周りに放置されたままになっていた狼達を食べるのに夢中になっていたゾンビ狼の方に向かい、横に座った。


おすわり、と念じてみる。そうすると、ゾンビ狼は尻を地に付け、ピシッという効果音が出そうなほど綺麗に背筋を伸ばしこちらの様子を伺っている。


戯れに右手のひらを上に向け伸ばし、お手、と念じてみる。すると、左前脚を手のひらに乗せてきた。おかわり、と念じると脚を入れ替えて右前脚を乗せてくる。

そしてその尻尾は左右にブンブンと振られていた。



(めちゃくちゃ可愛い… 可愛すぎる… ゾンビだけど。よし! こいつはボス狼戦を共に戦い抜いた戦友だ!名前を付けてあげよう!

今日からお前はポチだ!)


ポチーとデレデレしながら頭を撫でまくる。ポチは全く嫌がるそぶりもせず、むしろ顔を舐めてくるのであった。


心ゆくまでモフモフを堪能し終え、立ち上がり、現実に向き合う。


(ボス狼って“狼統率者”って種族だったんだな…

“傲慢”が仕事しないわけだ…

ってことは、今後この狼達みたいな群のモンスターが出た時は、今回みたいに群のボスと激戦になる可能性があるって事ね…)


この先を思うと憂鬱になり、再びポチをモフモフするのであった。

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