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ななしのごんべぇ  作者: 星月りん
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第1話 退屈

初めての投稿でーす♬

なんせド初心者ですから読みずらいかもしれません スミマセン(泣)


第1話 退屈

退屈だ…。

俺は琴巳 ことみそら中学3年生。ごく普通の家庭に生まれ普通の生活をおくってきた。

楽しくもない、辛くもない、“普通”という当たり前の毎日に退屈している…。必要以上の人間関係は築かない…いつしかそんなことが自分の決まりになってきた。

5月8日 今日もまた退屈な時間が始まった…

「今日は転校生がきたぞー」 担任の川村先生の言葉に教室はざわめく。俺はピクリともしなかった。 関係のない話だから…そう…関係ない話…

「碧江入っていいぞー」 ガラッ

扉が開いた瞬間、教室が静まりかえった…。

「碧江 あおえうみです…」

その透き通った声に、見もしなかった俺も顔を上げてしまった。茶色のキレイな髪に、碧が少し混じったような淡い吸い込まれるような瞳、見とれてしまいそうな顔立ちはクラス全員目を見張った。俺もだ

「碧江さんは日本人ですかーー?」

沈黙を打ち破ったのはクラスのムードメーカーの

前田 太陽だ。

「祖母がフランス人なのでクオーターです…」

クオーター…どうりで…

心の中で納得する。

「クオーター⁈すげ!」

「ハイハイ、そこまでなー!碧江の席は…」

「俺の隣ー‼︎‼︎」

太陽はいちいちうるさい

「よし!窓側の一番後ろなーー」

は…?俺の後ろ⁈…うそだろ一番後ろは快適だったのにその後ろに人が来んのかよ…

「じゃ、前の席の琴巳!学校の案内よろしくー」

めんどくさい…最悪だ…神様は俺の事がそんなに嫌いか… 俺は小さくため息をついた

「よろしく…琴巳君」

「よろしく」

無愛想に返事をすると、会話は途切れた。



「ここが図書館。」

2時休みに学校を案内した。図書館を見ている碧江はなんだか喜んでいるように見えた。本が好きなのかな…他人の事なんかどーでもいいはずなのになんだか気になった。


放課後、みんなはどこかで碧江の歓迎会をしようという話をしていた。もちろん俺は行かない…。

「碧江〜!どこがいい?カラオケとかは〜?」

おもいっきり校則違反だ子供だけでカラオケは行っちゃいけない…俺は関係ないけど。

「琴巳君は行かないの?」

いきなり話しかけられたのでビックリして顔を上げた。すると、前に学年1の美少女とか言われている風見奈緒かざみなおが立っていた。他の男子は一斉にこちらを見た。「行かない」と言おうとすると

「ないないー無理だよ風見さん、琴巳って一度もこういうの来たことないもん。」

太陽の言葉に俺は一瞬イラっときたがどーでもよかったから知らんふりしてカバンを持った。するといきなり腕を引っ張られ、

「用事でもあるのか?」

と聞かれた。その声の主は碧江だった。

「大事な用事があるんだよ。楽しんでこいよ。」

そんなうそをついて教室を出た。


次の日は1時間目から体育だった体育は嫌いだ。やたらペアになるとかグループをつくるとかが多いから…友達とかをつくるのがめんどくさかった俺はペアなんてつくれるわけないからな…。

「集まれーー」

体育の羽馬ばば先生だ…

「よーしじゃあ2人1組のペアつくれー」

やっぱりな…また見学にしとくかめんどくさいし

「琴巳君俺と組も。」

「⁈」

驚いた…

碧江が俺に組もうといってくるなんて…なんでこんなに俺にかまおうとするんだよ…

少しイラつきを感じた。

でも評価が落ちるよりマシだ。

「いいよ」

最悪なことに今日の体育は体力テストだ。やっぱり休めばよかったかもと後悔してももう遅い…

始めにシャトルランをやった。体育館の端から端までを体力が尽きるまで往復して、何往復できるかみるテストだ…

最初に碧江がやった。72回、意外と体力はあった次は俺だ。スタートラインに立つとなんだかすごく緊張した。せめて72回以上いきたい…

「ヨーイ…スタート」

機械の声が聞こえた瞬間走り出した。体力が持つように…

ーー…何分経ったかな…

もう顔や髪や服は汗でびしょびしょだ。視界もはっきりしない…やめようかな、倒れるよこれ…ヤバイよ… バタッ

ほんとに倒れてしまった

……

周りからいろんな声が聞こえた…「え⁈」とか「まじで⁈」とか。

やらかしたなーとか思ってたら、いきなり体が持ち上がった。横を見ると

碧江の顔が見えた。支えてくれているのか…?

「先生、琴巳君を保健室に連れて行ってきます。」

先生はその声に振り返り俺を見て驚いた。

「うお⁈どーした琴巳!大丈夫か⁈じゃあ碧江、保健室まで連れて行ってくれな」

「はい。」

俺は支えられながら保健室に行った。ベットに座るといきなり碧江に話しかけられた。

「君…親はいる…?」

「は?」

言ってる意味がわかんねぇ…

「いる…当たり前だ。」

「そっか…」

「名前、琴巳空君だよね

…?」

「そーだ。」

なんなんださっきから…不思議な奴だとは思ってだけどここまでくるともうおかしい奴だろ…

すると碧江はいきなりさっきとは別人のような冷徹な目になり言った

「君は琴巳空じゃないよ…本名は言えない。」

もう驚きで声も出なかった。ほんとにいかれた奴だ…そう思ったけど、碧江のそのより碧が増したような目に冗談を言っているようには見えなく、聞いてみた。

「どういう事だよ。」

「…」

碧江は少し目をそらした

「別に…言葉の通りだよ

君は琴巳空じゃない。別の人間なんだ…。」

「意味がわからない。じゃあ本物の琴巳空はどこにいるってんだ。」

俺は少しイラついた声で言った。

「それは言えない。」

「じゃあ…」

「でも…君はじきに殺されてしまうよ…」

俺の言葉をさえぎるように言った

「は…?いくらなんでも殺されるって…」

「君が死にたくないなら明日の放課後屋上に来て。詳しいことはそこで話すよ。」

そう言い残し保健室を出て行った。

俺は理解ができずただボーっとしていた。ただ、その碧い瞳になぜか懐かしさを感じたと同時に、退屈から抜け出せるかもしれないという期待もしていた。




俺は今日初めて自分の存在に疑念を抱き、他人の存在に興味を持った…ー。







琴巳と碧江の関係が気になりますね〜…自分でも先の話考えてません!でもじきに正体わかってくるといーなー…と思っています。どーか、琴巳と碧江を暖かな目で見守ってやってください!

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