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俺と雪合戦

昨日と同じ夜の道。月明かりに照らされる道のりを一目散に駆ける。春樹の頭の中は冬花の事でいっぱいになっていた。


あれから何分経っただろう。目的地にやっとの思いでついた。春樹は整わない息のまま冬花を探す。


グシャ


何かが僕の後頭部に当たる。冷たい。ふと後ろを振り向くと冬花が手に沢山の雪だるまを持ち、大きく振りかぶったモーションをしていた。


「ふゆーー」

雪玉が春樹の顔全体を覆う。


「おいおい、それはセコいんじゃないか?」

「遅れてきた分際で何を言う」

「ごめんって」


引け目を感じながらも、勝負となれば別の事。春樹はすぐさましゃがみこみ雪玉を作り始めた。


冬花はそれを阻止するように持ち玉を精一杯の力で投げた。


雪の精霊といえ力は女の子、なので力では俺には勝てないだろう。と思いながらも難なく雪玉かわし、雪玉のストックを増やしていく。


寒い筈の外の空気はいつの間にかあまり感じなくなって来た。


「それっ」


冬花に向け雪玉を投げた。もちろん少し手加減をしている。


べしゃっと冬花の体に雪玉が当たる。冬花も負けじと雪玉を投げた。


いつぶりだろう、こんなに遊んだのは・・・。小学校以来、雪なんて邪魔なものだとしか認識していなかった。


「楽しいね」


冬花は楽しそうに言った。


「ガキか」


なんて言う俺も楽しいと感じている。今まで俺は何で冬を拒んでたんだ。なんてしみじみしていると、またもや顔に雪玉をぶつけられた。


こんな楽しい日々が続けばいいな。そう思いながら残った時間を有意義に過ごした。


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