96 エルメス国
今回は黒沢視点です。
「なに、これはどういう事!!」
「分かりません、勝手に防衛システムが働いて教会を攻撃し始めました」
部下の一人がそう報告してくる。
「なんで、あたいの装置に不備が見つかった訳ではない」
美千留がそう言いながら装置を弄ってる。幸い攻撃しているのは教会だけで人を攻撃している様子はない。
「フランスからミサイルが飛んできます!!」
この対応の速さは最初からミサイルを準備していたのだろう。この国をつぶしたい国はいくらでもいるこれ幸いとミサイル攻撃をしてきたのだろうだが。
「魔障壁は制御下あるわね」
「はい」
「それを実体化させ、ミサイルを防ぎなさい」
「分かりました……ミサイル着弾まであと十秒」
そして十秒たちミサイルが着弾したが傷日一つない国を見てほっとした。そしてこちらの攻撃音が鳴り終わった。
「どうしたの?」
「攻撃が終了しました。教会を攻撃し終わったからだと」
別に教会を攻撃したことに後悔はないが、勝手に動き出したのは非常に困るのだ。
「原因の究明を急いで」
「各国にどのような対応を?」
「ノーコメントでお願いするわ」
私はそう言って部屋をでた。
「どうした忙しそうに?」
由真がのんきにアイスを食べながら聞いてくる。
「実際に忙しいのよ」
そう言って由真が食べていたアイスを一口貰う。
「おいおい勝手に食べるなよ」
「いいじゃん、一口ぐらい」
私は口の端に付いたアイスを指でとり舐めた。
「忙しいたら」
「大変だな」
「そう思うなら付き合いなさいよ」
私はそう言って由真をつついた。
「書類仕事やらせた大変なことになったろ」
そうなのだ由真に書類仕事をやらせたらいろいろとミスを犯して二度手間になり、余計忙しくなったのだそれ以来由真には書類仕事などはやらせていない。
「あなたは楽でいいわね」
「そう言うな」
そう言って由真は私の肩を叩く。
「それじゃあ、訓練行ってくるわ」
「がんばてね。先生」
「おう」
由真には今は戦闘に関する先生になって貰っているのだ、面倒見が良く、子供たちにも人気なのだ。
「早く、平和を満喫したいわ」
私はそう言って本部に戻っていった。
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