95 戦争の狼煙
俺は一日中泣いた次の日、黒沢は新しい国を成立させた。名前はエルメスだそうだ。ちなみに国に必要な条件は住民、実質的支配、そして領域つまり国土だ。
住民は魔法少女三万人実質魔法少女の四割近くが一晩で移動し、亡命したのだ。そして魔物の人々は七割近くが黒沢のところに亡命したのだ。三万人が移動。そして人間は五千人が移動した。主に魔物の伴侶の方々が移動したのだ。これは各国で大問題になった。今魔物に対する戦力は魔法少女だけなのだ。それが居なくなったりしたら魔物と戦うものが居ないと言うことで各国抗議しているらしいがあまり意味がないようだ。
そして国土なんだが、…空に浮いている。どっかのファンタジーみたいに空を飛んでいる。現在は魔障壁を展開して、空気、気温など保ち、転移魔法で入れないようになっている。国土は東京ディズニーランドぐらいあるらしい。そしてその膨大な魔力が必要ななのだが、それは妹の魔力を使っているらしい。俺が持っていた魔力はあれぐらい楽々できたらしい。
「さて、これからどうするかのだが」
今部屋には俺、雪菜、湯野、エリナ、久留巳、留美、りーぜ、祥子さん、朝比奈さん、師匠が集合した。
「当面の目的は達成できたわけだ」
そう言って師匠は俺を見る。
「次はどうする?」
それに雪菜が
「結城の妹さんの救出ですね」
「そうですわね」
久留巳も肯定する。
「結城、お前はどうする?」
「俺は……………ごめんなさい、俺は参加することはできない」
俺の言葉にみんな唖然とする。
「…どうしてだ?」
師匠が俺に聞く。
「俺にはもう戦う力はありませんから」
俺はそう言って力なく笑う。
「……お前は魔力がなくなっただけで、救うことをを放棄するのか」
黒金さんは何かを押し殺すように聞く。
「あれだけ力があっても半人前で誰も救えなったですよ。今の俺では足手まといです」
俺がそう言うと
「お前は力があったから誰かを救おうと思ったのか?」
「力があったから救えたんですだから」
「違う、俺が聞きたいのは力が有ったから救おうと思ったのか?」
「それは…でも俺にはもう力はないですよ」
それでも師匠は何かを堪えて質問をする。
「お前は力があったから修行に参加し逃げず耐えたのか」
「……そうです、力があったk」
「違うだろ!!お前はお前の意思で救い助け耐え忍んだんだろう」
師匠は俺に怒鳴った。
「俺は力がないから言って諦めるような奴を弟子にした覚えはない!!」
俺のことを黙って見つめるその時
「失礼します」
眼鏡を掛けた女の人が入ってきた。
「何があったの?」
「それがエルメス国が教会を破壊行為を」
「どういう事よ」
「分かりません」
戦争が始まった。




