93 精神世界
三万PV行きました!!
読んくださった方々ありがとうございます。
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!!
ここは?俺に何があった?俺は今真っ暗な世界にいた。
「そうだ、俺は確か黒沢と戦っていて」
俺の頭の中で黒沢との戦いがフラッシュバックする。
「俺は負けたのか」
対人戦はそれなりにできると自負していた分、ショックが大きかった。
「そう、落ち込まなでお兄ちゃん」
俺は背後から声を掛けられ振り返る。
「みずきか…」
そこには俺の妹がいた。
「あの後何があったか分かるか?」
俺が聞くとみずきは首に振った。
「ごめんなさい、基本的にお兄ちゃんの目と耳でしか情報は分からないの」
「そうか…」
俺はそう言って体を伸ばす。
「ごめんなさい」
「いや、分からないの仕方ないから」
みずきは泣きながら首を振って
「こんなことに巻き込んで、私のせいでお兄ちゃんはこんなことに」
「心配するな、何とかなるさ。それにお前が悪いわけではないだろう」
俺はみずきの頭を泣き止むまで撫でた。みずきは泣き止むと
「待っててお兄ちゃん。私が必ず助けるから」
そう言って消えた。
「おい!!」
俺は呼び止めたが見えなくなってしまった。何となく存在していることが分かるが目に見えなくなってしまった。
それからみずきはが姿を表した時、満面の笑みを浮かべて
「待っててお兄ちゃんもう少しで助けが来るから」
「どういう事だ」
「雪菜さんたちが助けに来るようにしてきたの」
それから少し経った。
「ごめんお兄ちゃん」
みずきがそう言って泣いていた。
「時間が足らなかったみたい、だけどお兄ちゃんは絶対守るから」
その言葉の次の瞬間俺は黒い手が出て俺を掴もうとした。そんな俺を突き飛ばし自ら黒い手に握られた。
「みずき!?」
「お兄ちゃん迷惑掛けてごめん」
その言葉を最後にみずきはそこから居なくなった完璧に。さっきみたいに姿が見えないだけじゃなく、いなくなってしまった。
「なんなんだよ、この喪失感!!」
俺は体が震えるほどの喪失感に襲われていた。
「怖い怖い怖い怖い怖い」
俺は口に出さずにはいられなくなった。
「夢なら覚めてくれ!!」
俺が叫ぶと同時にめが覚めた。




