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86 決着

「サイクロン」

その言葉と同時に竜巻があたしを襲い体が浮き上がり壁に飛ばされる。

「ガッハ」

あたしは地面に落ちる。体はもうズタボロで血が流れている。攻撃はかわすので精一杯で反撃なんて出来なかった。

「降参してくれませんか、力の差は十分分かりましたよね。同胞をこれ以上傷つけるのも心が痛むので」

「そんなふうには聞こえないわ」

あたしはそう言って立ち上がった。もう立ち上がるのも精一杯だ。魔力は沢山有るのに何も出来ず意識を手放しそうになるが、あたしは歯を食いしばって立つ。まだ切り札はある。

「がんばりますね。あなたの武器はもうミニガンしかないのに」

ファングはあのブランチとか言う枝にぐるぐる巻きにされて枝を切って解放することが出来なくなってしまった。

魔装で武器を作り出したとしても、魔具を使った武器より性能が劣って負けてしまう。どうすればいいのか。

少しでいい隙が作れれば!!

「ウォーターシュート」

あたしに向かって水の塊が飛んでくる。

「グッ」

あたしは体を半ば転ぶようにしてかわした。

「何でそんなに魔法の種類が豊富なのよ!!」

あたしは時間を稼ぐためになんとなく怒鳴ってみた。大体属性の魔法は一人一つなのだ。そして大体魔具の色から連想しやすいのだが…アリスは水、火、土、風、植物まで使ったのだ。そして何で属性が基本一人一つかと言うと自分が色に例えられた時赤なら火みたいになんとなく自分はこの属性と自分で決めてるのだ無意識のうちに。

「それはあたしが魔女だからだと思います」

「魔女?」

あたしは思わず聞き返した。いまどき魔法少女と言うことはあっても魔女と言うことは少ない。

「どういうこと?」

「そうですね、これは少し昔話をしなければなりませんね。ですがあなたに話す必要は無いの話しません」

そう言ってま杖をあたしに向ける。

ガガガガガガガ

あたしはアリスが話しているうちに呼吸を整え、ミニガンを連射。え?卑怯?知ったこっちゃ無いこっとは命掛けてやってるんだ。あたしは引き金をひっきぱなしにして、撃ち続けた土壁が防いでいるが知ったこっちゃない。

「無駄だと言うことが分かりませんか?」

あたしはそんなことお構いなしに切り札を切る準備をする。あたしの手の中にあるミニガンは形を変え始める。銃口は大砲の弾でも撃てそうなぐらいの大きさになり。銃口の下には刃が付いている。モンハンで言うところのガンランス仮面ライダーリュウキのゾルダの大砲のようなものを想像して欲しい。

あたしの狙いは相手から自分が見えず、相手の居場所が分かること。これであたしの必殺技がかわされない。

かわされたら一巻の終わりである何故なら自分の魔力を全部吐き出してしますから撃った後は倒れるしかない。


銃口に魔力が集まる。あたしは土壁に銃口を向ける。

「何をしようと?」

相手も何かを感じたのだろう声に困惑感が混ざっていた。

滅気怒メキド

あたしの呟きと共に銃口から強烈な光が飛び出す。それと同時に土壁の横からアリスが逃げ出そうとするがもう遅い。

「ギャアーーーーーーー」

体の半分が滅気怒に辺り壁に叩きつけられる。滅気怒は壁を貫通してさらにその奥まで地面が見える。

「何なのあれは?」

横たわりながらアリスが喋る。

「あなたに唯一勝っている魔力の一撃。あたしの魔力を全部吐き出すのあの技は。ただ魔力が殆どなくなって意識がなくなるけどね」

あたしは夢の中にいる様な感覚になっていた。

「馬鹿なあれだけに威力あれは魔装ではないな。なぜそれをアムド化で作れる。資料ではそんなことは」

アリスの言葉はそこで終わった。気を失ったのだろう。

「あたしの新しい力よ」

あたしも気を失いそうになりながら話した。この力はあたしが復讐をやり遂げたときに出てきた力だ。

それでいろいろと変わったのだが…だめだあたしも意識が飛びそう。



あたしは地面に倒れた。








                  雪菜視点

私は湯野と別れてから違和感について考えていて、気づいた。

「分かった」

「何が分かったんですか雪菜先輩」

リーゼが聞いてくる。

「湯野に対する違和感」

「?」

「あのね、湯野のアムド化呪文がいつもと違ったの」

「それは…どうしてでしょう?」

リーゼちゃんが久留巳ちゃんに聞く。

「そうですわね。精神的に何らかの変化が起こった場合などですかね。その場合このアムド化は自分がなりたいのや憧れるものなどになったりします。そしてそれが変わったのならアムド化の力や姿や呪文が変わってもおかしくないかと」

久留巳ちゃんの言葉にエリナちゃんが反応する。

「告白、敵討ち」

エリナの言葉でなんとなく察する。

「じゃあ、がんばって囚われの王子様を助けよう。」

私は最後にそう茶化して先に進んだ。

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