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今回は雪菜視点です

私を先頭に裏口から入った。やっぱりと言うべきか真っ暗でライトが無かったら何も見えなかった。持って着てよかったライト。


中の空気がよどんでいて、空気の入れ替えがしたくなるほどだった。私はエレベーターの近くの案内板を見つけてケータイのカメラで写真を撮る。

「何してるの?」

湯野が聞いてくる。

「迷子にならないように案内板の写真を」

「それならあたしも」

となって全員が写真を撮った。

ここは五階まであるらしい。取り合えず順番に階段を上がって調べることにした。



二階

服屋だったにかしら、マネキンが捨てられていた。私たちはマネキンを跨いで奥に進んだ。

「幽霊でも出そうね」

湯野の言葉に全員が固まる。

「湯野先輩、フラグ立てないでください!!」

留美ちゃんが涙目で湯野に訴えた。

「ご、ごめんなさい」

湯野は留美の余りの反応に戸惑いながら謝った。留美ちゃんはホラーが苦手なのだ。留美ちゃんはリーゼちゃんの服の裾を掴んだ。

「ちょ、歩きにくい」

リーゼちゃんが文句を言うが

「ごめんなさい、でも怖いんです」

リーゼちゃんは留美ちゃんの様子を見てあきらめ、ため息をついた。

「仕方ないわね」

「!!ありがとうございます」

私たちは先に進んだ。二階は何もなく直ぐに三階に行くことになった。

三階は電気製品が売られていた見たいだった。壁に広告なんかが貼ってある。私は何気なく床に落ちていたパンフレットを拾った。パンフレットの最後にはここのショピングモールの階の見取り図が書いてあった。それにはこの建物には地価があることが示されていた。

「ちょっとみんなこれを見て」

私の声にみんなが集まった。

「これ、どう言うことだと思う?」

そう言ってパンフレットをみんなに見せる。

「もう一度案内板を見てみません」

久留巳の言葉にみんな頷いて、案内板を見たが地下は案内板に書かれていなかった。

「このパンフレットが間違えてるんじゃないの?」

リーゼがそう言って案内板を見る。久留巳が何を考えたか案内板をペタペタと触り始める。

「久留巳?」

「ここだけ触り心地が違いますわね。留美先輩ここに軽くでいいのでパンチを」

留美ちゃんは戸惑いながら右手に魔装を纏わせ、案内板にパンチを入れたら、ヒビが入り、留美がそれを崩すと案内板の下から案内板が出てきた。

「これは?!」

「誰かが上から埋め立てた見たいね。それも相当に地下に行って欲しくない無いみたいですね」

エリナが笑みを浮かべていた。

「それじゃ、一階に下りるよ」

湯野はそう言って階段を下りて行く私たちもそれに続いた。







「どこにも無いじゃない階段」

私はそう言って壁を蹴っ飛ばした。

「雪菜、静かに」

湯野がそう言って私に注意したが、湯野も相当にいらいらしているようだった。

「どこに地下に行く階段があるの」

そう、階段が見つからないのだ。

「まあ、普通そうですわね。あれだけ隠したいんですから階段くらいは隠しますわね」

久留巳はそう言って階段の踊り場に魔法の後が無いか探している。

「無いわね」

「どっかに、あるはずよ魔法を使った痕跡が」

私はそう言って魔法を使った痕跡が無いか調べた。

それから十五分。








「無い」

「無いわね」

「無いです」

「無いわ」

「無いですわ」

ちょうどその時、留美ちゃんの頭から犬耳と尻尾が生えてきた。留美ちゃんは半分狼男の血が入っているので、興奮したり、満月の夜になると犬耳(?)と尻尾が生えて、身体能力が上がるのだ。そしてこの耳と尻尾は非常に良い。もう、手触りがサイコーなのだ。まあ、一度それで大変なことになったのでもう触らないが。

「今日は満月の日だったのね」

留美ちゃんはそう言って自分の犬耳うを触る。その時留美の耳がぴくぴくと動く。

「どうしたの?}

私は留美に話しかけたがさっきの会談の踊り場に歩いて行った。留美ちゃんは壁に耳をつけた。

「雪菜さんここの奥に空間があります」

「でも魔法を使った痕跡は無いけど」

留美ちゃんは軽く壁を叩いて、そして

「打ち砕く力をよこせ」

留美ちゃんはそう言ってアムド化して、壁に向かって

「パイルバンカー」

壁に向かって拳を放つ。腕まで壁にめり込む。

「留美ちゃん?」

「向こうに空間があります」

留美ちゃんはそう言って腕を抜く。



私たちは壁のコンクリートを剥がし崩していった。見えてきたのは防火扉(穴あき)だった。

「見つからないわけですわ魔法を使ってなかったんですもの」

久留巳は首を振った。地下の入り口は防火扉の上にコンクリートを塗って隠してあったのだ。これならいくら魔法の痕跡を探しても見つからないはずだ。




久留巳ちゃんのルークを使って防火扉の穴を人が通れるサイズまで広げた。

「行くよ」

そして私たちは地下に向かった。

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