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本日二話目です。


「そんなことが」

私たちは校長先生にこれまでに起きたことを報告した。

「取り合えず結城がどこに居るかだけはいちよう探さなければならない」

校長先生の言葉で多分見つからないことが分かる。

「私たちはどうすれば」

雪菜先輩がみんなの代表になって聞く。

「寮に戻ってなさい」

校長先生はそう言って次に遠山に目を向ける。

「あなたが知っている情報を教えてくれないかしら?」

遠山は頷いて

「分かった」

遠山は校長先生の後について行った。





それから校長先生達も洞窟に入ったのだが何の手がかりも得られなかった。魔力を追うことが普通なら出来るのだが、何らかの方法によって結城の魔力を隠していて見つけられなかった。






それから三日が経ったが、結城先輩は見つからなかった。私たちは別荘に置きっぱなしになっていた荷物を寮に持ち帰った。私と雪菜先輩と湯野先輩とリーゼは結城先輩の荷物を置きに部屋に来た。

楽しかった旅行が悲しい物になってしまった。

「私がこんなこと言い出さなければ」

私の心を占めているのはその思いだった。

「エリナちゃんのせいじゃないよ」

雪菜先輩はそう言って慰めてくれるが、心は晴れなかった。

「うじうじと鬱陶しい」

湯野先輩の言葉に雪菜先輩が反応する。

「ちょっとそんな言い方は無いんじゃない!!」

「過ぎたことを考えても仕方無いじゃないですか!!それをいつまでも」

「それはそうだけど」

「雪菜先輩もいいです」

私は雪菜先輩の言葉を遮った。

「エリナちゃん?」

「これからのことを考えましょう」

湯野先輩の言う通り、ここでうじうじしていても仕方が無い。その時何かが震えるような音がした。

「結城先輩の鞄からだ」

リーゼは鞄のサイドポケットに手を入れた。

「これは!!」

リーゼの手の中に有ったのは結城先輩の魔具だ。魔具はいきなり震えるのを止めたかと思うといきなり黒い煙が出てきた。その煙がだんだんと人型になり、アムド化した結城先輩の姿になった。

「結城…先輩?」

私は思わず呟いた。

「ごめんね~あたしお兄ちゃんじゃないの。それより地図持ってきて地図」

口から出たのは気の抜けたような声だ。私は急いで外に出て地図と久留巳よ留美先輩を呼んできた。

後から聞いたところ結城先輩の死んだ妹だそうだ。

「取り合えず現在地を教えて」

雪菜先輩は現在地を指を指した。

「現在位置はここよ」

結城先輩の妹(自称)はここ最近に潰れたショッピングモールを指した。

「ここに結城先輩が?」

「そうだよ…お兄ちゃんを助けて」

そう言って結城先輩の妹(自称)は魔具の中に消えた。

「信じて良いと思っているのですか?」

久留巳はみんなに聞いた。

「大丈夫よ。あの子私と結城しか知らないことを知っていた。」

雪菜先輩はそう言って恥ずかしそうな顔をした。そこに同級生が飛び込んでくる。

「どうしたの?随分慌ているわね?」

「テ、テレビをつけてください」

その言葉に従ってテレビを付けたらとんでもない物がやっていた。


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