76 研究所
二万PV行きました!!
これからもよろしくお願いします。
「ここは魔王の研究所だ」
遠山が話始めた。
「魔王は何を研究していたんだ?」
俺の質問にきょとんとする遠山、そして急に笑い出した。
「くくくくく、違う違う、魔王について研究していたんであって、魔王が研究してたわけじゃない」
「魔王?」
エリナが聞き返す。
「昔魔女狩りが激しくなったときに現れた魔法少女のことだ」
遠山が答える。
「そしてそいつらは魔王について研究していた」
「何が目的何ですか?」
エリナがなぜか食いついている、そんなに興味がある内容なのか?
「そうだな…あいつらの目的は魔王の降臨?なのかな、魔王の魔法についても研究していたよ」
「どうやって?」
そのときの遠山の顔は酷く歪んだ。
「俺を使ってだ」
「それは……………」
エリナが言いよどむと
「俺の能力知ってるよな、神崎?」
「イマジネーションギア」
俺がそう答えると
「ああ、その通りだ。俺の力を使って魔王の魔法を再現しようとしていた」
抹消魔法をイマジネーションで作ろうとしたのか。
遠山は拳を握り締めていた。
「あなたは何でそんなことに?」
「やつらに攫われた。両親を殺されてな 無理やりやらされていた」
「ッ!!」
エリナが息を呑む
「俺はあいつに復讐したいんだ。だからあいつらの計画をぶっ潰して殺してやる!!」
遠山がそう叫んで近くにあった椅子を蹴飛ばす。
「それが俺の目的だ」
遠山がそう言って歩き出した。
歩き始めて十分、俺はあることが気になって遠山に聞くことにした。
「遠山」
「何だ?」
「俺のことはいつ男だと?」
「それか、それはなハイエルフを守るためにお前が戦ってるときに」
多分俺が気絶してるときにこいつは俺を見ていたのか…殺されなくて良かった。
「それにしても、お前もてるな」
「はぁ!!」
遠山の発言に俺はこけそうになる。
「だってそうだろう、お前が倒れてたとき、泣きそうな女が沢山居たぞ」
「そうなのか?」
「はぁ~お前鈍感なんじじゃないのか?」
「………」
俺は少し止まって考えてしまった。
「ってそんなことはいいだろ」
「良くは無いな、うらまやしいぞ。お前魔法少女の学校に入ってるんだろう。ハーレムじゃないか」
「そんなこと無い………とは言えるかな?」
「クッソー俺も青春したい」
俺は殺しあった男と何の話をしてるのだろう。
洞窟が広くなり天井が見えなくらいの高さになった広場のような場所に出た。
「待て」
それから少し歩いたところで俺が手をかざして動きを止める。
「どうしたんですか結城先輩?」
遠山は気がついたようだが、エリナは気づけてないようだ。
「誰か居るな」
俺の言葉に遠山が頷く。
俺はいつでもオーラを体に纏わせた。そのとき上から何かが降ってくる。俺は拳にオーラを纏わせそれを弾く。
「何だ今のは?」
「鎖つきのナイフ。くっそよりのもよってあいつか」
遠山が悪態をつく。
「誰だ?」
「ここの研究所の関係者だよ」
俺は手にオーラを纏わせ放った、丁度発煙弾を撃つ様な想像をして。
周りが昼間のように明るくなった。
「あんたは!!」
そいつは 黒沢 歌倶矢だった。初めて遠山に殺されそうになった時に確か…最高魔法事件担当って言ったかな。
「お久しぶりですね。神崎 結城」
黒沢の目は鋭く光っていた。
自分の中の構成ではこの戦いが終わったら神とも戦わせるつもりです。
残すところあと二部です。




