69 なんて夢のない魔法の使い方
今回は掃除ですね。
俺とエリナは最初に廊下の雑巾掛けをした。
「きゃあ!?」
リーゼが雑巾掛けをしている最中にこけた、まあリーゼは雑巾掛けをしたこと無いようだしな。俺は俺で腰が痛くなった。四足でいるのは辛いことこの上ない。
掃除機は幸い家の中に有ったので雑巾掛けの後かけた雪菜が。
久留巳とエリナは布団を出し、外で干している。お風呂の掃除は留美がやっているがさっきシャワーを服を着たまま浴びて着替えに風呂から出てきた。
湯野は台所をきれいにした後、食料品の買出しに行くことになっている。
全員で掃除をやるが
「ゴッホ、ゴッホ。これじゃ終わらないよ」
そう言って新たな部屋の埃にむせたを空けた雪菜がぼやいた。雪菜はそう言って少し動きが止まるそして気づいたように
「あーーーーー!!」
「どうした雪菜?」
俺が聞くと
「魔法で掃除すれば直ぐに済むんじゃ・・・・」
「それでも校則で禁止されてるんじゃ」
雪菜の発言に留美が待ったを掛けるが
「別に掃除ぐらいで魔法を使ってもいいんじゃないの?」
俺は少し考えて
「祥子さんに電話して聞いてみよう」
俺は電話で祥子さんに電話を掛けると
「すみません俺です」
「どうしたのボウヤ?」
祥子さんは直ぐに出てくれた。
「実は外で魔法を使う許可が欲しくなりまして」
「何に使うの?」
「えっと、掃除に」
「え?!」
俺のまさかの発言に電話の向こうはフリーズしたようだ。
「あの、祥子さん?」
「まっまいいわどこで使うの」
「住所は・・・・」
俺はここの住所を言って
「分かったわ、こっちから魔法少女の管理局には連絡しとくから。時間は三十分ぐらいあれば良いわね」
「はい、お願いします」
俺はそう言って電話を切った。初めてだろうな掃除のために魔法を使わせてくれなんて・・・まあなんとも俗世間的な魔法の使い方なんだろう。夢が有ったもんじゃないだろうに。
「許可は貰えたから大丈夫、それで誰が魔法を使うの?」
「それじゃ私が水魔法で一気にちりや埃を片付けます」
「わたくしはポーンを使って掃除がしやすいよう家具をどけるという事で」
俺たちの中で掃除に役に立つ魔法が使えるのはこと二人だろうな。
「じゃあ、みんな外に出て一気に掃除をするとするか」
俺たちは外に出て久留巳のポーンが水に濡れちゃあいけない物を外のだし、エリナが一気に水で掃除をした。
ちなみにすべてエリナが操る水なので湿っていることはない。
俺たちが部屋に入ると新品といわずにも人が住める環境が完成した。ちなみにGなどの虫も一気に殲滅したそうだ。
これで夜は安心できそうだな。




