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俺の同居人

雪菜と雄二がポカーンとしている。


(まあ、無理もないか。)

なんせ目の前で自分の知り合いが女になったんだから。

「これで理由は分かったかしら、結城があなたの質問にちゃんと答えられなかったのわ。強制的にアムド化をすると女の子になってしまうの。」

祥子さんがそう言うと、雪菜が

「で、でも、容姿は魔法の力で変えれば・・・」

「それができれば苦労しない。」

俺はそう言って、自分の姿を改めて見た。

黒いジャケットのに背中に二本の剣、足の太もものサイドにグロック18(拳銃)合わせて二丁がある。

ちなみにこの銃の弾の装弾数は17発+1だ。セミ・フルオートなどに変えられて、ジャムルことも少ないらしい。

ちなみに何でこんなに詳しいかと言うと、小学生の時おこずかいをはたいて買った電動ガンである。それ以降銃など買わなくて終わったが今でも大切にとってある。


黒髪の長髪で顔はきつめだがかわいいより美人でかっこいいと言った所だろ。

ここで雪菜がひとつ気ずく。

「あれ、結城、背高くなっていない?」

「うぐっ」

そう、身長が本来より+10されてあるんだ。

「結城、背低いの気にしてたんだ。」

「うるさい」

アムド化をすると本人が心の底でなりたい自分が具現化される。

俺の場合どうなのか知らないが。

ちなみに本来は雄二170センチ、雪菜165センチ、俺は160センチだった。

そして今の状態だと170センチだ。

俺は少しすねならが、

「これで分かったか、俺がお前の質問にはっきり答えられなかったのか?」

「まあ、だいたいは、で容姿は魔法で変えられないと」

「そうだ、理由は分からないが」

ここで、一つ雄二が

「通常のお前の容姿で、魔法少女になるとこの容姿って何か残念だな。」

「うるさい」

今の自分は美形なのだ、これが男だったらいいのに。

何が悲しくて男の俺が美女をやんなきゃいけないんだ。


「さて、これで結城が持っていた秘密が分かったみたいだし、本題に入るわ。」

「祥子さん、それどう言うこと?」

「あら、言ってなかった、寮の同居人にはこの秘密知ってもらったほうが何かとあなたも頼れると思うし」

「それって・・・」

「あなたが疲れないようにするには、知り合いと一緒に暮らせたほうがいいと思ってね。」

だいたいこの人が考えていることが分かった。

まだ、事情が飲み込めていない雪菜は、

「同居人って・・」

「魔法少女学校の寮のよ」

「もしかして、同居人って私のことですか?」

「ええ」

「何でですか!!」

「疲れないように、見ず知らずの女の子と一緒に暮らすよりは結城の負担が少ないし、それに同居人はこの秘密を嫌でも知るわ。そういうことでも結城の友人であるあなたが適役かと、それに結城もあなたが同居人のほうがいいって。」

(ちょっと待て、俺はそんなこと言ってないぞ!)

「本当、結城」

「あ、ああ」

「どういう意図があって言ったの?」

(ヤバイ、ここで選択肢を間違えると大変なことになるぞ)

「えーとな、起きているあいだは魔法でごまかせるとしても、寝ると魔法が解除されるから男だってばれるし、俺が男でも信用してくれるのは雪菜しかいないと思って・・・」

「・・・そう」

(無事回避できたか・・)

俺は内心冷や汗をかいていた。

(判定は・・)

「まあ、あたししかいないって言うなら、」

(ヨシャー!無事回避できた-まあ、雪菜しか知らないだけだけどな)

「で、他にあなたのことを知っている魔法少女て何人いるの」

俺はその瞬間天国から地獄に落とされた。



「私しか知らないんだったら、選択肢は私しかないんだけど」

俺はベットの上でちじこまっていた。

「で、結城はあたしを仕方なく選んだの?」

「いや、雪菜しかいないと思って・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「ま、いいわ一緒に暮らしましょう、変なことしたら承知しないから」

「俺が雪菜なんかに変な事するわけないだろう」

(あ、しっまた)

「へー、私なんかする魅力もないの」

「え、あ、う、そんなこと」

「はぁーもういい」

そう言って雪菜は病室を出て行った。

俺は情けなく

「雄二頼むフォローお願い」

「・・ああ、分かった。だがどうするんだ。お前自身」

「分からない、自分でも雪菜のことどう思ってるのか」

雪菜に思いを寄せられているのは告白されなくても、気づいている。

だが、自分自身が雪菜のことをどう思っているのかわからない。

「まあ、いいお前がちゃんと向き合おうとしているのは、分かったから それじゃあな」

そうして雄二も病室を出て行った。

「祥子さん」

「なあに、ボウヤ」

「爆弾落とすのやめてください」

「あら、いいじゃないこれも青春よ」

「その、青春のせいで嫌われたかもしれません」

「あら、そんなことないでしょ」

「ハァー」

「それじゃね、ボウヤ」

そうして祥子さんも帰っていった。

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