51エリナの父親
俺は男状態になり、エリナのお父さんと会うことになるのだが、名前は本名でいく事に決めた。
エリナとの馴れ初めだが・・・魔法少女の仕事をしているときに魔物から守られた時に知り合ったことにした。
それと俺は格闘技をかじってることにしておいた。強いほうが好まれるからだ。
付き合って一ヶ月ぐらいという設定だ。
そして次の日、この学校にバンパイアで第四神祖でエリナのお父さんが来る。
「緊張するな・・・」
俺がそう言って拳を握りしめる。
「大丈夫だよ、結城先輩の命まではとられないから・・・・たぶん」
「・・・最後の言葉は聴かなかったことにしよう。」
俺とエリナはエリナの部屋でエリナのお父さんが来るのを待っていた。
そしてついに来た。
「すごい存在感。」
俺は全身でとてつもない気配を感じた。
エリナの部屋がノックされ、学校の応接室に来るよう言われた。
ノックをして入ったら背が高い金髪のお兄さんがいた。
「お久しぶりです、お父様。」
そう言ってエリナが頭を下げた。
(見た目が二十代だぞ)
「久しぶりだな、エリーこっちに来て座りなさい。そこの少年も」
そう言って座るよう促した。俺はこの人が出す存在感に圧倒されていた。
「はい。」
俺は返事をするのが精一杯だった。
「私は第四神祖で蒼井・ジダーノ・ケフィウスだ。エリナの父だ。」
「私の名前は神崎 結城です。そのエリナと交際させってもらってます。」
俺はそう言って頭を下げた。その時目元がピクリと動いたのを見逃さなかった。
「それで君は・・・」
そこでいきなり窓が破られ何者かが入ってきた。
「誰だ!!」
俺はそう言って構える。
「僕かい?僕はアブノール・ニコラ。エリナの婚約者だ。」
そう言って堂々と入ってきた。背が高く、銀髪で結構イケメンだ。俺を見下したように見て
「君こそ誰だい?」
「エリナの恋人だ。」
俺はそう言って睨みつけた。
「すみません、第四神祖ここにいる許可と発言の許可を」
ニコラはそう言って頭を下げた。
「・・・よかろう。」
何か言いたそうだったけどエリナの父は許可した。
「ありがとうございます。では・・・このような貧弱で薄汚い生き物はエリナの結婚相手にふさわしくない。ふさわしいのは僕ですよ。」
そう言って俺を見てニヤニヤする。俺が文句を口に出そうとしたとエリナが
「そんなことない結城先輩は貧弱でもないし、薄汚くもない!!」
そう言ってエリナはニコラを睨みつける。
「エリナ」
俺はそう言ってエリナの横顔を見る。
「大丈夫です、結城先輩は優しくてかっこよくて強いから。」
俺はエリナにそう言われてまともにエリナの顔を見ることが出来なかった。
「すまないがエリー外に出てくれないか。」
エリナは不満顔だけどしぶしぶ頷いて出て行った。
「私は第四神祖でエリナの父親だ。だから見極めたい君を、それにいい機会だニコラ君、君も一つ質問に答えてくれないか?」
「かまいません」
「よろこんで、第四神祖」
エリナの父は俺たちを見て
「君たちはエリナのために命を捨てられるね?」
「もちろんです第四神祖。エリナのために命を捨てられます。」
ニコラは腰を折った。
俺はその問いの解答に
「俺は・・・エリナのために命を捨てることは出来ません。」
その答えに場が張り詰めた。ニコラはこことぞとばかりに俺を蔑む。
「ほら、君は薄汚くてエリナにふさわしくない。真にふさわしいのはこの僕だ。自分の命ほしさに君はエリナを見捨てるんだろう。第四神祖これこそがこの「少し黙ってもらえないか」・・・・はい」
ニコラの言葉をエリナの父が遮った。
「質問がある。答えてくれか。」
「答えられることなら。」
俺はそう言って質問を待った。
「少年君はなぜエリナのために命を捨てられないんだね。」
俺は息を吸って
「エリナのためだからです。」
「ほお~・・・続けてくれ」
エリナの父は興味深そうに俺を見る。
「俺がエリナのために命を捨てたらそれをエリナはそのことを一生背負ってかなきゃいけない。それじゃエリナは自分を責めるから俺の命は捨てられません。・・・もし捨てるなら片腕か片足ですね。」
俺はそう言って笑った。
「・・・少年、君はよくエリナのことを理解しているみたいだね。」
そう言って初めて俺に微笑みかけた。
「エリナにもう泣き顔何ってさせたくありませんから。」
「そうか・・・君にエリナを任せてもいいかと」
「そんなことは認めらんないぞ!!人間の癖に!!人間の癖に!!エリナにふさわしいのは僕だ!!僕と戦え神崎 結城」
そう言ってニコラは叫んだ。
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