俺のアムド化
次の日、雪菜と雄二が様子を見に来た。
「体調は?」
「まあ、ぼちぼちって所」
俺がお茶を飲みながら雄二と話ていると、雪菜が何か言いたそうにしていたので、
「雪菜、聞きたいことがあるなら言ってくれ」
雪菜は一瞬躊躇したが、
「結城は、魔法少女なの?」
「まあ、そうだ」
そう、答えると雪菜と雄二が、
「「結城て女だったの?」」
俺はお茶をふきだして
「バーロ、違うに決まってるだろ。お前ら俺は正真正銘の男だよ。」
「じゃあ、なんで魔法少女で肯定したの?」
「それは・・・」
俺がどう答えるか迷ったとき、俺の病室に新たな訪問者がきた。
「それは、実際に見たほうがいいわ。」
そう言いながら祥子さんが入ってきた。
「結城この人誰?」
「んーそうね、ボウヤの愛人」
「な!?」
「結城本当なのそれ?!」
「結城、大人の階段を登ったのか!?お前」
「違う、大人の階段なんて登ってない、祥子さん冗談はやめてください。」
「あら、ボウヤあたしの愛人はイヤなの?」
「いえ、そういうわけではないですが・・・・違いますそんなことはどうでもいいです!! この人は暗崎 祥子さん俺の恩人だ」
「冗談だったのね、ハァー」
「所で実際に見せるってどう言うことですか。」
俺がたずねると
「ボウヤのアムド化を実際に見てもらうのよ。」
俺はそれは嫌だったから、話をそらそうとした。
「そういえば、雄二お前は魔法少女について知ってたのか」
「まあ、雪菜が魔法少女だと言う事は知っていたが,魔法少女がどういったものかは知らなかった。最近まで」
「そうなのか、」
「はい、話をそらさないのボウヤ」
「くっ」
雄二が、
「アムド化なんだ?」
「アムド化ってのはね、魔装を全身を覆うこと」
「魔装って?」
「魔具でできた装備のこと」
雄二と雪菜が話している。
俺は最後に悪あがきに、
「でも、俺の魔具無いですよ。」
「私が持ってきたわ」
祥子さんが俺に魔具を渡してくる。
俺はあきらめて魔具を首につけた。ちなみに俺の魔具は首飾りで色は黒だ。
「なんで結城の魔ぐは黒色なの?オーラの色と普通同じになるのに」
「分からない」
「そうなの」
とりあえず俺は首に掛けた魔具を引きちぎって地面に落として足の裏で踏んだ。
俺の足の裏から黒い煙が出てきて俺を包んだ。
そして俺は
「アムド化」
呟いた、アムド化は人それぞれ違う大仰なせりふが必要な人もいれば魔具を割るだけでなれる人もいる。
アムド化の姿は自分が潜在的になりたい容姿になると思われている。
そしてそこにいたのは黒髪で長髪の女の子だった。




