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会議室

おっさん1

「そのハイエルフを安全面も考えて次元の裂け目とやらに閉じ込・・・んっ、失礼した保護することは出来ないのかね?」

魔法少女おばさん

「出来なくはない、でもそれも完璧な安全ではない。」

おっさん2

「いっそ殺してしまえばいいのではないかね。人ではないのだから人権などないのだから。」

祥子さん

「ふざけないでください。あの子は生きているんですよ。こちらで保護させてもらいます。」

おっさん3

「それで安全面が不備なのだよ祥子くん。国民の安全を考えていただかなくては。あのハイエルフを狙ってくるやからもいる。現にアメリカ、中国、ロシアなどの国々から行き渡せと要請がある。」

おっさん4

「その国に引き渡すと言う選択肢はないにかね?」

魔法少女おばさん

「行き渡すのは愚の骨頂ですね。渡した相手国に下手したらとんでもない力を与え代えません。核より厄介ですよ。」

おっさん1

「ハイエルフと言うのはそんなにすばらしい媒体になるのかね?」

魔法少女おばさん

「下手をすれば世界そのものを手に入れることぐれいは出来てしまうかもしれません。」

おっさん1

「やはり殺すしか。」

祥子さん

「いい加減にしていただきたいわ。この国の問題を関係ないあの子に押し付けるつもりなのですか!!」

おっさん1

「関係がないわけではない。このハイエルフの存在そのものが問題なんだ。それにハイエルフを狙った事件などが起きる可能性もある。これをどう処分するか」


ああ、あたし死ぬんだ。あたしは静かにそう思った。目の前で行われている会議を見て自分の存在がここまで厄介なんて知らなかった。

せっかくお姉ちゃんががんばってくれたのに。

あたしは他人事のようにそう思っていた。

そんなときドアが蹴破られた。





「失礼するよ。」

そう言って俺は会議室に入っていった。もちろんアムド化だ。

「何だ君はドアを蹴破るなど、無礼にもほどがあるぞ。」(おっさん1)

「黙れ、おっさん私は約束を守りに来ただけだ。」

俺はそう言ってずかずか入りとリーゼの頭に手を置いて

「心配するな。守るから」

そう言った。

「守る?あなたは何を言ってるのか分かってるの?」{魔法少女おばさん

「黙れよ、おばさん」

俺がそう言って睨んだ。

「ふざけんなよ、貴様らの勝手な理由でこの子を殺すだと。」

「仕方がないのだよ、御嬢ちゃん」(おっさん3)

俺は叫けんだ怒りに任せ

「『仕方がない』そんなふざけた言葉で命一つ奪おうしてんじゃね!!それにな私はリーゼの姉に命まで助けられたんだ。」

「ほお、それで」魔法少女おばさん

俺は拳を握って叫んだ。

「リーゼの姉はそのせいで死んだ。その時頼まれたんだよ妹を頼むってね。最後の最後に命を落とす時にそう言われたの!!」

「だから何、あなたにこの会議に参加する資格すらないのよ。まして発言する資格なんて」{魔法少女おばさん

俺はこれを言われることを予想していた。そりゃそうさ一介の小娘にそこまで権限はない。

「ある。」

「!!」

驚いたように動きが止まる。

「これだ」

俺は一枚の紙を出した。

「これは・・・」{魔法少女おばさん

「見たとおり、依頼書だ。リーゼの護衛しかも無期限よ。俺はこの契約によりリーゼを護衛する義務が発生する。」

これにより全員の動きを封じた。この契約書により俺たちはこいつの命を守る義務がある。今リーゼの命を左右する会議だ参加資格の言い訳になる。ならなくてもリーゼの命を守るために魔法が使える。

会議室が沈黙する。



「この子の勝ちよ。」

祥子さんがそう言って会議の資料をまとめだした。

「ちょっと待ちなさい。祥子殿。」(おっさん3)

「待ってどうなるの。もう会議の必要はないでしょ。行くわよリーゼ、結城」

「はい!!」

俺はそう返事して祥子さんの後について行く。

「最後に一つ」

俺は大きく息を吸い込むと

「テメエラ何様だ!!命を何だと思ってる。俺たち子供にくだらない大人の事情を押し付けんじゃね!!それぐらいどうにかしやがれ何のための大人だ、普段から威張り腐って!!・・・・失礼します」

俺は言いたいことを言って会議室から出て行った。



「俺が君を守るから、大丈夫だから」

俺がそう言ってリーゼの頭をなでる。

「あたし生きていて良いんですか?」

「ああ」

俺が力ずく頷く。

リーゼの瞳から静かに涙が出てくる。

「あたしもうだめだと思った。これ死んじゃうって。」

リーゼはそう言いながら涙が溢れていく、どんどん。

俺はリーゼを静かに力強く抱きしめた泣き止むまで





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