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次に日、俺は両親の話を聞いて妹の件は信じてみてもいいかもしれないと思い始めた。
そんなことを考えていたら重大なことを思い出した。
「俺が男ってどれくらい広まってるんだろう?」
雪菜たちが見舞いに来たときは男だったからな、久留巳、留美、が知らないわけだが・・・
「俺を救出したときは、気を失っていたからな。」
そのときには男になっていただろ、そのときにばれたな。
俺がそんなことを思っていたらドアがノックされた。
「どうぞ。」
俺が言うと雪菜が入ってきた。
「雪菜・・・」
「結城・・・」
お互いの名前を呼んで固まってしまった。
「その雪菜この前はごめん・・・急に怒鳴ったらして。」
「うんうん、あたしも結城に無神経なことを言って。」
「いや、雪菜が俺の無事を素直に喜んだだけだ。雪菜は悪くないよ。」
俺が首を振ってそう言った。
「でも、あたしも!!」
これじゃ終わらないと思って
「じゃあ、お互いさまだな。」
「うん。」
そう言って雪菜は小さく頷いた。
「雪菜、別にそんなことしなくていいから。」
「でも。こんなに入院生活でたまってるじゃない」
「それはそうだけど。」
「大丈夫私に任せて、うまくできるから。それに大好きだし」
「俺も食べたいんだが・・・」
「じゃあ、待ってて。」
雪菜と俺は別にエロイことをやってるわけではない。ここ数日お見舞いで色んな人が果物を持って来るんだが量がかなりたまっている。前の会話はこうなるのだ。
「雪菜、別にそんなことをしなくていいから。」
「でも。こんなに入院生活で(果物)たまってるじゃない」
「それはそうだけど。」
「大丈夫私に任せて、うまく(果物切ること)できるから。それに(果物)大好きだし」
「俺も(果物)食べたいんだが・・・・」
「じゃまってて。」
そんな感じで雪菜に果物を切るのを任せて、俺はお皿を出す。
「はい、できたよ。」
そう言って切った果物をお皿に載せる。
俺は果物を食べながら
「俺が男だってどれくらい知れ渡ってる?」
「ん~少なくてもあの場にいた全員に。」
そう言って幸せそうに果物を食べる。
「そう言えばさ何で湯野とエリナは結城が男だって知ってるの?」
雪菜がニコニコ顔で聞いてくる。
湯野、お風呂であった。
エリナ血を吸われた。
エリナはともかく湯野のほうを知られたら俺に明日はないな。
「秘密。」
俺がそう言ってごまかすと雪菜じと目で見るが追求はしてこなかった。
「あっそ」
「そういえば。リーゼはどうなった。」
「リーゼは国が管理するみたいな話が出てきてる。一部では殺してしまえなんて過激なことを言っている人も。でも校長先生もいるし」
「・・・どういうことだ?」
「リーゼってハイエルフの血を継いでるから、媒体として狙われるかも知れないし。・・・それと今回の事件でリーゼの存在が危険を呼ぶかも知れないってことで色々と会議を行っているけど」
俺は約束を守るために動き出した。
「雪菜、会議場所を教えてくれ。」




