表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/120

44

だんだん主人公の秘密が明かされます~

楽しみにしていてください


俺は次の朝病院のベットで目覚めた。隣にリーゼがいるベットで

「あ~う~ん」

俺は声にならない声を漏らして昨日のことを思い出した。

いつの間にか二人でベットで横になる状態になって俺はそのままリーゼの胸の中に顔を埋めながら泣きつかれて寝てしまったのだ。貧乳といえど胸は胸だ。花のような匂いとやわらかさで俺を癒してくれたのだが、そのことを思い出してマイジュニアが元気になってしまたことは言うまでもない。・・・このことが雪菜たちにばれたらどうしよう。

そんなことを思いながら顔を赤くしたり青くしたりした。

そんなことをしている間にリーゼが起きてしまい。

「お、おはよう」

リーゼはまだ寝ぼけ眼で状況を把握すると、顔が真っ赤になって

「えっと、あの、おはようございます。」

それが限界でリーゼはベットから早々に出て病室から出て行った。




それから見舞いに祥子さんが来た。

「具合はよさそうね。」

「ええ、体の具合は」

「体じゃなくて心のことボウヤ。」

「え、ええ」

俺はリーゼのことがばれているのではないかと冷や汗を流した。

「立ち直ったようだし良いわ。後で雪菜たちに謝んなさい。」

「分かりました。」

俺が素直に言うと

「後、リーゼにも御礼を」

「・・・何のことですか?」

「大丈夫よ、ベットで一緒に寝たことは黙っといてあげるわ。」

「・・・」

何で知ってんのこの人。

そう言って、笑いながら病室を出て行った。




意外なことに両親まで見舞いに来た。

「何だ元気そうじゃねえか。」

そう言って父さんが肩をたたく。

「まあね、怪我をしたわけじゃないからな。」

そう言って俺は笑った。

「もう、笑いごとじゃないのよ。」

母さんはそう言いながらりんごを剥いて皿に並べる。

「心配かけてごめん。」

俺が素直に謝ると

「いいのよ、特に何もないみたいだしみたいだし。」

「ねえ。」

「なあに?」

母さんはにこやかに笑いながら聞いてくる。

「父さんに隠し子っていない、妹で」

俺がそういった瞬間、

「あなた・・・」

「ちょっと待て、俺は無罪だ。」

母さんはにこやかな顔のまま父さんに近づいていく、包丁を持って。

父さんは必死に首を振って否定している。

「ごめん言い方が悪かった、俺に亡くなっている妹っているのいるの?」

俺のそんな言葉に両親の動きが止まる。

「結城、あなた知ってるの?」

母さんが静かに聞いてくる。

「いや、知らないから聞いてるんだけど。」

母さんは包丁を置いて話始めた。

「あなたには妹がいたわ。だけど生まれてまもなく死んでしまったの。」

そう言って母さんはお茶を俺と自分に入れた。

「それでね、妹に瑞樹みずきとつけるつもりだったの。」

「じゃあ、俺に記憶がないには俺が生まれて二年かそこらか。」

母さんは首を振った。

「いいえ、双子よ」

「双子?」

「ええ、あなたには双子の妹がいたの。」

俺は驚いた自分が双子だなんて。

「男の子に悠馬ゆうま女の子に瑞樹みずきとつけるつもりだったの」

「つもり?」

俺が聞き返すと

「女の子のほうが死んでしまってね。それでそのこの分まで生きてほしくて結城となずけたのよ」

意外なところで俺の名前の由来を知った。ゆうま+みずき=ゆうき。

「そんなことが」

あながちあの女が俺をお兄ちゃんと呼ぶのが間違ってないかも知れない。

今度会ったら名前を聞いてみるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ