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何だろうこの感じ、空を飛んでるみたいな浮遊感の中で視界に映るものが見える。あれなんだか目の前が真っ暗になっていく。
リーゼ視点
東間 皐が私を襲おうとしたとき、結城の体から黒い煙が出て結城の体を抑えていた盾に当たると盾が消えた。
「うん?」
東間 皐が振り返る。
「どんな手品を使って抜けたか知りませんけどあなたは私には勝てませんよ。」
そう言って盾を出現させ結城の体を抑えようとする。
「消し飛べ。」
結城がそう言って刀から黒い煙が出しながら切る。煙に触れた部分、刀に触れた部分が消える。
「ほぉ~ですがまだまグッホ」
いつの間にか結城があたしと東間 皐の間に立ち、東間 皐を殴って吹っ飛ばしていた。
「いつの間に・・・しかし私の盾はどんな攻撃も反射するすばらしいた」
結城は東間 皐に銃を両手に持ち向け、フルオート。
バババババババッ
銃の乱射の音だけが響き、盾に当たった音がしない。
「ん?あーーーー痛い、痛い何ですかこれは。」
盾には無数の穴が開き、貫通して東間 皐にも当たり背後の壁にまで貫通していた。
「どうした、それで終わりか。自分から攻撃してこないのか」
結城がそう言って近づく。
「いや、攻撃できないと言ったほうが言いか」
「なに?」
東間 皐が反応する。
「お前は魔法の容量が盾の能力が一杯で魔法を他に使うことができない、違うか?それだけの能力だ何らかの制限があってもおかしくない。」
「そんな証拠がどこに。」
「あの刀は魔法吸収なんだ。なのにあんたが撃った銃の弾は吸収されなかった。これはあんたが撃った銃が実物だと示している証拠だ。それに今回の事件の誘拐のときに魔法が使わなかった訳ではなくて、使えなかっただからスタンガンなんかで攫ったんじゃないの。」
「ぐっ」
「図星か」
つまらなそうに結城は言う。
「黙れ!!この盾を破ったぐらいでいい気にならないでください。・・・盾の守護よ、わが身を守りたまえ。」
その瞬間東間 皐の体が緑に光、体の周りに緑色のアーマーが付いた。
「これで!!」
自信満々に叫び、結城に突っ込んでいったが
「その程度で、はしゃぐなよ。」
そう言って結城が剣を一閃。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」
腕の付け根から切られ血が噴出す。
「どうして?」
「種も仕掛けもないない。真正面から消しているだけだ。」
そう言ってもう片方の腕を切る。
「がぁぁぁぁぁぁ」
もはや獣の叫びである。
「悪かった、わ、私が悪かっただから。」
つまらなそうに結城は見て
「これで終わりか、なら死ね。」
「待って。」
結城は首を切り落とし
「消し飛べ」
結城が手を向けると、手から黒い煙が出て首から血が吹き出ていた死体がなくなった。
結城は後ろを振り返りあたしを見ると気を失った。
あたしがここを出られたのはこの戦いから十五分後、瓦礫がどけられ出口が開いた。




