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俺の隣にはさっきまでとらわれの身だったエリとリーゼが久留巳のナイトの駒二体に担がれて状態で隣にいる。これは護衛初日の夜に俺は久留巳こんなことを言った。




「久留巳がサモナーで召喚する駒ってチェスの駒ぐらいまでに小さくできないですか?」

俺は久留巳にそう聞いた。小さくできればエリとリーゼのかばんに入れておけば俺たちがいなくてもいざと言うときに守ることができると思ったからだ。

「そうですわね・・・やったことがないのでわかりませんですけど挑戦してみますわ。」

そう言ってやり始めたが最初は召喚状態を小さくすることを考えていたのだが最初の大きさの半分ぐらいで小さくできるがそれ以上小さくならなかった。たぶんこれは想像力の問題で駒が小さくなるのが想像できないだと思うだから

「いっそ、駒そのものにして見ましょう。」

それからはうまくいきそれからは順調に駒をチェスの駒にすることができるようになった。

それが完璧にできたのは朝日が登った時刻だったが・・・

副産物でその駒が発信機にもなった。俺たちが追えたのもこれが理由だ。

チェスの駒を召喚状態にして二人を助けるためにあの攻撃は相手の見くらまし目的。

そして今に至る。




「いつの間に・・・」

「護衛対象は回収した。さっさとここからでよう!!」

俺はそう言って出口に向かって走ったが

「逃がさないですよ。」

俺はその言葉を聴いた瞬間走りながら後ろを振り向いた俺の目に映ったのは東間 皐のにやけ顔。

その瞬間地下の広間の天井が爆発し地下の出口に続く通路が塞がれ俺、エリ、リーゼ、ナイトの駒二体と雪菜、留美、久留巳、エリナ、湯野で分断された。

「最悪だな、この状況は・・・」

俺はそう静かに呟いて東間 皐を見る。

「これで逃げられませんね、では私の愛犬を紹介したいと思います~・・・いでよケルベロス主の命を聞きここに参上せよ。」

地面に魔方陣が出てきてそこからケルベロスが召喚された。

ケルベロスは三つの頭を持ち冥界の番犬と言われている。ケルベロスは甘いものが好きといわれておりまた他にも三つの頭のうち一つがいつも寝ている。また音楽を聞かせることで眠ると言われているがどこまで本当なんだか。

「無駄たと思いますけどその二人渡すならあなたのことは殺しませんよ。」

「・・・デノム!!」

「やはり無駄でしたね。」

俺は次元空間ディメンションスペースからデノムを取り出し構える。

「・・・相棒、ちょっと相手が悪くねえか」

「そんなに悪い相手なの?」

「相棒が言うランクとやらで言うとランクAAAだ。」

「今日が命日になるかも私の」

俺は半ば本気そう思いながらどうしたものかと考える。

とりあえず

「ナイトの二人、エリとリーゼを守りながらケルベロスと戦闘。」

俺はこの命令が通じるかどうか心配だったがどうやら通じたようだ。ナイト二体は頷いた。

俺は本体を攻撃するのに集中する。

「いくよ」

「来なさい、お嬢さん。」

俺はデノムを振るうがやはり盾に阻まれその攻撃の威力はやはり反射され、壁に傷がつく。やはりヒット&ウエイで攻撃しないと自分の攻撃で傷が付くな。

「まだまだいくよ。」

そう言って胸から銃を抜くと俺に向かって撃ってくる。俺は弾丸をデノムで防ぐ。

キン、カン、キン、キン

弾丸を弾いた音が聞こえる。

(おかしい、魔力でできたものなら魔具でない限りデノムが吸収するはずだが・・・)

俺は戦いながらフィジカルサモナーも考えたがこの狭い中で戦ったら生き埋めになる可能性もあるから使えない。

「きゃあっ」

悲鳴が上がった瞬間俺は後ろを振り向いてしまった。俺の目に映ったのはぼろぼろのナイトと死んだケルベロスにしがみつくナイトだった。たぶん片方のナイトがケルベロスの動きを封じて片方のナイトが攻撃をしたのだろう。リーゼの悲鳴は血が噴出したのに驚いて悲鳴が出たようだ。

「敵から目をそらしちゃだめでしょ。」

そう言って何かがぶつかり俺は吹っ飛ばされ壁に激突し気を一瞬失った。



俺が目を覚ました時には俺の目の前に口から血を出しかばうように俺の前に立つエリだった。エリの背中にはナイフの刃がいくつか深く刺さっていた。これはスペツナズナイフ!!

「どうして・・・」

俺はそう呟くことしかできなかった。

「お姉ちゃん!!。」

リーゼが叫ぶ俺にはどこか遠くのようだ。エリが俺にもたれかかる。

「あなたが 死ん だら あの人に たた かうことができ なくなってしま うじゃない。」

エリは途切れ、途切れ喋る。

「だからって、俺が君たちを守るなんて保証がどこに!!」

エリは首を横に振る。

「 あなたが 私た ちのこと を真剣に 守ろうとしていたのは分かったから、・・・・私はね 特 別な能力を 持って いてね 触れた 相手の 心 を読む。」

「もういい、喋るな!!」

俺は叫んで止めようとしただけど

「それでね、あなたの心を読んだの  男の子て知ったと きには驚いたわ。  だけどね  あなたが一生懸命私たちのことを守ろ うとしたのが分かったとき うれ しかった 祥子さ ん以外にも こん な 人も いるんだって。」

「お姉ちゃん!!」

いつの間にかリーゼが近くにいて、

「リーゼごめんね お姉 ちゃん リーゼのこと 守れなくて。」

リーゼは首を横に振る、泣きながら

「そんばことない、一生懸命守ってくれた。」

「結城さん、最後に 卑 怯 な おねが いするけど ごめん なさい。リーゼを いも うと を守ってください。」

そう言ってエリは死んだ。


俺は何をやってる、あんなに自信たっぷりにだったのに、箱を開ければ護衛対象に守られてる。

「何してくれてんのせっかくの媒体が死んじゃったじゃないの。・・・え、あんた男 確か噂になってたわ男の魔法少女がいるって都市伝説かと思ったけど違ったのね。」

東間 皐が言ってくる。俺の手には魔具が転がっていた。

(そっか、気絶したから魔法が解けたんだ。)

俺は頭の隅でそんなこと考えながら

「アムド化」

俺はそう小さく呟いてアムド化した。

「相棒?」

デノムが俺を呼ぶ。

「デノム、リーゼを守ってくれ。」

俺そう言って背中から剣を抜き東間 皐に突っ込んでいった。

「ハァーーーーーーーーー」

俺は盾で反射された攻撃を受けながら剣を振るった、だが

「邪魔よ。」

俺は吹っ飛ばされた。


力がほしい守りたい物を守るだけの力 、約束を守るだけの力、あいつを消し飛ばすための力がほしい。

俺は体に無理やり力を入れたあいつを消し飛ばすことだけ考えて


消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす 消し飛ばす

消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス 消シ飛バス

ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス

ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス ケシトバス


俺は何かをつかんだ、いや、捕まれた。

俺の体を抑えていた盾が消えた。

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