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計画

                  リーゼ視点

私たちが通路を出た所で護衛をしていた人形が壊され、あたしたちは何らかの技で体が痺れて気を失ってしまった。




あたしが目が覚めた時、動けないように体を固定されていることに気が付いた。

(ここは?)

あたしは周りを見ると窓がないので地下と推測。

エリがいないことであわてて探す。

いた。

お姉ちゃんは何らかの装置みたいなものに埋め込まれている。あたしは思わずを叫んだ。

「お姉ちゃん!!」

エリは目をつぶったままだった。

「無駄よ。」

装置の向こうから女の人の声がした。

「誰!!」

奥から長髪の女の人が出てきた。

「私は防衛部隊隊長、東間あずま さつきです。短い間だけどどうぞお見知りおきを」

「お姉ちゃんをどうするつもり?」

女は芝居かかったしぐさで説明しだす。

「まず最初に計画から説明しようか。私はある魔方陣を見つけた・・・そう、それは魔物を一掃する魔方陣!!しかーしこの魔方陣には大量の魔力がいるんです。」

あたしは気づいてしまう。

「もしかして、いままでの大量の魔力のためにエルフなどを捕まえて!!」

女はうれしそうに

「優秀な解答者だと説明も省けて良いですね~」

女は拍手をして

「ちなみにここは地下で地面の下で魔方陣を描きました。大変でしたよ世界の魔物どもを消せるだけの魔方陣は~~しかしこの魔方陣にはまだ必要なものがありまして。」

女はそう言ってあたしたちを片手ずつ指した。

「あなたたちですよ。」

「ちょっと待ってあたしたちは普通のエルフよ。」

女は指を左右に振り

「チッチッチ、あなたたちはエルフはエルフでもハイエルフの血を受け継いでるんですよ。」

あたしは何を言ってるのかさっぱり分からなかった。ハイエルフはエルフと同じで美しいが体は術などの媒体に非常に適しており人間に乱獲され絶滅したと言われている。

「あなたのお父さんはハイエルフだったんですね。そしてこの魔方陣には生きたハイエルフが必要で本当はあなたのお父さんにやってもらおうと思ってたんですけどね。自殺されてしまって困ってたところにあなた方が転がりこんできたわけですよ。いや~私は幸運ですね。」

あたしは聞き捨てならない言葉が聞こえた。お父さんと

「ちょっと待ってよ。お父さんってどういうこと?!」

あたしは叫んでしまった。お父さんは生きていると思ってた、死ぬはずなんてないって思ってた頭の片隅で

「言葉どうりですよ、運よく捕獲には成功したんですけどね・・・この計画を聞いたら自殺されてしまって」

あたしはこの現実を否定するように

「うそよ!!うそに決まっている!!」

叫んだ涙を流しながら

「いえいえ本当ですよ遺体は魔物を呼ぶための媒体にしましたがね。髪の毛だけは残しておきましたがね。」

そう言って女はあたしの目の前にきれいな金色の髪を出した。間違いなくお父さんのだった。

「お姉ちゃんをどうするつもり!!」

「この魔方陣の媒体になってもらうつもりです。この子は媒体となって使われまあ、死にますね。」

「ふざけないでよ!!」

あたしは力の限り叫んで暴れた。ぶつけるようにこの怒りをを 

「ふざけてませんよ。まあ良かったじゃないですかゴミが人の役に立つんですから。」

「ゴミ・・・」

あたしは呆然と呟いた。

「ええゴミですとも、いきなり次元の壁を越えてやってきたゴミですよ。そのゴミがここに寄生していますねまだゴミのほうが良いかも知れませんねノミですね。私はそのノミ掃除の隊長をやってましてそのためには全力を尽くしますよ。」

人間の傲慢さが集まったみたいな人間だ。人間はこの世界で選ばれた生き物とか言って人間が一番えらいなどと勘違いしている。だから人間を信用できなかった。

「まあ、これで人類が救われるならあなた方は少しは役に立ったかも知れませんね。」

そう言って女は笑った。

あたしは泣くことしかできない。

あたしが初めて信じてみても大丈夫だと思った人間、結城を思い出した。

人間の汚いところ、汚れたところを直視して、あたしたちを守るためにがんばって、気づかれないようににあたしたちを狙っている者を倒しているのに気づいていた。

あたしたちが不安にならないように色々してくれた。

あたしは大声で叫んだ信じて。

「結城、助けて!!」



「初めて名前を呼んでくれたな。」

うれしそうな声が地下に響いた。

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