居場所
あたしたちは魔物と戦いながら、増援がくるまで持ちこたえた。
校長先生たちが殲滅して、クラックも閉じられめでたし、めでたしで終わらなかった。
「どういうことですか?校長先生」
あたしは思わず聞いてしまった。
「このクラックは人工的に発生させられたものよ。」
そう言ってクラックが開いていた地面をなでた。
「ホラここ。魔方陣が書いてあるでしょ。」
そう言って地面に書いてある魔方陣をなぞる。そこには確かにうっすらだけど魔方陣の後があった。
「じゃあ、あれは誰かが人為的に起こしたクラックですの?!」
そう言って久留巳ちゃんが声を上げる。
「でも、そうじゃないとこんなに複数のクラックが同時に開いて襲って来ることには納得できない。」
そう言ったのは湯野さん。
「じゃあ・・・そいつの目的って。」
「十中八九エリとリーゼが目的よ。」
そう言って校長先生は眉間をなでていた。
あたしは久留巳ちゃんに護衛させていた駒がどうななったか聞いたら。
「ごめん、護衛を任せた駒が破壊されている。」
久留巳ちゃんはそう言って申し訳なささそうに目を伏せた。
「じゃあ、あの二人はさらわれったてこと!?」
あたしは驚いてしまっただって魔方陣を使ったってことは同じ魔法少女ってことだら。そのためだけにクラックをあける何て・・・
「とりあえず、結城の合流を待ちましょう。」
そう言って校長先生は私たちを後にして他の人に指示を出していた。
あたしは少しショックだった、同じ魔法少女なのにこんなことをするなんて・・・
少しして結城が姿を現した。
「結城、大丈夫だったのね。」
そう言ってあたしは結城の姿を見たとき安心しため息が漏れる。
「あなたを襲った者は?」
校長先生が結城に聞いてきた。
「傷を負わせたが、まんまと逃げられた。」
そう言って結城は疲れた顔をする。
「それで状況は?」
結城が聞いてきたので全部話しをした。
「そうか・・・」
結城はそれを聞いて驚くどころか笑みを浮かべた。
「どうしたの、結城?」
あたしは怖くなって結城に話しかけた。
「いや、大体私の予想どうりだと思って。」
「ちょっと待って、じゃあ結城はこの事件の犯人は魔法少女だと気づいていたの?!」
あたしは驚いてしまい、大声を出してしまう。
「じゃあ、このことに対する対策も・・・」
自信たっぷりに頷く結城・・・ちょっとドヤ顔がウザイ。そこで思いもよらぬ名前が呼ばれる。
「久留巳もう大体どこにエリとリーゼがいるか分かるよな。」
さっきから何も喋らず目を伏せていた久留巳ちゃんだ。
「ええ、もう大体居場所はつかんでますわ。」
引越しの支度でしばらくの間更新が止まります。
ごめんなさい




