襲撃
感想があれば戦える 俺はまだ!!
俺たちは何事もなく一週間が過ぎた。この頃になると雪菜たちは生活にもなれ、緩みが出てくる。
「雪菜!」
俺は余りのことに説教をしたくなってしまった。
「なに?」
「鍵開けっ放し」
そう、雪菜はドアの鍵を開けっぱなししていたのだ。
「もう、頼むから鍵ぐらいちゃんと閉めて」
俺が注意すると、
「ごめんなさい」
俺はため息を付いてしまった。
「頼むから、少し気を引き締めてくれ。」
俺はそう言って睡眠をとりに行った。
俺は眠ると男だばれて仕舞うので(まあ、ぶっちゃけここにいるほとんどのメンツにばれているが)鍵をかけて眠っている。夜の護衛が俺の担当だ。
エルフの姉妹もここに缶詰だと気が狂うだろうから、昼間は時々魔法で容姿を変えて散歩に出ている。
まあ、それに雪菜たちは付き合ったらりしている。その間に寝るのだが。
祥子さんは色々この姉妹のことで駆け回ってるらしい。電話で忙しいとぼやいていた。
それから数日、夜に結界が破られた。
「久留巳!!」
俺は久留巳に視線を向け。
「結界が破られた?!」
久留巳も気づいたようで慌てていた。
「久留巳、その姉妹と雪菜たち起こして逃げる準備。」
「あなたは?」
「私は外の確認。」
「分かったわ。」
俺は部屋からでて外に意識を向けた。
ドコン!!
いきなり玄関から大きな音
ドアが破壊された。
「お前は!!」
俺は襲撃者を見て驚いた。まったく予想のしてないやつがやって来たのだ。
「久しぶりだな、魔王」
そう、遠山 浩二だ。俺はまったくこいつの襲撃を予想してなかった。
(こいつ、何でこんなところに。)
久留巳たちが来た。雪菜は相手を見た途端攻撃しようとしたので俺は急いでとめた。
「やめろ、雪菜!!」
「何で止めんのよ?」
雪菜は遠山 浩二から目を離さないでいた。
「こいつは強い、私がこの前襲われたのもこいつだ。」
「なっ?!」
雪菜は警戒心を強め睨んだ。
「遠山 浩二、お前どうやって結界を?それ以前にどうやって居場所を知った?」
俺が聞くと
「ほお、俺の名前を調べたのか?」
「まあね」
「俺のことを調べたなら知ってるよな俺の能力は?」
そう言って俺に拳を向けてきながら喋り始める。
「ああ、セイクリッドレリック、イマジネーションギアでしょ。アニメの主人公かってぐらいめちゃくちゃな能力のね。」
遠山 浩二は頭を片手でかき上げながら
「まあ、そう言うな。本当に使えると思わなきゃ使えないんだから、使い勝手が悪くてな。」
「質問の答えは?」
「・・・そうだったな・・・結界はイマジネーションギアでマジックブレイクと言う能力を作り壊した。お前の居所は親切に情報が流れていた。」
(俺は昼間寝ていて人目に付かないはずだが・・・魔法少女の中に裏切り者がいるな。こいつの味方か、今回の事件のほうか・・・情報が流れていったてことは十中八九今回の事件のほうか・・・)
「お前の目的は私だよな?」
「ああ」
「ここじゃ、迷惑がかかる場所を移動したい。」
「かまわない」
「ちょっと結城!!」
雪菜が叫ぶが
「あなたたちははここで待機して祥子さんに連絡して結界の修復。その姉妹を守りなさい。」
「あたしたち全員でかかれば何とか」
俺はその言葉をさえぎって
「ならない。行こう」
「場所はどこがいい?」
「この近くの小学校のグランド。」
俺はそう言って遠山 浩二と一緒に向かった。




