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人間なんて

俺は次の朝どうしたもんかと頭を悩ませた、どうしたらあいつら二人に信頼してもらえるか。

まあ、それはおいおい考えるとして俺はいつもどうり授業を受けた。

後半の授業の時に俺は依頼を受ける全員を呼んで護衛する二人について話した。

「だから、人間をまったく信じてないと思って行動するから、そのことを考えて行動すること。」

「あの、それを考えた行動って何をすればいいの?」

雪菜が聞いてくる。

「そうだな、留美!!」

俺が呼ぶと留美は背筋を伸ばした。

「何ですか、神崎さん?」

「留美は匂いである程度どこにいるかは分かる?」

「はい、分かりますけど・・・」

「留美にはもしどこかに消えた場合は匂いで探してもらいたい。」

俺はそう言って次に久留巳を呼んだ。

「なんですの?」

「アムド化して隠密行動に優れた駒を使って二人の護衛をしてほしい。」

「二十四時間はさすがに魔力が持ちませんわよ。」

「護衛する人数が二人以下になってしまった場合出してほしい。」

「分かりましたわ。」

そう言って久留巳は頷いた。

「ちなみに今回の護衛は二人一組でやろうと考えているの。」

「あの結城先輩、これってこんなに考えて行動しなければいけないことなんですか?」

エリナが不安げに言ってくる。

「普通なこんなに警戒する必要はない、だけど今回襲ってくる敵が分からない状態だそれに対して何の対策もないのは危険だ心理的のもな。」

俺はそう言っけれども襲ってくるにはたぶん魔法少女だろうしかもてだれの・・・こいつらにそれを言うには色々と面倒なことになりそうだから黙っている。

「質問ですけど護衛対象が襲われると確信しているのはなぜだ。」

湯野がそう言って聞いてきた。

「あいつらの家が襲撃されたらし。」

「ああ、だからなの。あなたがこんなに根つめてるのは」

そう言って湯野は引き下がった。

「そうよ。」

俺はそうってしめくくった。ちなみに今回のパートナーは俺と湯野、久留巳とエリナ、雪菜と留美ちなみにこの組み合わせに不満を上げた雪菜だが俺が組み合わせの理由を説明したら黙ってしまった。



今日一日の授業が終わって全員で校長室に行った。

「来ましたよ、校長先生。」

「ありがとう」

そう言って校長は奥の部屋から二人を出した。

「この子達が護衛対象、この子がエリでこっちがリーゼ。」

そう言って祥子さんが紹介してくれた。

「私はすでに自己紹介したから、」

俺はそう言って自己紹介を促した。

全員が自己紹介が終わっても何も言わない二人に雪菜はご立腹のようだ。

「ちょっと何か言ったらどうなの?!」

「人間なんて信用してないから」

そう言ってエリはそっぽ向いた。雪菜が言う前に俺は

「あなたの言うとおり人間なんて信用しないほうがいいよ、だから信用しなくてもかまわない。」

俺がそう言ってこの話を終わらせようとた。だが

「あなたなんでそう思うの?あなたも同じ人間なのに?」

リーゼが聞いてきた。

「ちょっとリーゼ!!」

エリが驚いていた。たぶん人間に話しかけるなんて思わなかったのだろう。

「・・・同じ人間だからかな、・・人間は自分と違う価値観や自分とは違うものをありのままに受け入れることができない。・・・昔こんなことがあった。キリスト教同士の戦争は負けた国が奴隷になることはなかったけど、キリスト教じゃない国がキリスト教の国に負けると奴隷になるんだ。どういう理屈か分かる?」

俺は問いかけたが二人は黙ったままだった。

「それはね、キリスト教信者じゃない人間は人間として認められなかっただからだよ。」

俺はそう言って二人を見た。

「他に容姿が醜いとかで障害者を殺した串刺しブラドと言った人もいた。」

俺は二人を見て

「だからかな、宗教が違うと言うだけで人と扱えず、容姿が違うと言うだけで人は見下す。」

俺はそう言って黙った。

「・・・あなたなら信用していいかも知れない。」

そう言ってリーゼは俺のことを見つめた。

「どうして?」

俺が聞くと

「・・あなたは人間が信用できないものとして信用してるからかな?・・・人間は自分達のそういうと所を直視できない人が多い」

そう言ってリーゼは黙ってしまった。

「でいいかな、お二人さん俺たちが護衛しても。」

「・・・おねがいするわ」

そう言ってエリはリーゼの手を引いて俺たちと外に出た。


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