俺の使い魔
「あの、神崎さん今度私に格闘戦について教えてくれませんか?」
「その、ごめんなさい余り人に教えるのはうまくないのでまた今度ね」
「いえ、いいです。」
「神崎さん、お菓子作ったから味見してくれない。」
「え、あうん」
「神崎さん、今度の日曜日ショッピングに行きませんか?」
「ごめんなさい、その日予定があって」
俺は今絶賛モテキだ。え、うらやましってそうだな俺も普通だったら飛んで喜んだろう。
だけど、もてているのは女の状態の自分だ。何が悲しくてこんなふうにもてるんだ。
雄二にこの話をしたら
「よかったじゃないか、念願のモテキが来て」
なんて抜かしやがった。今度会った、地獄に落としてやる。
「あんたすごいわね」
雪菜が驚き半分あきれ半分で見ている。
「何が悲しくて女の状態でもてなきゃならないんだ。」
もお、ヤダ
トントン
ドアがたたかれた。
「開いてます」
雪菜が返事をした。
「すいません、校長が神崎 結城さんにお会いしたい人が来たから呼んでくれと。」
「分かった、じゃ雪菜行ってくる。」
「行ってらっしゃい」
俺が校長室をノックすると
「どうぞ」
「祥子さん、私に会いたいといったのはどなたですか」
「この方よ」
そこにいたのは身長が高いイケメンのおじさんだった。
(なんだろ、この威圧感かなり強い)
「久しぶりだな」
「えっとどなたですか」
「おっとこの姿では初めてか俺の名前はグラドだ。」
「えっとグラドってあのクリムゾンドラゴンの」
「ああ」
「えーーーーーーーーーー!!」
話を簡単にすると狂乱の魔術にかかっているときに自分を止めたやつを見てみたいということで、学校に来たそうだ。補足としてドラゴンや伝説の生き物はある程度になると人としての姿を得るらしい。
「で感想は」
「そうだな魅力的だな」
俺はこの部屋から急いで逃げ出そうとした。
祥子さんかに襟首をつかまれて動けないが
「離してください祥子さん」
「ちょっと待ちなさい」
「嫌ですよ私はドラゴンのお嫁になるなんて」
「違うわよ誰もお嫁になんて出そうとしてるわけじゃないんだから」
「そうだぞ少年、別に少年を嫁に貰おうなんて思ってないかな」
「婿になりませんよ・・・・・え!?今なんて」
「だから嫁に貰おうなんて」
「そこじゃなくて私のこと少年って」
「ああ、知ってるぞ男で唯一魔法が使えるって。」
「!!どういうことですか祥子さん」
「別にいいと思ってね。まあグラドなら」
「祥子さんがそう判断したならいいですけど」
急にグラドが真面目な顔になって
「でだ少年、君たちは契約召喚の相手を探してたんだろう?」
「はい」
「それなら、俺が少年の契約召喚の相手いや使い魔になってもかまわない」
「使い魔!!」
使い魔とは契約召喚とたいして変わらないが、その人と死ぬまで契約すると言うことだ。
「でも俺なんかでいいんですか?」
「いいも何も少年、君は俺を倒したんだぞ。俺は最初から自分を倒したものに契約する権利を与えるつもりだった」
「ずいぶん無茶なこと言うんですね・・・・それに仲間がいたから」
「その仲間を導いたのは?」
「それは・・・」
「少年だろ」
「はい」
「もう一度言う、これは強制じゃない。俺と使い魔の契約をしないか?」
「・・・・・・分かりました、俺の使い魔になってください。」
「分かった。これから少年は俺の主だ。」
「はい・・・それで契約はどうすれば」
「お互いの血を飲む」
「分かりました。」
「少年は我が使い魔となせと言う」
「じゃあ行きますよ。」
俺は魔具でナイフを出して手のひらを切った。
グラドも同じようにそしてお互いに血を飲み。
「我が主となせ」
「我が使い魔となせ」
お互いの足元から光が出て包み込んだ。
「これで使い魔の契約は完了だ。我が主」
「はい・・フィジカルサモナーってできますか」
「多分できるだろう」
「基本的にそれになると思います。」
「まあ、そうだろうな街中でドラゴンを召喚するわけにも行かないから。」
結城は使い魔としてドラゴンを手に入れた。
結城はテンションが上がった




