115 天使殺し
俺は五体に天使と対峙している。
「あなたの本当に人間?」
ミカエルがさすがに気づいたようだ俺の体から神力が漏れていることに。
「ああ、人間だぜ。ただ黄泉の国から戻ってきただけだ」
俺の言葉にアルマロスが何かに耐えられないように言う。
「それでも人間風情だ。私たちを倒せるとでも」
「いいや……倒すんじぇね。殺す」
その言葉に天使一同が眉をひそめる。
「師匠の仇を取ろうと思っていたんだがな。ウリエルは殺されているからな、代わりにお前らを殺す」
「貴様そんなことができろと」
「アラエル、避けなさい!!」
ミカエルが叫ぶがもう遅い。アラエルの目の前にはすでに俺がいる。俺の剣二がウリエルの首を何の抵抗も無く通過する。俺の攻撃はそれで終わらない。さらに腰の部分と胸のあたりを斬り最後に右手を銃の様にして魔力の塊を放つ。見た目が霊丸みたいだ。地面に大穴があきアラエルは跡形も無くなる。
「散れーーーーー!!」
ミカエルの叫びで全員が俺から離れる。俺も内心驚いていたここまでハイスッペクになっているなんて。俺は次の天使アルマロスに目を付ける。アルマロスは俺の視線に気づいて逃げるように飛んだが、俺も背中から翼を生やすどんな翼かと言うとVガンダムの翼だ。俺はすぐに天使に追いつく飛ぶスピードが違いすぎるのだ。俺は背中から神力を惜しみなく出してその勢いで早くなっている。俺はアルマロスに体を回転させながらかかと落としを決め地面にアルマロスを叩き付ける。
「ごっは」
俺は刀を突き刺してそこから体の中に神力を流し
「止めろーーー!!」
体を内側から爆破させた。
「一斉に行きます……今です!!」
ミカエルの掛け声で俺に攻撃が飛んでくるが、
「ふん」
俺の腕の一振りで攻撃のすべてが弾かれる。
「な?!」
ミカエルは信じられないと言う表情で俺を見る。
「あなた一体…」
俺はさっきと同じように翼を広げ、そして飛び立つ。それと同時に太ももからグロック18を抜き、ラファエロとイロウエルの翼を穴だらけにする。俺は落ちていく天使に向かって背中から剣を抜きそして投げつける。天使二人は地面に串刺し状態になる。
「うそ」
俺は片手ずつラファエロとイロウエルに指を向けて
「消し飛べ」
俺の言葉ともに指からさっきと同じ攻撃が出て剣以外を消し飛ばした。
「残りはお前だけだな」
ミカエルは俺から逃げようと翼をはためかせる。俺は剣を地面から抜く。
ミカエルは俺から逃げるために翼をはためかせる。俺も翼を出してミカエルの後を追いかけ、翼に向かって銃弾を放った。ミカエルはビルの屋上に体を擦りながら着地する。
「何なのよ、あんた!!」
ミカエルの顔が恐怖に歪んでいた。
「さあな」
俺はミカエルとの距離を一気に距離を詰めて胸に剣を二本突き刺し最後に眉間に銃弾を放った。ミカエルの体は光の粒子になって消えた。
「待ったく、人間風情に神の力を渡すなんて余計なことを」
上空には体を白い布で隠した光り輝く男がいた。
「お前がスペルか」
「おいおい神の名前を呼び捨てとは不敬だぞ」
そう言ってスペルが笑った。
「神の力を渡したとしても所詮人間だ」
その瞬間俺は蹴り飛ばされ向かいのビルに突っ込んでいた。
「くっそ」
俺はビルから這い出るとスペルがビルの前に飛んでいた。
「これが神を人間の差だ」




