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アイヴ戦記  作者: カラカス
1/3

始まり

雨が降る中、野原に雨の音を掻き消すように、大きい唸り声が放たれた。

「突撃!」

「「うおおおおおおお!!」」

バカラバカラと白い鎧で統一された騎馬隊の馬が地をけたたましく叩く。

「奴らの騎兵等恐るるにたらず、叩けぇ!」

「「はぁっ!」」

相対する騎馬隊が対面と同じく地を駆ける。二つの騎馬隊が重なり騎槍と槍がぶつかる。いくつかは剣を抜き、刃を目の前の敵に振り下ろす。騎兵達はすれ違い、黒い鎧の騎兵達は敵の騎兵を追う。が、追撃した騎馬隊を襲ったのは矢であった。空から降る矢が騎馬を襲う。別動隊の弓兵が矢を放つ。別動隊に気が付かず、突出した騎馬隊は別動隊と敵の騎馬隊の合流を恐れ、退いていった。しかし、雨で泥と化した地に足を取られ、本隊と合流した弓騎兵に一方的に攻撃された。

短時間で多大な被害を被った黒い鎧の騎馬隊は士気を失ったか被害を増やしつつ我先にと逃げていった。勝った軍の大将と思われよう男は

「またも我らの勝利、敵に男はいないのか!」

と高らかに叫んだ。

ーーーーーーーーーー

 時に成暦1681年。征州では征州を統一すべく、戦国の世が続いていた。1538年にブリア王国がルック王国に宣戦布告した事を気に、それを取り巻く国家群はルック王国を助ける為にブリア王国に参戦布告し、混乱に乗じた国家らが戦争を始め、戦火を征州に広げていった。1573年にアウス帝国は治めていた主要3家が分裂し、アイヴ王国、ヴィーランド帝国、ムルザン王国に分裂、さらにリーン王国、サルザン王国に独立した。その内、アイヴ王国は小国だった。交渉や国内に引いた罠で最低限国家を守っていた。

ーーーーーーーー

 アイヴ王国の王、レイジ=レパルスは勇み足で宮廷の廊下を歩いていた。彼の妻サリー=レパルスが子供を産んだというのだ。戦場から戻ったばかりなれど子供が産まれたという朗報に気が昂り我先にと足が速くなる。

「サリー!帰ったぞ!」

「あなた、静かに…」

サリーは子供抱え優しく抱く。

「性別は?男か?」

「元気な男の子にございます」

「そうか!」

「儂の後継ぎだ。いつか祖国を導く存在になる。」

1681年の10月3日、レイジとサリーの間に子供が産まれた。レパルス家は世継ぎに悩んでおり、子供が産まれず、他家を頼る事も不可能だった為、レパルス家の唯一の子供となった。子はラントと名付けられた。ラントは老臣のアデミールに言わせて気の弱いの一言であった。頭は冴えていたが、戦事には大変弱く、腕っぷしも悪かった。しかし、レイジはそんな息子を可愛がった。一人息子だからであろうか。

彼が14歳になった年、不幸が起こった。前から

「ラント様が14になり、元服も間近な年に不幸が訪れるでしょう」

と、占師に言われていた事でもあった。その年の三月、ラントの母であるサリーが病に倒れた。流行病であり、治療法が確立されておらず、そのおおよそ二週間後にこの世を去った。レイジは悲しみに暮れ、数日後に不注意の落馬でこの世を去った。ラントは若干14歳でアイヴ王国の王に即位したのだった。

ーーーーーーーー

「わ、私が、アイヴ王国の10代国王に即位したラント=レパルスである。父、レイジ=レパルスがこの世を去り、不安であると思う。まず、この混乱を解く為にも、是非、力を貸して欲しい」

ラントは即位式で目の前の父の代からの老臣、重臣にそう云った。王国内部の動揺を収め、他国家に対する現状は軽微な問題であるという事を示さなければならなかった。

が、その魂胆は丸潰れすることとなる。その年の五月。噂は早いか、トルント王国はアイヴ王国に侵攻した。



あとがき

初めての作品です。読んでくれた貴方。ありがとうございます。この話はシリーズとしてやっていこうと思っています。この話は序盤の流れが掴めずこうして書いてしまいましたが、次からは戦いの話とか書いていこうと思っています。また続きをいつか投稿するので読んで頂けたら幸いです。

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