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転生者たちに新世界を  作者: 七星北斗
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1.残響ハロー

 あなたは、生まれ変わりを信じますか?

 do you believe in reincarnation?


 それは尊くも醜い現世、理不尽で素晴らしき常世の夢、再び与えられし残命。


「アカウントの照合開始…」


 周りは暗く、触れてしまえば溶けてしまいそうになる闇。黒の世界では、白い空間が一つだけが残っていた。


 白緑色の瞳の少女は、どこか謎めいた含み笑いを込めて、中央のスイッチを押す。


「情報少女ライン起動」


「あなたもこられるのですね」


「データを開示します」


「ようこそ終末世界へ」


 この世界は、救いを求めている。


「あなた達なら、なんとかできるかもしれない」


「俺たちなら?」


「はい、転生者の皆様、待っていました」


 言伝てのようなその言葉は、そこで途切れた。夢を見ていたのかな?


 目を開けられない、赤子の泣き声が近くから聞こえた。


 俺は…誰だっけ?


 私は誰?


 僕は誰?


 転生者たちの魂は、この世界を救うため集う。


 しかし彼ら、彼女らは、転生の影響で記憶を失くしている。


 魔法って何だ?


 両親らしき大人が、道具を使わずに掃除をしていた。


 挙げ句の果てに、階段から落ちそうになった俺を、風魔法?で浮かせた。


 怪我しなかったとか、そんなのは問題じゃない。俺、今浮いた。


 嘘だろ!?これが魔法なのか!


 三歳にもなると、会話をできるようになる。しかしこの世界の文字を覚えるのは、困難極めた。


 意味のある羅列なのだろうが、何だこのミミズがサンバを踊っているような記号は。


 魔法書は、更に難解だった。最早これは、暗号解読だな。


 それから文字の習得に、一日の大半を使うようになった。


 文字の勉強を始めて一年、わかったことがある。文字には魔力がこもっており、それさえ理解すれば、読むのは簡単だった。


 次は魔法の雑学、実技に入る。


 雑学では、魔力のコントロールや、いかに魔力の消費に抑えるか?などの知識を覚えた。


 待ちに待った実技…魔法が発動しない。


 何で?


 そんな疑問に、母さんが答えてくれた。


「魔法は、コントロールするだけじゃ駄目よ」


「じゃあ、どうすれば?」


「魔法はね、体外に出す場合と、肉体に強化を施す二パターンあって」


「体内で循環させるだけじゃ、意味ないの?」


「体外に出すには、魔力にイメージを与えないといけない」


「イメージ?」


「そう、それを省略するのが、魔法詠唱だったりするのよね」


「なら、イメージだけで魔法使えたりするの?」


「魔法は、魔力を練り、イメージを与え。体外に出す時に魔力を消費する。理論的には可能だけど、現実的には不可能ね」


「どうして?」


「魔法詠唱によって単純化させないと、魔力暴走が起きる可能性あるからかな」


 魔力暴走?初めて聞く、単語。


「魔力とは、油のようなものよ。上手く使えば美味しい料理が作れるけど、異質な水を混ぜれば、火災の原因になっちゃうの」


 ようするに魔力爆発のことだろう。それだけ繊細なコントロールが、求められるということか。


 早速、後で試してみよう。

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