表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

最初の晩餐

「ねえ、これ一緒に食べる?」


名も知らない少女が安っぽい菓子パンを差し出してくる。


よくあるスティックタイプの、何本か一緒に入っている、


どこにでも売っていて、さほど美味しくもない、菓子パンだ。



それがどうして。



どうして。



食べると涙が出てしまうのだろう。



ちっぽけな善意に涙が出てしまうほどに、僕は打ちひしがれていたのだろうか。


知らん奴の前で、大人げなく涙を流してしまっている。



恥ずかしい。情けない。今すぐにでも消えてしまいたい。



でも、涙が止まらない。



「ねえ、もしあなたがさっき死んでいたら――」



「今が最初の晩餐ってやつだね」



「っ、、なんだそれ、、」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ