詩 あなたの世界がみえない
壊れてしまわないように 心を包み込んだ
見えないけど分厚い壁作って 世界を遠ざける
もう 何も信じない
これなら 傷つかない
もう 何も見ない
もう 何も聞かない
――でもそれじゃあ 何も診えないよ
雨が降っていても 雷が鳴り響いていても
ここが居場所 臆病な自分の世界
壁の向こうは綺麗に晴れているけれど
目を向ける必要すらないの
「ストーリー」
世界を閉ざせば、もう誰にも傷つけられる事はない。
そう思って、とある彼、もしくは彼女は膝をかかえていた。
誰も見ないから、誰にも診れないまま。