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1.0

 彼らは『つみ石たる子ら』の中では一番に人間らしいと私は見ている。


 たとえば卑しい鬼の類いは人としての矜恃や格式ばかりを重んじ、本来の人間らしさというものを見失っている。

 やつらは堅苦しい頭をもって、自分らの人間性を保つために人間の真似事をしているのだ――なんと馬鹿馬鹿しいことか。


 ――その点、彼らを見てみろ。実に明快ではないか、清々しいほどに。


 彼らは人間を人間たらしめているものの全てだ。


 生物を生物たらしめているものの全てだ。


 彼らは彼らであることが人間性の証明なのだ


 子らが忘れている本来の生物のあり方を彼らは常に問いかけているのだ。


 その叫びは鮮烈で、その心は常に一つ。一を全として彼らは動くが、一が全ではないあたりもまた人間らしいと言えようか。

 彼らは持たざるがゆえに生命を欲している。


 【生きた死体】(リビング・デッド)は今日も世界の半数を占めている。

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