6 リフォームの匠(笑)の覚え書き・起承の部
覚え書きですから、短めです。
彼らの芝居が始まる前に、砂臥様からいただいた骨組みを少し、いじったり盛ったりしました。
かわかみナイズと言いますか、『逆光のフォトグラフ』ナイズと言いますか。
リフォームですね(笑)。
① 『菱本 和孝』の職業と趣味
原案は麻酔医ですが、厚労省のキャリアへ変更。
彼は幼い頃からまんべんなく何でも出来る上にイケメン、という、出○杉君かというような人。ただメンタルは弱めだが、それを人には見せない。
薬マニアというか、精神的には依存症ではないかと。
美鈴(と武志)に陰で『合法ジャンキー』と呼ばれている。
② 『天城 渉』の厨二的方向性。
『自分探し』が止められないタイプか?
頭は悪くないし、器用で、能力も相対的に高い人だが、何かひとつに打ち込むのは怖い。
多趣味だが、極める前にやめてしまう。飽きてしまう面もあるが、彼としては、やりたい事が沢山あるのに、ひとつのことに囚われていると他は何も出来ない状態になるのが、嫌。
動画投稿サイトは、そんな彼にとって使い勝手の良いコンテンツで一時期嵌るが、趣味にせよ何にせよ、中途半端なキャリアでは中途半端な指南動画・紹介動画にしかならないので、息切れ。
探し続けた自分がどこにもいない気分に、無意識だが絶望している。
③ 『三枝 寛之』の抱えている憂鬱。
小さな不満はあるが、家庭面は今のところ問題ない。
学生時代、惚れた先輩に一世一代のアタックをして一緒になり、結婚して即、子供が出来たので二十代はてんやわんやだった。
子供が小学校へ行く年齢になり、ようやく落ち着いてきた状況。
家族は大事でかけがえのない存在で、愛しているが、失った二十代を惜しむ気持ちは否めない。(もし結婚してなかったら……云々という妄想をして、家族を重く感じる程度だが)
今の受け持ちの生徒の中に渉を彷彿とさせる生徒がいて、手を焼いている。
『先生はいつも正しいよね』と言われたのがトラウマに。
……という下敷きを持って、彼らに演じてもらいました。
『逆光のフォトグラフ』の、『1』と『2』がそれに当たります。
もっとも、ここまで整理された状態ではありませんし、演じる彼らを見ているうちに察した部分もあります。