おわりに
さて。
長々と書き綴ってきた『コラボ企画・『逆光のフォトグラフ』が出来るまで。』も、そろそろ終わりといたしましょう。
今まで読んで下さいましてありがとうございます。
『逆光のフォトグラフ』本編の文字数は17136文字。
で、この『……出来るまで。』が、前章までで18751文字……これが加わりますから20000字近く?
本末転倒ですね(苦笑)。
ま、まあいいでしょう。
本編より解説が長くなるのはあるあるだ!(……そうか?)
創作方法というのは作家が十人いれば十通りのやり方があり、どれが正しいとも優れているとも言えません。
創作物というものは、過程ではなく結果。
出来たものが素晴らしければそれでいい、と思います。
だから本来、こういうものを書くのは蛇足です。
ただ私は、今回のコラボレーション企画ですごく勉強をさせていただきましたし、エキサイティングな経験を積ませていただきました。
この経験を書き残すのは、まずは自分の為、そしてたまさか読んで下さった方にとっては、創作上の何らかの参考になるのではないかと思いました。
少しでも楽しんでいただけましたら幸甚です。
私の場合、自分ひとりで書いている時は、自分の中にある情動や衝動が、何かをきっかけに物語という形へメタモルフォーゼしてゆきます。
お題をいただく場合(『インド人とウニ企画』の短編や『リレー小説』の起、『連歌会』の歌の発句など)は、その単語なり条件なりをきっかけに、自分の内側から出てくるものを形にします。
他の方が書かれたものに続ける場合(『リレー小説』の後半部や『連歌会』の下の句など)も、流れに沿って自分なりに、自分の内側から出てくるものを形にします。
しかし今回は、すでに形のあるものへ、自分を寄せてゆきました。
それがとても新鮮で、自分をふり返るいいきっかけになったとも思っております。
お誘い下さった砂臥 環様へ改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして最後までお読み下さった読者の皆様方。
お付き合い下さいまして、ありがとうございました。
もしよろしければ、別の物語でお会いできれば幸甚でございます。
ご清聴?ありがとうございました。




