7 分業の終点
時代の門の解錠のためには、第四次産業のような新たな次元が相応しい。不可欠・根本的な第一次・二次産業から、サービス、余興、趣味、芸術等第三次産業までに出尽くしている。後はもう愛くらいしか残されていない。ショーウインドーに愛が並ぶ日を想像できないのは、産業革命時に第三次産業の爆発を予想だにしえなかった手工業労働者と同じなのだろうか。
第一次産業を必要なもの、第二次産業をあった方が良いもの、第三次産業をなくても良いものとすれば、第四次産業はない方が良いものとなるだろうか?どんなイノベーションも、必要性の希薄化という発展のエントロピーには逆らえない。だが、もしも第四次産業が宇宙進出であったなら、更に必要なもの、更にあった方が良いものとなりえただろう。
第四次産業が、想像を超えるだけでなく人間の範疇も超え地球からはみ出してしまうのであれば、神の著作権に抵触する恐れがある。彼は決してそれを快くは思わないだろう。天邪鬼な神は勝手に決められることを嫌う。創造主ともあろうものが何をそんなに怯えているのか分からないが、神は想像よりずっと小さいのかもしれない。