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蛹の殻  作者: アラdeathM
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~米ドル暴落のケース~

アメリカは、もう何十年くらいも桁違いの経常赤字なので、


その意味では、米ドルはいつ暴落してもおかしくはありませんが、



世界の警察、支配者としてのプレミアムが2~3割のっているとか、


世界の中央銀行としての立場なので、


そもそも赤字で正常というか、問題にはならない、


などと言われているかと思います。



要するに、


結局マネーはアメリカに戻って行くためドルは支えられています。



他国が貿易黒字だと言っても、


結局それを使っているのはアメリカ人だけ、


ビッグサイズ級の消費社会を謳歌しているのは、


世界でアメリカだけと言えます。



もしもアメリカに陰謀が渦巻いているのだとしたら、


アメリカ自体が王宮のようなものだからであり、


単なる宮廷の常と言えるでしょう。



いかにアメリカが特殊な立場にあるからと言っても、


膨大な赤字を垂れ流したまま、


永遠に維持できるというものでもありません。



FRBは、引き締め方針を撤回し、


今回は僅か2.5%で利上げストップです。


こんなに狭い幅で終了したのは初めてのことではないでしょうか。



遂に3%にすら上げられなくなってしまいました。


どんどん狭い範囲に追いやられ、収束し、狭まっていく感じです。



このままでは、


最終的には0.5%ポイント程度の幅で、


上にも下にも身動きがとれなくなってしまいそうです。



果たして、これがAIの理想社会を意味するのでしょうか?


それとも、その前に用意された試練への細道なのでしょうか?



まさに死んだように続く繫栄という感じです。



なお、日本はとっくにその状態にあり、


利上げはとても不可能ですし、


利下げ余地もほとんどありません。



とてもとても細いロープの上で綱渡りをするしかない状態です。


この状態は、いつか時間が解決してくれるものでしょうか?



米ドル暴落があるかどうかは、


アメリカの覇権崩壊があるかどうか、


ということとも関連しますが、


それは、一種の「内乱」のように考えると良いと思います。



内乱であれば、クーデターではなくとも、


必ずしも相手を殲滅すべきということにはならず、


核を使わずに(少なくとも種としては取り返しがつくくらいに・・・)、


通常兵力だけで決着する可能性もなくはないと思います。



通常兵力だけでも、アメリカは圧倒的な訳ではありますが、


結果がどうなるかは分からないというか、


案外、1つの空母打撃群?が負けただけで、


(それだけでもまずありえないでしょうが・・・。)


全軍があっけなく瓦解するなんてこともあるかもしれません。



しかしトランプさん相手だと、


相互確証破壊の綻びを試してみたい、


そんな誘惑にかられることもあるのでしょうか?



戦術核クラスなら、反撃に躊躇するかもしれないと・・・。


(もちろん、反撃しても終わりですし、


反撃しなくても終わりです。


相互確証破壊にひびが入るので、


もういつ誰が使うか、「使えないか」疑心暗鬼になり、


再発防止は困難になります。


よって、試されること自体があってはなりません。)



かつての日本のように、二重権力構造であれば、


そのまま君臨することもできるかもしれませんが、


アメリカは実権を持っているので、


そのままトップに居座ることは難しいでしょう。



近代文明は、世界の国境、国家をFIXしてしまいました。


もちろんそれ(固定)自体は理想的なことであり、


武力による変更は決して認められませんが、



核が世界(覇権)に蓋をしたように、


高齢化が社会(まず日本)に蓋をしたように、


文明は、歴史にも蓋をしてしまったのです。


(それが残念ということではありません。


本当にありがたいし良いことなのですが、


同時に危険なことでもあるという意味です。



我々の世代は、


文明が固定した国境に守られてきましたが、


子孫の時代には、


それが仇にもなりかねないリスクを伴うかもしれません。


理想と心中するかどうかの選択を強いられないようにと


願うばかりです。



どんなに良いことでも、時間に対して固定すれば、


摩擦というか、位置エネルギーというか、


ボルテージが上がる一方に思えるのです。



程良い状態がこのままずっと続いて行く・・・、


私は、この世界をそこまでは信用していません。)



米ドル暴落は、


中央銀行の信用失墜をイメージすると良いと思います。



日銀は、すでにGDPを超える?資産規模となり、


国債の半分?近くを保有しているかと思いますが、


国家がつぶれることはない(独立性と言っても実質は国と一体)、


中央銀行なのだから無限に信用を維持できる、


とは、もはや誰も思わないのではないでしょうか?


日銀といえど、もうそれほど余裕はなさそうだ、


誰しもが、そう肌で感じているように思います。



かつて、イングランド銀行が、


ファンドの攻撃に敗北したことがあるかと思いますが、


その時はポンド「買い」に失敗したのだと思います。



数年前、


スイス中銀がスイスフラン高を阻止するため


為替介入を続けていたところ、


その場合はスイスフラン「売り」なので、


輪転機を廻せば無限にできると豪語していたように


思いますが、


突然のギブアップで一時大混乱になった、


ということがあったかと思います。



「売り」であっても、なんと無限ではなかったのです。


(輪転機には限界があった。)



しかし、売るには買う必要があり、


(ただ売るだけなら、諭吉を買うことと同じ。)



では(米ドルを売って)何が買われるかですが、


ゴールドでしょうか?


それも違うように思えます。


(少なくとも金本位に戻ることはないように思います。)



基本的には穀物(食料)ではないかと思っています。



資源は全般的に上がると思います。


スタグフレーションの実例がないわけではないと思いますが、


待ち受けているのは、まさにそれだと思います。



ボトルネックとなる資源との連鎖で、


(AもBもCも豊富だが、Dが不足していれば役に立たないとか。)



あるいは、


環境制約からくる利用困難度が上積みされるなどして、


(石油1ガロンを燃やすダメージ(の環境余地)がプレミアに。)



たとえ埋蔵量など量的には豊富だとしても、


そしてリセッションで需要が弱いとしても、


(所詮、リセッションなど人口減少ほどのインパクトではない


かもしれませんが。)


資源価格は上がると思います。



いずれにせよ、


勝ち組み負け組みのくくりは、命にかかわることになります。



人権は、(自然界の)不文律ではありません。


条文が燃えてしまえばそれまでなのです。



エスタブリッシュメント層の2割は脱落して入れ替わるでしょう。


(そのまま空席も含む。大陸移動級のショックなら8割も。)



もちろん、米ドル暴落が本当に起こるとすれば、


ということですので、SFに近い話でしょうか?


(歴史では普通に繰り返されてきたイベント?)




ビットコ・・? は、何か上書きみたいなことが


ありそうで怖いですね。



AIが錯誤を理解できるようになるまでは、


居場所はきっと見出せるはずです・・・。


上書きする気なんてないんだから、察しろと。

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