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蛹の殻  作者: アラdeathM
28/112

~ロシアがない世界など必要ないではないか~ (プーチン大統領2018年)

5年程度以内に、タンパク質(タンパク源)危機が来るとも言われています。


世界的には、食糧供給にそれほど余裕がありませんが、


それはちょうど国保のような感じだと思います。



国保には余剰がほとんどなく、


むしろ毎年のように赤字というか国庫補填があるかと思います。


つまり、民間であれば成り立たない、破綻している保険制度です。


(公的保険なので、直ちに問題と言う訳ではないのでしょうが。)



とにかく自転車操業である訳です。


(自転車操業にあるものを「保険」と呼んで良いのかどうか・・・。)



もっとも食料については、


流通過程や廃棄により失われている量も膨大ですし、


例えば肉食をやめれば、


計算上は大きな余裕が生まれる筈ということになります。



しかし、それは短絡的で安直な考えであるように思います。


例えが悪いかもしれませんが、


「計画的に生産すれば、より長く地球を維持できる筈。」


と考えた共産主義の失敗に近い考え方だと思います。



残念ながら、理想通りには行かないでしょう。


(共産主義では、


むしろ流通過程で半分とか1/3とか?


桁違いの割合で食糧が無駄に失われた、


なんてこともあったように思います。)



もちろん無駄をなくす努力は大切ですが、


そちらの方向に脱出口がある訳でもありません。



とにかく、アジアなどで肉食が増加するため、


そして牛や豚の生産には大量の穀物が必要となるので、


食料事情が一気に悪化すると見込まれているわけです。



ここ5年程度で、


牛や豚などの肉消費は20%前後くらい?


増加すると考えられているようで、


そうなると穀物生産が追い付かず、


肉類の価格高騰、


つまりタンパク源危機になると予想されている訳です。



当然穀物も高騰すると思いますが、


そちらの方が問題なのではないでしょうか。



リーマン危機の1~2年前?の、


穀物価格高騰による世界的な暴動が思い出されます。



当時の穀物価格高騰は、


リーマン危機の前震とは言わないまでも、


決して無縁ではなかったように思います。



食料危機は、戦争に極めて近い危機です。


slope to the war という感じでしょうか。



戦後、ソ連崩壊までの間(45年前後くらいでしょうか)は、


先制攻撃のメリット(プラス)探しに終始しました。


(相互確証破壊の突破)



その後現在までの間(30年弱くらいでしょうか)は、


先制攻撃以上のデメリット(マイナス)探しへと方向が変わりました。



つまり、これまで全面核戦争がなかったのは、


前半は、


それを上回るメリット(上手い先制攻撃の方法)が見つからなかっただけであり、


後半は、


それを上回るデメリット(恐怖)がまだ見つかっていないに過ぎないということです。



冷戦に勝利した資本主義は、


今が一番と言い続けられるような、丁度良い頃合いを探そうとしました。



しかし、いつしかそれは、


核以上のデメリット(マイナス)探しに過ぎなかった、


ということに気づかされます。



結局、ユートピアからアルカディアへ、


というような名称変更に過ぎなかったのかもしれません。



先制攻撃のデメリットを超えるメリットなんて途方もないことでしたが、


先制攻撃のデメリットを超える他のデメリットなどであれば、


実は、いつでも、簡単に見つけられるものだったのかもしれません。



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