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蛹の殻  作者: アラdeathM
22/112

全球停電 デジタルの死

その大統領が選ばれたのは、


希望ではなく、より大きな失望のため。


その失望はAI革命に対する予感?



歴史は似たようなことを繰り返すが、


再現性はなく数式化されない。


歴史には定数も変数も方程式もない。



だから、


国の借金比率が終戦直後を超えるような異常事態だとしても、


今回もまた同じような嵐に見舞われるとは限らないし、


逆に、


当時と違い今は世界一の債権国でもあるのだからからといって、


当時とは違うので今回は大丈夫、という根拠にもならない。



歴史のトリガーは完全に一致することはない。



産業革命時のように、


AI革命でも職種の爆発があるかどうかが問題だが、


生産も、創作も、接待をするのも、


もしかしたら戦争もAIがやるのだとしたら、


AI廻りの下働き、AIのサポート業務以外に何が残るのだろう。



人間は、遊びや趣味など好きなことをしていれば良くなるのだろうか。


もはや青い鳥も探しに行く必要がなく、


仕方がないので、今度はカラスでも探しに行くしかない。



第四次産業というものがピンとこない。


人間を基準にする限り、それは、


ネオ第一次~ネオ第三次産業に過ぎないのではないだろうか。



経済規模の拡大は、


これまでは人口増加と生産性の向上とに分解できた。


人口増加を伴わずとも、


生産性だけが向上していくのなら、


計算上は経済規模は拡大する。



一人一つずつAIを持てば、


人口が2倍になるのと同じようなもので、


GDP2倍もありえなくはないのかもしれない。



日本で、将来、インフレ税や財産税などのような、


戦後級の超混乱期が回避されるためには、


GDP2倍くらいの成長が必要なのではないだろうか。



しかし、人口は増えないのに、生産性だけが上昇して行く、


人口増のためでないなら、そもそも生産性向上は何のためだったのか。


そんな繫栄は、ベクトルを失って時間に振り落とされてしまいそうだ。



より大きな失望があるとすれば何だろうか。


それは、恐れていた筈のどんな戦争でさえ、


何だか増しなものに思わせるだろう。



一方の失望が薄まることでも、他方の失望は高まる。



核の恐怖にも耐用年数はある。


戦争は位置エネルギーを持ち、


その高さは繫栄の高みそのものだ。



繫栄の水位は、


民主主義でも平等でも排水できなかった。



アメリカに対する先制攻撃の可能性は依然として低いので、


先制攻撃をする国があるとすれば、アメリカになるだろうか。


それが、


「最後の覇権国家の役割」


とは思いたくないが。



神も躊躇しているかのようなゴルディロックスは、


ついに終わりを迎えようとしている。



ところで、


デジタルが死滅する可能性はあるのだろうか?




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