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蛹の殻  作者: アラdeathM
113/116

「失うものすらもない30年が始まる」

<雑感>

<コンクラーベで根競べ>

<今月のワクチン(右へ倣え)>

<両建て>



<雑感>


前回までに、

トゥルーパンデ、

ハイパー、

3連コンボ、

世界戦争、

の順で可能性が高いように思うと申しましたが、


最後に、隕石もありうるだろうと思っています。


(イエローストーンの巨大なマグマだまりは結構満杯近くで、

期間も十分開いているとは思いますが、破局噴火はなさそう

に思っています。


磁場も弱まっていきているようですし、北磁極は2200キロ以上

移動していたりもするのでしょうし、やはり期間的にも十分に

経過しているのではあるのでしょうが、ポールシフトもあまり

考えていません。)


※以前申しましたように、

「磁極」は割と普通に移動するものであり、

「地磁気極」の方はあまり動いてないようでもありますし…。


 磁極⇒磁石が真下を指す地点。


 地磁気極⇒地球磁場を一つの磁石と仮定して逆算した感じの磁極?



隕石等といえば、アポフィスが衝突する確率はかなり低いようですが、

2027年?に再び観測可能になった際に、計算通りないし想定の範囲内

に収まっているでしょうか?


三体問題は解決したわけではありませんね。


(物体が2つなら完璧に計算できるが、3つになっただけで困難に。

変数の数に対して方程式が足りないので、原理的に無理?

ただしコンピュータで細かく膨大な数値計算ができるので、

それによる近似でほぼイコールになるから支障がない。


なお、これを解決する過程で、バタフライエフェクトのカオス理論

など色々派生しているのだと思います。

どんどん近似していくはずが、どんどん離れて行ってしまう場合が

発見されたわけです。


また、きわめて限定された仮定における三体問題の解として、

ラグランジェポイントなどがあるのだと思います。

地球と月と太陽の3体間では、ほぼ正確なラグランジェポイントが

5か所くらい計算されており、最新の宇宙望遠鏡などが設置されて

いるのだと思います。


月との距離は太陽との1/400でしたか?大きさも1/400なので、

月と太陽は同じくらいの大きさに見えて神秘的と言われます。

月は年々遠ざかっているので、今だけ特別な時期ということ

ではあるのでしょうけど。太古の月は空を覆うほどだった?)



加算無限にせよ何にせよ、無限のかなたではわからないので、

ε-δ論法は、それを近くに(目の前に)持ってきたということ

だと思います。

ただしそれは、(2つの数字で)挟み込めることが前提…。


ニュートンが微積学を作って以来200年くらいは、

微積分が近似なのか否かの論争があったとか?


今はすごい証明で解決されているでしょうが、

ε-δ論法のような考え方を前提としているの

は変わらないのではないでしょうか?


※ε-δ論法(厳密には全然違います!)

 どんなε>0についても、δ>0が存在し、

 A-B<δなら、関数f(A)-関数f(B)<ε



しかし、

なぜ数学の公理にトンネル効果を導入しなかったのか。

そうすれば(挟み込めなくはなるが)、

(量子論等においても)確率など不要だったかもしれない。

数の性質としてトンネル効果があってもよかった…。


数学的に近似ではない(一致する)から、

現実的にも近似ではないとはいえない。


それはあくまでも公理の中でのことに過ぎない。

公理は人間にあわせたもので、現実にではない。


(特定の現実なんてものが存在するとすれば、

の話ではあるが…。)


もしもそれが近似だったとしたら、

法則の完全解明だの法則の支配・書き換えだのは、

永遠にできないだろう。



むしろ公理のストリップショーが見たい。


最初の公理はユークリッド(原論)だろうか?

それに重ね着しすぎて、裸の公理を得られなく

なってしまっている…。



時間毒は、同一性を確実に殺す。

(不死の生命すら例外ではない。)

(命がインモータルでも同一性はモータル。)


時間毒への耐性は知られておらず、

時間へのキセル法も見つかっていない。


時間毒は、時間の速度に比例するか関連する。


慣性は時間の粘度で、

相対性は時間の濃度で、

量子性は時間の波長。



<コンクラーベで根競べ>


コンクラーベでローマ教皇が選出されましたが、

内容との関連はありません。


すぐそこにある確定的な未来についてになります。



以前申しましたように、

年金改革において、

氷河期世代のための基礎年金底上げは先送りされたかと思います。


(結局修正案が復活したようですが、以下では無視しています。

なお、3党合意の党首の誰かが、「間に合ってほっとした」の

ように言っていたかと思いますが、いったい何が間に合ったと

いうのでしょうか?あっ単に会期にということ…?)



おそらく最後のチャンスを逃したことになり、


氷河期世代の先頭(概ね団塊ジュニア世代でもあるのでボリュームも多い)

が60歳台に入り始める2030年頃(5年後)は、少子化同様、見えているのに

ほぼ無策のまま迎えることになります。


(金繰りでは変わらないので、今回手当されていたところで、

大した違いはなかったであろうことは申しましたとおり…。)



もちろん、政治が悪いから、ではないですよね。


政治は国民を反映しているのですから、

政治家だけが悪いわけではありませんし、

政治家だけでどうにかできるものでもありません。


国民が滅びる方向にあるのなら、

どんな(選挙)制度でも、誰を選んでも、

クズ(無能)っぷりは変わらないはずです。


トランプさんは危ない橋を渡っているようですが、

バイデンさんならマシだったとも言えないわけです。


かつてのドイツ国民がナチを選ばなかったとしても、


ワイマールはナチ以上にナチス的な戦争に至ったかも

しれませんし、その場合には科学者も逃げず核開発に

成功して、核で世界を支配していたとかもありえない

とは言い切れず、とにかくどうなっていたか単純には

断定できないはずです。



2030年には65歳以上が3,716万人、全人口の31%に達し、

3人に1人が高齢者になると予想されているようです。


なお、約644万人の労働力不足になるともいわれますが、

ピークの1995年より1,800万人以上の減少になるとのこと。


パーソル総研発表の約644万人という予測を皆が使うので、

600万人台が確定路線のような雰囲気ではありますが、


いわゆる「倍半」というか、

半分の300万人で済むこともありうるでしょうし、

倍の1,200万人超えも全然ありそうな気がします。


予測は割と素直にというか、

人口構成の変化に重きがおかれて、

ミスマッチについてはあまり織り込めていない

かもしれません。


例えばAIで仕事を失った人がいたとしても、

介護や肉体労働に流れることはないでしょうから、


実際の労働力不足は、単純な足し引き(キャパ)では

なく、想定外に拡大することもあるかもしれません。


しかも、

30年代はトゥルー高齢化時代の入り口に過ぎません。


2040年には団塊ジュニアが65歳以上となり、

高齢人口はピーク(3,921万人)と予測されていますが、


75歳以上の人口は、

2054年まで増加が続くと予測されているようです。


(レミングの行進のごとくなぜか高齢者ばかりが死ぬ

不思議な(普通?)感染症でも流行らない限りは…。)


(逆に言えば、団塊ジュニア世代が完全に抜けることで、

生産年齢人口の急減はえぐいことになっているでしょう。


団塊ジュニアではないですが、農家は平均68歳とかです

よね?一斉退職的なタイミングは不可避と思われます。)


2050年には総人口が1億人を切り、


(ジャパンホスピタルとか、ホスピスジャパン

などと言われていなければいいのですが…。)


2050年の生産年齢人口は5,275万人に。

4人に1人が75歳以上になるとのこと。


この怒涛のハードルラッシュは、

文字通り殺しに来ていますよね?


まず乗り越えられない(大きな悲劇なしには)

であろうイベントが、目の前に迫っています。


5年後ですから、丁度5年前のコロナ開始と

同じくらいの距離感です。



2040年頃には、ピークが見えてきて

逆に良くなっていくかもしれません。

(もちろん若い人の話ですが…。)


しかし、それまでに3連コンボとハイパーは確実で?


おそらくトゥルーパンデと核戦争もあるだろうから、


耐え抜くだけで良くなる時を待つ、

というのでは難しそう…。



(ペスト後の大航海時代<<産業革命のように、

大量の椅子が空いて、

若い人にはチャンスが訪れるかもしれません。


14世紀くらいのペスト後には、

貴族や地主階級が没落し、

小作人(農奴)のような労働者的な

人が優位になったようですが…。)



なお、ハイパーになれば、

ずっと高金利・不景気・インフレが続き、

デフォルトを繰り返すでしょうから、


財産税でケリつけることになるのは確実。


(何度も申しておりますが、

国内でファイナンスされているからとか、

売れないにしても財産の方が多いとかの

話ではなく、どこかで債権債務の名義を

一致させる必要が必ず生じます。家族で

さえ、一枚岩などありえないのです…。

同じ国民だから、損失と利益をはっきり

させなくてもいい?

そんなことはありえません。)



30年からは、

デイ・アフター・トゥモローもありそうだし…。


(下記の寒冷化は一例ですが、温暖化爆発にせよ、

とにかく氷床溶解レベルの天変地異ということ)



深い谷の後は活力も戻り、総人口は少なくとも、

イノベーションを連発して十分よくなるかも…。



日本は日本化の特異点で、

皆が引き寄せられるから、

海外にも逃げ場などない。



以前申しましたように、

ヒューマノイドでも実現しない限り、

「姥捨て」か「移民」以外なく、


どちらも耐え難い悲劇をもたらすことは

確実だと思います。

(もちろん永遠の悲劇ではないとしても)


大事なことなのでもう一度申しますと、

(二者択一に)確定した未来なのです…。

(どちらも遠慮願いたい二択…?)


姥捨てか移民以外ないことははっきり

しているように思います…。

(金繰りの話などどうでもいい?)


大人の判断としては、

移民になることは不可避な気がします。



前回、アメリカの凋落に触れましたが、

ヨーロッパの理想主義も行き過ぎな気が

します。(結果、極右へ…。)


だいぶ前にも申しましたが、

アルコールは一滴もダメとか、信じますか?


私は「またか」というか(科学過信極まれり)、


2,000年の人類の知恵である百薬の長の方を

信じますけどね…。

(もちろん、適量は驚くほど少ないとしても)


グレタさんが20数億円の資産を持っている

というのはフェイクニュースだとしても?


先日のフランス政府による、

洗濯を控える呼びかけ(すぐ撤回?)などは

象徴的な気がします。


洗濯は水とエネルギーを消費し、

マイクロプラスチックも出すので、


スポーツウェアは3回、コットン製のトップスは最大5回、

ブラジャーやパジャマは7回、ジーンズは最大30回着用後

に洗うことが推奨されたとか。



欧州連合等は崩壊する運命というか、

歴史的に戦乱から逃れられない地域な気がしますし、


(城壁に囲まれた欧州の都市に象徴?

カナン(イスラエル等)も中東のオアシスのような場所

になるかと思いますし、豊かな土地は争いも激しい?)


(メソポタミア(現イラク等)は今では乾燥している印象

ですが、三日月地帯でしたか?今も豊かな農地が広がる

側面もあるのでしょうが…。)



印パは最初の核戦争に王手かけましたし、


イスラエルとイランはどうにもなりませんし、


消去法的にロシアが優位かと思ってたらこのザマですし、

(温暖化でシベリアは豊穣になるかもということもあり…。

むしろ頼みの石油が斜陽になれば、将来的にも危うい国

(分裂?)になるのかもしれません。)


南半球は、温暖化とかで不利な気がしますし、

(オゾンホールは消滅?したとしても…。)


(ポールシフト含め、気候・環境問題では、

実は南の方が危ないような気がしています。

核戦争避難は南の島といいますけれども…。)


全然有望そうな国が残らない感じがするんですよね。


それなら、やはりまだまだ軍事力が突出しているアメリカ

が一番かな~とも思いますが、ドローン時代にはどうなる

のでしょうか。


(プラザ合意並みのドル暴落は近いのでしょうか?)


生物・化学兵器を「貧者の核爆弾」とも言いますが、

(いや、核じゃないんじゃ…。)


ドローンは弱小私的軍事組織でも対等ですかね?


なお、中国は、台湾で勝っても(ピークから急落)

負けても、大きな試練にさらされるような気がし

ます。



※2030年にミニ氷河期説

(ノーザンブリア大学

バレンティーナ・ザーコバ教授)


太陽活動周期の研究により、

2030年頃に太陽活動が大幅に

低下する可能性があるそうです。


マウンダー極小期1645~1715年

 テムズ川凍結、農作物の不作


 (赤穂浪士の討ち入り時に結構雪が

 積もっていたのも、寒冷化による?)


ダルトン極小期1790~1830年

 ナポレオンのロシア遠征失敗(冬将軍)


なお、20世紀後半から太陽活動は活発化し、

気温上昇が加速しているとも。


2030年(第26太陽周期)では、

約60%低下すると予想されているそうですが、

まさか太陽エネ(入射エネ)が60%減るという

意味ではないとは思います…。


今の第25周期も極めて低調になると言っていた

のにこの調子ですから、いい加減というか…。

(NASAとかの予測でもあったように思います。)



先日のスペイン・ポルトガルなどでの大規模停電ですが、


信号もATMも交通機関もエレベーターも止まり、

インターネットや通信サービスも使えなくなる…。


きっかけは何であれ、

世界的に長期間そんな状態になる日が、

遠からず訪れるような気がします。


(何気に、太陽光など自然エネは、電力系統の脆弱性を高める

面があるので、ブラックアウトのリスクは高くなるようです。

数年前の北海道全道ブラックアウトのように、少しバランスが

崩れると、同期はずれとかで維持できなくなるようですから、

大規模発電所が複数ある方が安定度は高く、小規模しかも直流

を交流に変換する太陽光発電が無数にあると、収拾がつかなく

なるみたいな感じと思います。もちろん太陽光発電で自立運転

というか、系統から切り離して自分のところだけ維持すること

はできるとは思いますが。)


まだ停電の原因はわかってないんですかね?

大気誘導振動が原因である可能性もあったようですが…。


(ポルトガルのエネルギー会社RENは「大気誘導振動」

が原因と主張して、その後撤回したとか?)


大気誘導振動は、極端な気温や気圧の変化などにより、

高圧線に異常な振動が発生することのようです。


この振動により電気系統間の同期障害が発生するとのこと。



もう半導体とかあきらめて、

唯一のアナログ国にワンチャンかけてみては?

と申しておりますが…。


そんな感じもないというか、日本に何か優位性が

あるかわからないので、消去法で日本なんてこと

もなさそうな気がします。

(素直に超高齢化の先行実験になりそう…。)



<今月のワクチン(右へ倣え)>


今回はプリオン病について。


伝染するたんぱく質(の折りたたまれ方)、


右へ倣え…。



ヒトの網膜から、新種の細胞が見つかったそうですね。


失われた網膜を再生させるような根本的な治療法は確立

されていなかったところ、少し期待ができるかもとか?


ヒト神経網膜幹細胞様細胞と網膜色素上皮幹細胞様細胞

という2種類の細胞が見つかったとのこと。


胎児のサンプルから見つかったようですし、

成長すると消えるのかもしれませんが、


仮にそうだとしても、ヒトの細胞でさえ、

未だに未発見のものがあるという事実…。



はしかのワクチン接種率低下が問題視されていますが、

ワクチン接種率が10%下がるだけで、はしかが爆発的に

流行してしまう可能性があるという研究報告があります。


はしかが拡がるのを防ぐには、少なくとも人口の95%が

予防接種を受ける必要があるとのこと。


85%では感染拡大するので、95%必要というのですが、


それは未接種の15%の人の間で拡大するという意味?


それとも薄っすいビニールのようなバリアであって、


それでも皆で囲めば窒息させ弱らせることができるが、


穴が開いてると、(ウイルスの)息を止められないので、


弱まらずにビニールなど容易に突破できるということ?


つまり、十分大きいようにも思える85%でも、残りの15%

だけではなく、85%の人にとっても無駄になるということ

なんですかね…?


いつもこういう研究発表があると思うのですが…。



岡田名誉教授によると、

コロナワクチンの治験においては、

倫理的配慮についての論争が起こったとのこと。


プラセボを受けた人たちの不利益が大きすぎる

ということのようです。


実際、下記の通り、倫理的配慮に基づきプラセボ群

の人たちにも結局ワクチンが接種されたようです。


岡田名誉教授ホームページより抜粋

--------------------------------------------------------------------------------

ファイザー社が半年後に発表した論文には

「調査開始の半年後、プラセボ群のほとんどの人に倫理的判断からワクチン接種を行った」

と記されていました。

科学的調査に欠かせない「比べる相手」が永遠に抹消されてしまったのです。

--------------------------------------------------------------------------------


それを覚悟の上の治験というか、

そのための治験であって、


結果が確定(未接種はかわいそうと確定)しているなら、

そもそも治験の意味がないのに、


今回はほとんど何の抵抗もなく、

これまでの治験の原則が放棄されてしまった

ということだと思います。


人類は2020年に突然「スーパーおりこうさん」

になったということなんでしょうね…。



プリオン病としてまずあげられるであろうヤコブ病は、

脳に異常プリオンが蓄積し脳障害等になるようですね。


年間発生率は100万人に1人くらいで、

日本でも毎年200例前後程度の発生があるとのこと。


孤発性プリオン病は原因不明ですが、

さらに遺伝性プリオン病も除くとして、


感染性プリオン病(上記孤発性とかも感染能力は同じ

くらいかもしれませんが、いずれにせよ高くない。)

としては、医原性と変異型があるみたいですね。


変異型は、狂牛病のというか英国渡航歴がある1例

のみ(2005年)のようです?


医原性は医療行為により感染するもので、

硬膜や角膜の移植手術、

成長ホルモンやタンパク質ホルモンの使用、

などによるものとのこと。


(痴呆症の高齢者のご遺体には、

実は調べていないだけで、

そこそこの割合で異常プリオンが見つかる(はず?)

と言っている医師もいるようですね。)


なお、対症療法以外の治療法はなく、

1~2年でほぼ100%死亡するようです。

(ほぼではなく今のところ100%かも。)


ただ潜伏期間はかなり長い場合があり、

数ヶ月から数十年にも及ぶという説があるようです。


(昔は遅発ウイルス感染症と呼ばれていた。

つまりウイルスであろうと思われていたようです。)



プリオンは、中枢神経系で細胞外凝集し、

アミロイド斑を形成するかと思いますが、


アミロイドーシス、


つまりたんぱく質が異常化・凝集・線維化し、

アミロイドとして沈着する疾患は他にもあって、


やはり感染性を持つ場合があることも分かって

きているようです。


アルツハイマー病やパーキンソン病も、

異常たんぱく質(老人斑など)が蓄積し、

感染性があることが判明してきている

など、同様ではあるようですね。


アルツハイマー病やパーキンソン病も、

プリオン病の一種とは言えるそうです。



アルツハイマー病に見られるAβたんぱく質(老人斑の主成分)

が注射によって人から人へ伝播し数十年かけて蓄積すること

を証明した研究があるとのこと。


1985年まで人工合成ではなく死体の下垂体から抽出していた

成長ホルモンによる治療を受けていた人に、医原性ヤコブ病

を発症したケースが出た際には、Aβの蓄積も見られることが

あったとか。30歳代~50歳代なのに…。


また硬膜移植手術でプリオン病になる例でも、Aβの蓄積が

有意に多く、若い人にもみられたとのこと。


パーキンソン病などの原因とされている「αシヌクレイン」

というたんぱく質も、多くの動物実験で感染性が確認されて

いるようです。


要するにプリオン病に限らず、これら(折りたたみエラーの)

異常なタンパク質の多くは、実は感染性もあるようですが、


いずれにせよ、脳を食べるなど特別な状況にない限りは、

ほとんど感染することはないということかと思います。


なお、今は硬膜の処理方法が変わっているとのことなので、

現在では感染例の報告はないのかも?



あるいは「フォールディング病」とも言いますね。


タンパク質の折りたたまれ方異常(ミスフォールディング)

によって生じる病気の総称とのこと。



プリオンとは、感染性の蛋白というような意味で、

ノーベル賞をとった発見者が付けたのですかね。


1997年ですか?ノーベル賞の講演において、

プルシナー博士は、プリオンはまだ仮説で、

ウイルスの可能性を否定できないと仰って

いたようです。


ただしそのウイルスは通常のビリオン(完成形のウイルス?)

ではなく、プリオン蛋白程度の分子量の、研究中に混入する

小さなRNA?を想定していたようです。


植物に病気を起こすウイロイド(300塩基前後でウイルスより

小さい)は、その立体構造が宿主のRNAを乱すことで発病する、

という説がその当時あって?それをイメージしていたのだと

思います。


その説と同様に、核酸がプリオン蛋白に作用して立体構造に

変異を引き起こす可能性も、否定できないと主張していたの

だと思います。


(違ってたらすみません。)


ただし2005年に、


50塩基以上の核酸断片を除き、

25塩基程度の核酸断片は宿主由来であることを示した上で、


核酸が異常プリオン蛋白の原因である可能性は極めて低い

と発表しているようです。


(もちろん、偽札、人造RNAは試されていないかと思います。)



プリオン病は、病理組織に感染徴候・炎症所見が見つからない

ことが多いようで、代謝異常に近いようにも見えるそうです。


よって、感染症ではなく脂質代謝異常とする説も、70年代とか

にはあったようです。


なお今でも、感染という言葉より、伝達という言葉を使うこと

が多いのだと思います。



DNAやRNAのような核酸が含まれていない感染性因子は史上初に

なるのだと思いますが、細胞ですらないタンパク質が感染性を

持つという不思議…。


(ウイルスも細胞よりはかなり小さいですが、核酸は含まれて

いますし、ウイロイドもかろうじて核酸を持つわけです。)


※核酸⇒DNAやRNAなど。スパイク部分の塩基数は数千くらい

 だったかと思います。ウイロイドは上記のとおり300前後、

 miRNA(マイクロRNA)などは20とかもあったように思います。

 

これまではセントラルドグマの源泉というか、核酸方向からの

攻撃だったのに、セントラルドグマの末端であるタンパク質が

狂いだす…。



プリオン蛋白は細胞膜との関係が深い糖蛋白のようですが、

場所的には脳や神経細胞に多いみたいですね。


機能は未解明のようですが、

銅の代謝に関与している可能性、

アポトーシスなどへの関与、

なども報告されているとか。


ヒトでは253個、マウスでは254個のアミノ酸で構成される

タンパク質で、そのアミノ酸配列は高度に保存されている

とのこと。


つまりほとんど変異なく、大事に受け継がれているコード

ではあるようです。



ところで、タンパク質とは、アミノ酸が1万個以上だと

勘違いしていたのですが、分子量が1万以上なのですね。

(厳密に決まっているわけではないと思いますが。)


アミノ酸としては、50もあれば十分で、

10個のアミノ酸からなるタンパク質も

発見されているようです。



異常プリオンタンパク質は、

正常プリオンタンパク質と同一のアミノ酸配列ですが、


立体構造(折りたたまれ方)だけが異なるようです。


不思議なことに、この異常な立体構造が伝染してしまう。


立体構造が異なるので、

通常のタンパク質分解酵素に抵抗性があるようです。


だから経口で(食べたタンパク質から)感染するのですね。

(消化されにくい)



上記のように、プリオンは中枢神経系で細胞外凝集する

ようですが、細胞外(細胞間)の、何て言うんでしたかね、

細胞間の物質たちが、実は情報伝達などにもかかわって

おり、細胞ともやり取りをしているらしいことが分かっ

てきているかと思います。


コラーゲンが一番多いでしょうが、コラーゲンも何かの

役割を(構造部材としてだけでなく情報伝達等において)

担ってはいるのでしょうね。


プリオンも細胞間で活躍しているのかもしれません。

(細胞間物質の情報伝達補助と同様の働きがあるかも?)



もっとも、細胞質中の器官、ミトコンドリアとの関係も

深そうな感じですかね。


ミトコンドリア・イブなどと言いますが、


ミトコンドリアは独自のDNAを持ちますけれども、

細胞核内の遺伝子とは異なり、

母親の卵細胞からしか遺伝しないため、

メンデルの法則には従わないとのこと。


ミトコンドリアは体内の造幣局。

エネルギー通貨といわれるATPを作るわけですから、

異次元緩和なしの日本経済というか、

それなしには生きられない、

エネルギー源という根幹を担うところかと思います。



プリオンが細胞膜と関係が深いたんぱく質だとすると、


やはり細胞膜に高い濃度で存在するといわれるセラミド

とも似ているところがあるかもしれません。


セラミドなどの脂質は、単なる細胞膜の構成要素と長年

考えられてきたところ、酵素により細胞膜からセラミド

が遊離し、シグナル伝達物質として作用することがある

のが分かってきているようです。


細胞の分化、増殖、プログラム細胞死、アポトーシスを

制御することが知られているとのこと。


そのため、セラミドは、

「細胞死のメッセンジャー」とも呼ばれているようです。



プリオンとして、いくつかの?タンパク質と、

その遺伝子が特定されているかと思いますが、


いずれは、他のさらに普遍的なタンパク質が、


あるいは多くの種類のタンパク質が横断的に、


感染性を持つことになるような気がします。



金子清俊国立精神・神経センター神経研究所部長

の研究報告より抜粋

-------------------------------------------------

また、我々のデータから導き出される

「アミノ酸配列がある条件を満たせば、

プリオンタンパク以外のタンパクが

プリオン様の振る舞いをする可能性が

ある」との考えは、すでに複数の酵母

のタンパクに関して実証されている

-------------------------------------------------



なお、

プリオンタンパクの遺伝子が高度に保存されている

と申しましたが、


つまり多くの動物にもほぼ同じものがあると

いうことで、それらも宿主となりえるわけで

しょうから、動物間で広まることもありうる

としますと、


ウイルスの場合には、一般的に、動物間にも

広がるものは御しがたい傾向があるかと思い

ます。


少なくとも結果を出したと言い張れるものは、

人間特化のウイルスだけになるかと思います。



北米等で問題になっているゾンビ鹿といわれる

プリオン病「慢性消耗病(CWD)」については、


数年間の潜伏期間の後に発病し、

3~4カ月で死んでいるようですね。

(鹿の話です。)


血液や唾液、ふん尿等によって鹿から鹿へ

水平感染することがわかってきているとか。


CWDが人に感染した例は特定されていないと

思いますが、すでに潜伏期間中のハンター

とかジビエマニアとかいそうな気もします。



異常プリオンが感染するといっても、

プリオン遺伝子を変異させたりはしない、

と考えられているようです。

核酸も入ってないですしね。



立体構造の違いというのは、

正常プリオン蛋白はαヘリックス構造ですが、

異常プリオン蛋白はβシート状構造とのこと。


αヘリックスは三次構造、

βシートは二次構造ですかね?


遺伝子により、つまりアミノ酸配列により、

一次構造はほぼ決まるのだと思います。

(一定の生理的条件を要する)


タンパク質の立体構造は、

共有結合の位置関係、電気的な相互作用、

アミノ酸側鎖間の非共有結合的相互作用、

(疎水性相互作用、水素結合なども含む)

などにより、


要するに化学的に安定な状態になろうと

することのようです。


つまり最もエネルギーが少ない安定状態

を目指すわけです。


シャペロンというタンパク質がその補助

をしているのだと思います。



タンパク質の機能は、

ほぼ立体構造で決まるわけですが、


(その構造が鍵と鍵穴のような関係を作るため)


(実は3割くらいのタンパク質は、

立体構造をとる前の一次構造の状態

で機能するとのこと…。)



アミノ酸配列は分かっていても、

(既に数億から判明しているようです。)


肝心の立体構造は、


ほんの一部を除きわかっていなかったようです。


分子式にすれば数万も向こうにある物質と結び

つくとか、人間に予測できるものではないので、

長い時間とお金を掛けて、少しずつ調べるしか

なかったのだと思います。


しかし近年、AlphaFold2等(AI)により、

2億を超えるタンパク質の立体構造予測

が出されています。


AlphaFold3などにいたっては、


折りたたまれたタンパク質が、DNAやRNAなど

他の分子とどのように相互作用するかも予測

できるようになってきているそうです。


さらには、

逆にタンパク質の立体構造を指定することで、

そのような構造をとるアミノ酸配列を導きだす

なんてことも行われつつあるようです。


自然界に存在しない新たなタンパク質の設計、

ということです。


コロナのスパイクタンパク質に結合し、細胞へ

の侵入を阻止するタンパク質の設計も行われた

とのこと。


核酸、金属、その他様々な成分とタンパク質の

集合体構造の設計なども進んでいるようです。



ただし、AIが解き明かした2億の立体構造は、

一応予測ではあるため、実際に確認されたもの

としては、2022年9月頃で20万件程度とのこと。

(Protein Data Bankに登録されている。)


今は22万件くらいですかね。



AI予測はたんぱく質研究に革命をもたらした

ようですが、予測過程はブラックボックスの

ようですし、


「タンパク質の折りたたみ問題」といわれる

折りたたまれ方の法則は、教えてはくれない

ようです。今のところ。


法則自体は、エネルギーが低い、つまり安定

した状態を目指すということはわかっている

わけですが、あまりにも複雑すぎて、要約的

な言葉にすることはおろか、計算も手に負え

ないほど膨大になるようです。


※エネルギーとは、自由エネルギーのこと。

 自由エネとは、おそらく、質の高いエネ。

 つまり使えるエネというか、水力発電で

 言えば、より高い位置にあるダムという

 感じかと思います。

 100メートルの落差があれば大きな羽車

 をまわして大きなエネ取り出せますが、

 10メートルでは、そこそこになるという

 ことかと思います。

 火力発電所のボイラーなら数百度の蒸気

 なので、タービン回したりできますが、

 40度のお風呂のお湯では、仮に湖くらい

 の量で、エネルギーの量としては同じだ

 としても、ほとんどエネを取り出すこと

 はできない。せいぜい温まるだけ。

 エネルギーの質、もちろん人間にとって

 の質は低い。

 なお、熱は質が低く、光とか電気が質の

 高いエネになるかと思います。



タンパク質の折りたたみとは逆の反応が、

タンパク質の変性になるかと思います。


特定の立体構造が失われる(壊れる)ので、


変性すると機能を発揮できなくなります。


アルツハイマー病やパーキンソン病などに

よるタンパク質のアミロイド形成も、変性

の一種のようです。


タンパク質の立体構造は、

環境に敏感であるようで、


温度やpH、超音波なんてものまで影響するよう

ではありますが、一番有名なのは熱ですかね。


まあ、ゆで卵ですよね。

一度そこまで変性したら、もう戻せません。


※牛乳のカゼインタンパクは、

 酸性pHで変性して固まり、ヨーグルトなどに。



熱ショックタンパク質と総称されるようですが、

熱による変性にとどまらず、タンパク質の変性

を元に戻そうと努力し、ダメなら排除する役割

を担うものがあるようです。


ウイルス感染で高熱が出るのは、

ウイルスを殺すために熱をだしているからで、

安易に解熱剤飲むのはよくないともいいます。


(風邪を治す薬はなく、対処療法しかないわけ

ですが、体がエネ使って熱出して闘っている

のに、安易に熱を下げると、無駄玉を撃たせ

ただけで疲弊させ友軍を弱めてしまうことも。

解熱剤が友軍へのフレンドリーファイヤーに。)


とはいえ、40度とかになってくれば、

タンパク質の変性、特に脳細胞の変性

は怖いですから、熱下げないと危険な

こともありますよね。

(特に脳神経系構築中の子供とか。)


平清盛はマラリアといわれていますが、

あまりの高熱に、体を冷やした水が湯に

なったなんて描写もありますね。


個人的には、39度までは解熱剤は使わず

頭だけ冷やすのがいいような気がします。


頭冷やすと脳内では闘えなくなる?

血液脳関門もありますし、初期の段階で脳内

にウイルスが殺到しているようなら、免疫系

がそもそも狂っているかもしれませんので、

それよりは、脳細胞のゆで卵化を抑える方が

良いような気がします。


また、信頼(自信)ホルモンや意志ホルモンの

ようなものがあるというか、既存のホルモン

の働きが変わるというか、免疫系の働きにも

大きく影響すると思っています。

(プラシーボ効果ですね。)

自己暗示力が高いと、病気にも強いのでは?



熱ショックタンパク質とかも頑張ってくれて

はいるのでしょうが、


結構すぐ限界というか、

40度超え程度ですぐ変性リスクですからね。

(制御幅が平熱から5度も離れていない。)



熱ショックタンパク質の他、


低分子量のユビキチンタンパクなども、

同様の役割を担ってもいるようです。


ユビキチンなども、

バクテリアに至るまで類似するようで、

アミノ酸配列はよく保存されているとのこと。


それら以上の回復アイテムを作れなかったか、

とにかく大事にしてきたコードかと思います。



新生タンパク質の約30%は、

ミスフォールディングであるともいいます。


分子シャペロンが修復を試みて、

修復が不可能なら、

分解サイクルに載せるようです。


ちなみに、ユビキチンなどは、

MHCクラスI分子によるCD8陽性T細胞へ

の提示などにも関与しているそうです。

つまり複雑な免疫機構でも、

重要な役割を演じている…。



以上のように見てきますと、

何がきっかけとなって、

プリオン病ないしフォールディング病

になるのか、


核酸が影響することもあるのか、

ということも含め、


まだよく分かっていないのだと思います。


トゥルーパンデミックが、

人類を滅ぼす特別なウイルスなどではなく、


プリオン・パンデミックになる可能性は、

0.1%くらいはあるような気がします。


0.1%というのは、


1万年前とも言われる農業革命から、

人口は1万年かけて1千倍となりましたが、


1万年×1/1千=10年で、

人口が1/1千(800万人)に戻るとすれば、


その確率も1/1千=0.1%としてみました。



ミスフォールドしたタンパク質の経口摂取実験によると、

線虫に対してタンパク質やその凝集体を与えても違いは

見られなかったようですが、オリゴマーを投与した場合

には線虫の寿命が顕著に減少したそうです。


実験室上でのことで、自然でも同じかなど不明みたいで

はありますが、コンフォメーション(分子の結合の回転に

よる立体構造(配座)の違い?)が重要らしいとか…。


オリゴマーとは、少数のモノマーが結合してできたもの。

分子量は通常1000以下。モノマーは、ポリエチレンでの

エチレンのように、構成部品の1単位みたいな感じかと

思います。「ポリ」はたくさんという意味だったかと…。



マイクロRNAも含め、snRNA(スモールノンコーディングRNA)

とか、コーディングされていないきわめて小さなRNAの働き、

それらがセントラルドグマで重要な役割を担っていることが

どんどんわかってきていますが、


もしも普遍的プリオン病、セントラルドグマ・クライシス、

セントラルドグマのミンスキーモーメントがあるとすれば、


タンパク質そのものというより、小さい構成部分の影響が

大きくなるのかもしれません。


※ミンスキーモーメント

 債務バブル(ジャブジャブ)の転換点かと思います。

 セントラルドグマの信用崩壊の転換点として使っています。



前回、

(生ワクチンについて)


遺伝子を変異させまくってパターンをやり尽くすというか、


遺伝子が阿弥陀くじの先端の細道に追い込まれて、

絶滅に近づく、なんてことはないんですかね?


と申しましたが、


ウイルスや微生物(あるいは無性生殖するもの全体かも)は、

阿弥陀くじ的なDNAの枠ではなく、順列的、全数検査的な

セントラルドグマなのかもしれません。


それに対して多細胞生物などは、組み合わせ的、阿弥陀くじ

的なセントラルドグマであり、つまりセントラルドグマにも

若干の違いがあるのかもしれません。



<両建て>


所得税でも原則同じですが、

法人税でよく目にする「両建て」はご存知でしょうか?


イメージ通り、複式簿記的な考え方ないし処理方法です。


複式簿記は何かの五大発明に入ってませんでしたかね。

確かにすばらしい発明で、バランスシートに代表される、

この一方的なものを何一つ許さない考え方は、現実世界

の在り方にも通じるように思えます。


法人税(に限らないのですが)なので、


ある会社があるとして、


無償で事務所を借りていたとします。


社長は確かに得をしたとは思っているでしょうが、

そこで利益を計上しなければならないということには、

ほとんど思い至らないことが多いです。


むしろその方が一般常識に近いのではないでしょうか?

1円ももらってませんので…。


税務では「両建て」で考え「両建て」で処理します。


そして「両建て」における両方を別々に考えます。


得をしている以上利益を認識しなくてはなりません。


同時に、本来の事務所家賃は支払ったと考えます。


(一旦本来ある形にする感じ)


その後、その家賃のバックを受けたとするのです。

(家賃分のお金をもらったと。他の考え方でもOK)


収益は課税所得ということで特に問題になりません。

(贈与=不課税なので消費税はない。)


しかし別々に考える相手勘定としての経費について、

税務上も経費にできるかが問題になります。


事務所家賃という経費も両建てで考えるわけですが、

それが税務上経費になるかどうかということです。


(事務所家賃の場合は、通常経費になるので、

両建てせず相殺しても問題ありませんが…。


消費税に関係ある場合は、課税売上割合など

が違ってくるので、両建てが必要です。)



経済的には、相殺して何も計上しない状態であっても、


両建てして、経費としての家賃と、そのバック(収益)

としての収入を計上しても利益は変わらないのですが、


税務上は、両建てしても相殺されず、

(経費の方は認められないので)


利益だけが課税対象として残ること

があるわけです。



例えば貸付金を債権放棄したとします。


ここでも「両建て」で考えて処理しますから、


いったん本来の返済を受けたけれども、


かわいそうだからとそれをバックして戻して

あげた、というように考えます。


ここでは、「収入」はやはり問題にならず、

そのまま「収入」ですが、


(貸付金の元本なので「利益」にはなりません)


相手勘定の経費の方は、

税務上、貸倒損失にはなりません。


回収不能とは言えない場合、

(回収不能の証明は難しい)


泣いて歯ぎしりしながら債権放棄したわけ

ではない場合には、相手に利益を供与した

のと同じになるわけです。


債権放棄した、つまり相手に利益があるわけ

ですが(無論、相手でも利益として課税。)、


なんと損をした自分の方にも利益ありという

ことになるわけです。


その場合、貸倒損失にならず寄付金になります。


(法人には贈与税もなく、

贈与は寄付になりますが、

内容によっては、

例えば社長への贈与は社長給与と判断するなど、

寄付金以外になることも多いです。)


寄付金には損金算入制限があり、

ほとんど経費にならないと考えておいた方が

よいでしょう。


(利益移転防止のための措置です。

日赤とか、指定寄付金だの一定のものは経費

になるので、事前に確認する必要があります。

なお、日赤への寄付も色々なタイプがあり、

指定寄付金などになるとは限りません。)


(資本金と所得が大きい会社は、

損金算入限度額も金額的にはそれなりの額では

あるので、正々堂々と利益移転を毎期検討して

もよいかもしれませんが、普通は調査時の否認

に対するバッファにもなりえますし、そのまま

枠を残しておくことが多いかも…。)


つまり、贈与となる債権放棄であれば、

両建てで相殺だから計上不要とはならず、

利益だけ計上することになります。


(簿記は片方だけ計上できませんから、

両方計上します。貸倒損失は申告書上

で自己否認します。)


これが「両建て」の考え方であり、


上記の事務所家賃のように、


それは利益にはなるのだけど、

結局両建てだから、

課税はない(計上不要)、

ということも多いです。


なお、計上しなくてよいのは、

温情とかではありません。


どのみち利益に含まれているはずだからです。


上記のように事務所家賃を無償にしてもらって

いるということは、


それだけその会社の利益率は高くなっています。


わざわざ計上せずとも、

利益はその分高くなっていると考えるのです。


最終的に稼いだ利益に税率掛けられれば、

つまり最終数値が同じなら過程は不問です。


実際には、余裕がでて放漫経営的になり、

利益が吹き飛んでいても関係ありません。



前回、

(個人所得税と法人化した場合の比較において)


※住民税=(個人所得+10)*0.1 ⇒10は今年からの増額分


と記載しましたが、


+10は住民税の方が所得控除が少ないので、ざっくりと

+10にしたものでした。自分でも何の10だったか忘れて

しまいました…。


給与所得控除147=(400+65)*0.2+44+10) ※10は今年からの増額分


という方の10は、今年からの増額分です。

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