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蛹の殻  作者: アラdeathM
104/116

「AIと人のトロッコ問題(は成立する?)」

<雑感>

<ナイス水素>

<流行予測モデル>

<コロナ以外の特徴>


※タイトルと内容は関係ありません。



前回、二酸化炭素濃度が0.4%と申しましたが、

0.04%ですね。失礼いたしました。


また、モデルナのワクチン25kgに対して、

レプリコンワクチン127gということは、

単純計算で196,850倍、と申しましたが、


196.85倍ですね。「トン」と勘違いしました。

25kgでも十分少ない気がします。



超過死亡は、多くの場合、2020年以降増えた死亡数そのままか、

それに近い数字を言っている人が多いですよね?


また、だいぶ前、NHKの「多死社会」という特集で使われた統計

資料の予測、おそらく統計局かどこかの政府系だと思いますが、

(そろそろ改定される時期なのでは?)2022年以降の死者数が、

その予測グラフを飛び出してしまっていることに触れましたが、


人口構成の変化だけで死者数がかなり増えることは、

当然承知しているはずなのに、なぜ予測グラフの方は

低すぎたりするのだろうか、と少し不思議です。


前回の計算は、ざっくりではありますが(例えば総人口は、

数十万人とか減ってるでしょうが、大勢に影響なしとして

無視しているとか)、おおむね合ってると思うのですが…。


(年間4万人くらいは、死亡率変わらなくても増えていく。

期ズレは最大3期、つまり12万人までありうるし、

2期分の8万人くらいは普通にあると思われる。)


2022年で急激に増えているにせよ、1年だけなら

期ズレかもしれないし、平均すれば人口構成だけで

説明できるので、現段階では超過死亡はほとんど

ない(日本では)ということだと思うのですが…。


(若者の死亡率は、2022年頃までに結構増えては

いますが、死亡「数」では、超過死亡として浮かん

でくるほどではないような…。)



<雑感>


アンモニアの安価な製造方法が、

日本で立て続けに開発されていますね。


アンモニア直接というより、メインは水素でしょうが、

より低エネで作れるなら、また一つ理想に近づいた

という感じがします。


しかし、理想だけではバランスしません。

相手勘定が必要です。


理想とは、熱力学でいう高温ということと同義です。


しかし「高温」だけではどうにもならず、

必要なのは「温度差」であるわけです。


(太陽を作るだけでは何もできない)


どれほど高温にできても、

排出先がなければ機能しません。


(核融合で「1億度」だけ作っても無駄)


なんなら、それほど高温ではなくても、

十分な廃熱先があれば問題ないわけです。


(原子力は、火力の半分くらいの温度しか

得られませんよね。300度台くらいだった

ように思います。)


排熱側、つまり低温側はとくに、

温度そのものよりも、

「熱容量」が問題だと思います。


低温側が30度と仮定しましょう。


化石燃料による高温が600度だったところ、


安価なアンモニアという、より理想に近い技術

によれば1,000度になるとします。


(温度は比喩なので、そのくらい理想に

近いという意味。また、メインは水素。)


つまり600-30=570度の温度差

を人類は利用できていたところ、


1000-30=970度にまで拡がるわけです。


しかし、これまでの、どれだけ廃熱しようが

びくともしなかった海水の30度と違い、


(発電の排熱で、海水全体を1度上げるのに

何千年とかの計算だったでしょうか?

なお、最終的な外部とのやり取りは大気なので、

地球システムで最も低い利用可能温度は大気、

つまり平均気温である15度くらいかと思います。)


あたかもアレルギー症の発症寸前のように、

もう容量いっぱいの海水その他の排熱先では、


ちょっと廃熱すれば、すぐに温度差は埋まって

消えてしまいます。(エリー湖状態?)


(比喩なので、海水や大気の熱容量が既に

満杯、ということではありません。

現在レベルのエネを取り出すことが限界で

あるように見えるなら、

自然エネとかクリーンとかの名称に関らず、

取り出すエネの規模的には変わらないので、

その排出先がないのであれば、

もううまくは回らないということに違いはなく、

突然海流が止まってしまうとかのリスクにも

あまり変わりはないと思います。)


温度差970度は一瞬、絵にかいた餅なのです。

そしてまさに、地球は今その状態なのではない

でしょうか?(大げさですが)


どれだけ高温でも、

温度差がなければ利用できない。

(温度差しか利用できない。)


水力でいえば、

どれほど高い位置にダムを作れても、

高低差が得られない(又はすぐに埋まってしまう)

のであればエネは取り出せない。



理想を追求するばかりで、

つまり更にどれだけ高温にできるか、

という片側の技術革新ばかりですが、


宇宙に行けない限り、地球内では、

「で、どこに捨てるの?」

という観点が必要なところ、それが

おろそかになっていると思います。


もはや汚染されてない新大陸も、

手つかずの奴隷源も地球上には

ありません。

(南極は氷を守ることの方が大事)


家畜などの多種族犠牲も限界でしょう。

(むしろ温暖化対策で減らせと言われる)


(牛を減らしてコオロギ増やせばいい

という話ではないように思うわけです。

切り取るカロリーのナイフが同じ規模

なら、見た目を変えることに何の意味

があるのでしょうか?

本気で温暖化対策をするのなら、

規模自体を減らす、つまり人類が量的

にも質的にも多くを失う選択であろう、

と思います。

もっとも、温暖化対策が良策か愚策か

ということにはあまり興味がないので、

どちらもありうるとだけ思っています。)


まあ、大っぴらに奴隷だの捨て場所だの

新たな犠牲を探すことは難しいでしょうが、


捨て先の容量を確保していない、

形だけの「温度差」に持続性はありません。



もし、まだ原発がなかったとして、

今、原発が開発されたとすれば、


おそらく理想的な技術に見えたことでしょう。

(二酸化炭素を出さない?すわ解決?と…。)


しかし実際は、原発はあるのにこうなっているのです。


フクシマで原発が停滞したから?


ちなみに私は原発推進派です。

ただし、覚悟は必要だと思っています。


福島原発の処理完了までに何千年?

かかるのか知りませんが、

今はチェルノブイリと2つですけれども?

その何千年?かの間には、

数個ないし数十個も累積することにはなるでしょう。


その頃の子孫からしたら、タイムマシンさえ開発

できれば、その選択をした世代を殺しに行きたい

と思うかもしれません。


しかし、現世代にも未来世代にもwin-winを求め

ながらも、どこまでもwin-winは維持可能、という

のでない限り、いつかは選択するしかありません。


つまり、原発がすばらしい道だから、

ではなく、手前勝手な理由しかないし、

実際失敗するかもしれないが、

(少なくとも未来人は恨むかもしれないが)


原発の方がまだマシだと思うという、

当てずっぽうな判断にすぎません。



熱力学の呪い・エントロピーの呪いというかは、

すべてに当てはまることであるように思います。


何にでも例外はありますが、

もしこれにも例外があるとすれば、

それは神の代名詞となり、

(つまり神だけの例外)


逆に、これにだけは例外がないとすれば、

人にはエントロピーと神を区別することは

できないのではないでしょうか?


(アインシュタイン最大の発見?重力と加速度

は見分けがつかない、と同様?両者が別々の

ものと断定しているわけではありません…。)


熱力学第0と第3法則は、

厳密には必要なのかもしれませんが、

普通の人にとってはどうでもいいこと

のようにも思います。


数式の割り算で、一々ゼロではないということを

ことわるのと同じで、普通の人にはどうでもいい

ことなのではないでしょうか?


始めから(数式が)破綻しないなんて思ってないし、

破綻したときは、「ダメだったか」でいいのでは?


厳密すぎると、むしろ(完璧であると)勘違いして

しまう原因にもなりかねないような…。


公理は、現実に接して(接するように)生じるが、

深めるほど現実から遠ざかる…。


精密すぎると、現実の(真の)有用性は失われる。


もちろん非常に有用ではありますけれども、

精密さの有用性は、「日常」を超えられない。


おじさんの明日の天気予報が60%のところ、

精密な計算による天気予報なら80%になる、

というに過ぎない。


しかし本当に知りたいのは、有用なのは、

例えば平均寿命との連立方程式というか、


80年に1度の「稀な」クライシスではないだろうか。

(稀なクライシスに、精密さはいつも詐欺的に無力。)

(連立方程式⇒数学に写し取れば、に過ぎない。)


破局噴火は、イエローストーンの60万年と?

鬼界カルデラなど日本の破局噴火の1万年周期?

とかを連立すれば、公約数?になって短くなる

だろうし(逆だったらすみません)、噴火に限らず、

無数の連立なら、どのような平均寿命にも符号

させられるだろう。


そんなレアな予想なら、

おじさんの怪しげな予言の方がマシまである

と思う。


数字、数学の「行間」は発見されないだろう。

それは宇宙の外と同じものかもしれないから。

(宇宙の外にも宇宙という説もありますが)



<ナイス水素>


ハーバー・ボッシュ法以来、1世紀以上ぶりとなる

アンモニア製造革命が日本で進行中みたいですね?


メインは、改質して水素を取り出すことでしょうが、

アンモニア自体を化石燃料に混ぜて、

火力発電所で使用したりもするようです。


人口爆発は、

ハーバー・ボッシュ法がなければ叶わなかったわけで、


(なければないで、

代替の何かが、その役割を埋めたはずですが。

人口爆発は義務というか約束のようなもので、

繁栄はするが、自滅へは一切進みませんとか、

ましてやほどほどで固定などという理想論は、

ずるいというか、より悲劇的になるような気がします。


繁栄も捨てるというなら分かるのですが、

繁栄は捨てない、少なくとも維持するが、

危機については回避しようというのは、

少し虫がいいような。)


もしもそれがなければ、人口は半分(40億人)だったといいます。


ハーバー・ボッシュ法による窒素固定(アンモニアから化学肥料)は、

膨大なエネを要するので、天然ガスを燃やしまくっているわけです。


空気を200気圧・500度らいまで加熱・加圧

しなくてはならないからです。


東工大のエレクトライド触媒では、

温度も400度までで済む上、大気圧で大丈夫らしいので、

加圧分のエネが丸々不要になる感じでしょうか?


生物には常温・常圧でやれていることらしいですので、

タンパク質(酵素)等は、よほど優れた触媒なのでしょうね。


なんでも、安定化のエネが逃げず、そのままドミノのように

「反応のハードル」を越えるためのエネに使われるとか?


予想外の「反応の共役」が発見されたようです。


古い資料かもしれませんが、グラフを見ると、

エレクトライド触媒による製造コストは1.5倍くらいに見える

気もしますが、

(投入エネ少なくて済むと思うので見間違いかもしれません。)


小型かつオンサイトの設備にできることから、

総コストではかなり安くなるようです。


アンモニアの価格の半分以上は、輸送と保存コストみたいですね。


エレクトライド触媒利用であれば、

太陽光発電のように、需要地付近に細かく設置できるので、

輸送と保存のコストがあまりかからないとのこと。


分散設置で、初期コストとしては多くかかるとすれば、

それを回収する以前に、

既に世界は初期コストに耐えられない、

なんてこともあるかもしれない。(手術に耐えられないほど終末期)

つまり理想は、もはや発展という自殺の総仕上げにしかならない。

(分散は、戦争になれば「標的の分散(近接)」となる側面も。)


また、兵庫県立大学の研究チームは、

アンモニアを常温常圧で固体にすることに世界で初めて成功

したそうです。


フリーズドライ、つまり一旦凍らせて水分を飛ばすみたい

ですから、その分のエネは必要になりますが、

(-196度の液体窒素に1時間)


ギブス・トムソン効果等によるものと考えられているようです。

(メカニズムはまだ不明とのこと)


ホウ酸ガラスにコーティングされているので、

常温で個体の尿素のように、アンモニアの加工品では?

という疑問もあるようですが、X線解析などで、

個体アンモニアであることが明らかになっているとのこと。


アンモニアは窒素を含むので、

燃焼すると窒素酸化物を排出し、

光化学スモッグや酸性雨の原因になりますし、

劇物なので法令による規制を受けますが、


天然ガスから直接水素を作るよりは、

アンモニアから改質した方が、

アンモニア製造と改質コストのトータルでも有利なのでしょう。


「アンモニアは他の水素キャリアより必ずしも有利ではない」

とも言われるようですが…。



燃料電池は、酸素を減らし、窒素固定時には窒素を減らす。

両方とも、入り(アルベド)にも(ダム)にもほとんど影響しない

物質とされますが、


※ダム⇒温室効果ガス。以下同じ。

 太陽光の入射は可視光など波長が短いので透過しますが、

 地球からの放射は波長の長い赤外線なので、温室効果ガス

 のダムに止められる。

 (むろん時間差に過ぎず、トータル収支はゼロで平衡。)


両方減れば、CO2は0.04%から0.05%くらいにはなるかも?


(量より濃度自体に問題がある場合には、支障もありえる?

そういえば、南極の氷で過去100万年分くらいのCO2濃度

はかなりの確度でわかっていると思いますが、それも濃度

だけで、量については不確かだったりするのでしょうか?)


人類規模で燃やす、CO2を供給するのはやばいが、

人類規模で火のない燃焼(水素の酸化)をする、酸素を需要

する(酸素を減らす。また窒素固定では窒素を減らす。)こと

は問題ないのでしょうか?


0.03%から0.04%なら3割以上の増加だが、

21%が20.99%でも大した影響ないということ?


アルベド低いパネルが実現・普及したとしても、

サハラの1/3くらいでしたか?で足りるとしても、

その部分(パネルの下)の地面は吸熱しないことになる。


パネルは熱くなるだろうし、それは赤外線となるから、

「ダム」で補足されるにしても、


その地域の地表付近の「温度差」等には違いがでるだろう。


風は(地球の)血行にたとえられることもあるが、

わずかな血栓でも、人は命を落とすことがある。


海流にも風は大きいが、


双方コリオリ力(自転由来)と温度差(太陽由来)が大部分。

(違ってたらすみません。)


深海大海流の塩分濃度も、温度差によるところは大きい。


そのエネの一部を人類規模で切り取れば、

ピタゴラスイッチ的に氷床融解とかも…。


なお、(人類以外の)他の種族は、

人類が切り取った分、それらを利用できなくなる。

鳥や昆虫に限らず、植物などにも風は重要。


CO2は、まっすぐ閾値を目指してわかりやすいが、

自然エネは、潜航して指数関数的に突如閾値を超える

みたいな、ゴールへの目指し方の違いに過ぎないかも?


どちらが早いかさえ未確定なんてこともあるかもしれない。



<流行予測モデル>


感染症流行の予測に関する数理モデルとしては、

SIRが最も有名でしょうか?


結構シンプルな微分方程式であり、

一番基礎的なモデルという感じかもしれません。


(社会問題を最初に微分方程式であらわしたのは、

マルサスの人口論らしいですね?

あの「幾何級数的人口増加と算術級数的食料増産」

というやつでしょうか。

微分は連続でないとできないわけですが、

人間は1人1人離散的なのに、十分に数が多ければ

連続とみなせるということかと思います。

無限とか極限には「みなす」が多い。)


SIRモデルでは、

感染者数は1回だけのピークで、

自然に終息するようですね。

(未感染者が一定数残る結果になる)


ピークの感染者数は総人口の1/3くらい、

最終的に9割以上が感染、

終息までには200日程度、

などのような感じでしょうか。


SIRモデルの前提として、


外部の都市との間で人口移動がない

いい感じで不特定多数の人と接触する

ペストのように急速で短期的な流行


などの条件はあるようですが、


1905年のインド・ボンベイでのペスト大流行に

SIRモデルを適用した研究では、どんぴしゃで

当てはまったようです。


基本再生産数=感染率×総人口/回復率

としたとき、


基本再生産数>1 なら感染者数は指数関数的に増大し、


基本再生産数<1 なら感染流行は生じない。


ピークと収束の二つの平衡点があることから、

不安定平衡点というそうですね。


一つのモデルに過ぎないとはいえ、

何もしなければ、たった一度のピークで済む、

ということは、実際少なくないのかもしれません。


(一つの街では…。

何度も流行はあるけれど、それぞれピークは一度だけ

ということがかつては多かった?

スペイン風邪以降は、何度もピークが来る例が増えた?)


コロナ対応は、高すぎる(細くて鋭すぎる)山には

耐えられないことから、山を崩す造成工事をした

ような感じでしょうか?


残土をどこに捨てたのかは分かりませんが、

総体積は消えるわけではないので、

削った分だけ、長く、広く影響したのかもしれません。


まあ、野ざらしで死んでいく状況を甘受するわけにも

いかんのでしょうが。


鋭い針のような一つの山としての、感染症と人間との

関係が、造成工事により変化してしまったということは、

よくも悪くも、長期的な人間と地球(自然)との関わり方

の変化として、これまでとは違う景色を見せてくれるの

でしょう。



<コロナ以外の特徴>


天然痘は、唯一根絶できたウイルスかと思います。

(細菌で根絶できたものはないことになりますね。)


ちなみに、

エムポックス(サル痘)と同じグループのDNAウイルス

になるかと思います。


コロナより、発症率も致死率も再生産数も高いのに、

(4つの型がありますが、平均では。)


ペストのようなパンデミックというより、

(時には同時多発的な)しつこいエピデミックという印象で、


何分の1が死んだとか、

街から人影が消えたとか、

病人や死体であふれかえった、

とかは聞かない気もします。


ジェンナーが種痘法を開発したのは1796年ですから、

撲滅までは結構かかっていますね。


WHOは、天然痘常在国で100%接種を目指したようですが、

(天然痘の集団免疫は85くらいだったような気がします。)


接種率のみを上げても思うように減少しなかったため、

「患者を見つけ出して隔離し、その周辺に種痘を行う」

という封じ込め作戦に変更しました。


すると途端に天然痘は消滅していくこととなり、

1980年には天然痘の根絶宣言がありました。


隕石衝突前の恐竜のように、

明らかに絶滅ルートに乗っていたところ、

とどめを刺したにすぎない、放っておいても消滅した、

むしろワクチンで遅らせたなんて説もあります。


エイズ(の変異)を生じさせてしまっただけともいいます。


患者が特定されたら、その住所を調べて訪問し、

天然痘であれば隔離の上、周辺30戸の住民へ予防接種を

行う等の封じ込めが、効果てきめんだったということですが、


本当にそんなアナログ的というか、

手作業的なやり方が奏功したのだろうか?という気もします。


掃討作戦のようなもので、

もはや戦意喪失の状態だったようにも思えますし、


1800年頃の天然痘相手でも、

同じ結果になったでしょうか?



ペストは、ウィルスではなく細菌ですし、

今では抗生物質で治療可能だと思いますが、


ペストがどうして目立たなくなったのかは

よくわかっていないようです。


ペストを媒介するネズミが変わったとか、

(クマネズミからドブネズミに宿主が変わった。

ドブネズミは、より人間から離れて暮らす。)


寒さで媒介するノミが死滅したとか、


単にペスト菌の力が弱くなった、


などの説があります。


燃やせるものを燃やし尽くしただけ(大満足?)とも…。



ポリオウイルスは、RNAウイルスの中で最も小さく、

RNAが感染症を起こすとわかった最初のウイルス、

らしいですね。


天然痘と同じく人間だけに感染するようですから、

根絶可能と考えられており、WHOはポリオ根絶を

目指してワクチン接種を推進してきました。


ただ、症状のない人からの不顕性感染もありますし、

ポリオワクチンの効果は5~10年で落ちてしまうので

再接種が望まれるなど、簡単にはいかないようです。


ポリオは古くから存在していたと考えられていますし、

古代では特定が難しいにしても、


近世においては、小規模なアウトブレイクも見られましたが、

20世紀に入るまでは、ポリオは全然目立ちませんでした。


20世紀にはポリオの激しい流行も見られるようになりましたが、

ポリオワクチンにより、2015年に2型野生株の根絶が宣言され、

3型野生株も2019年に根絶宣言がなされています。


あとは野生株ポリオウイルスI型(WPV1)が、

パキスタンとアフガニスタンに残るだけになったようです。


パキスタンでも乳児のワクチン3回接種率が80%以上、

1回接種率は85%とかみたいですが、37.5%の州もあれば、

88.9%の州もあるため、一部の接種率の低い地域の存在に

より流行が終わらないといいます。


ただ、95%以上の接種率といわれるアフリカでも、

例えばアンゴラなど、内戦による混乱のなかで再び感染者

が見つかったとか、


近年においては先進国でもポリオ患者が報告されています。


そこでWHOは、

国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)

に指定することになってしまいました。


なお、米国の例では、

ニューヨーク州の若者(ワクチン未接種)が1人、

ポリオに感染したと報告されましたが、

生ワクチン(弱毒化させたウイルス)の接種者との

接触が原因とみられています。

(アメリカでは10年ぶりなので、他の暴露は考えられない?)


なぜ、ポリオは20世紀になってイキリだしたのでしょうか?

いじめっ子の天然痘も消え、時代がオレに追いついたとでも

勘違いしたのでしょうか?(テキトーな思い付きです。)



麻疹の怖いところは、

免疫を抑制し、他の疾病による死亡率を上げること、

免疫のメモリーを消去してしまうところにあるようですね。

(麻疹が免疫抑制を引き起こす。)


麻疹ウイルスの受容体はリンパ組織にあるので、

リンパ組織に感染したりするようです。


免疫抑制は長期的に影響するようで、

麻疹ワクチン未接種の子供が麻疹に罹患したところ、

(有していた?)抗体の10~70%くらいが消失したとか。


麻疹の生ワクチン(弱毒化したウイルス)は、

継代培養されており、

リンパ球活性化分子との結合能力を失っているそうです。

(よって、メモリー細胞を殺したりしない。)


免疫系のいない試験管内では、

リンパ組織に取り付くメリットがないので、

そのような進化をしなかったとか?


(逆に、野生麻疹の免疫抑制は最近の進化ということ?

進化しなかった、ではなく、試験管内で退化したという

意味ですかね…。)


つまり麻疹ワクチンによって、麻疹だけでなく、

麻疹による免疫抑制も防げるわけです。


(麻疹は防ぐが、

免疫抑制は同様に起こる、ではイマイチですからね。)


麻疹ワクチンを接種した集団は、

麻疹の減少だけでは説明できないほど、

全体の死亡率が減少するとのこと。


(免疫抑制を防ぐ、つまりマイナスの防止ですから、

ワクチン接種せず麻疹になって免疫抑制が生じる

グループよりは、死亡率が低い、つまりマイナスが

小さいということかと思います。

ワクチンも感染もないグループより、健康増進する

理由はあまりないでしょうから。)



感染症の完全なバリアーは、進化的には問題になる

と申しましたが、


また、エビデンス主義は、無知に権威を与える結果

にもなりえるように申しましたが、

(証明できないことは無視≒無知の肯定)


ほとんどは一次元的な比較しかしませんよね。

しかし、目に見える損得だけでは分からないと思います。


(麻疹は免疫抑制も防いで、明らかに「全体」の死亡率が

低くなり、いいところしかないかもしれませんが、ナチスも

最初の4年は奇跡的な成果を連発しました。しかし結末は、

将来的にどう転ぶかは、いつ確定できるでしょうか?

全然関係ない例えで恐縮ですが…。)


例えば、ポリオに完勝してしまうと、

(摂理的)自滅スイッチが入るとか、

(人類排除システム起動するとか)

未知の影響が仮にあったとしても、


そこまで評価する仕組みにはなっていません。


(そんなオカルトはどうでもいいかもしれませんが、

未来とオカルトもまた、区別できないものなのかも。)


例えば近年の異常高温は、自然エネの普及と相関がある、

などとは言われません。むしろ遅い、不足だからだという。

(異次元緩和とかで聞いたようなセリフですが…。)


もちろんそうでしょうし、仮に相関があったとしても、

たまたまの話でしょうが、それでも性善説ではなく、

平等に扱うべきではないかなと思います。

(謙虚な姿勢というか…。)


反ワクの人も同じですけどね。

エビデンス、エビデンスと言っているのは変わりませんし、

こうやって自説が証明できる、権威相当だと主張します。


権威派も反ワクも、方向が違うだけで、

理想主義であることに違いはありません。


アカデミアや政府は、世界が天国へのシミュレーションで

あるとでも言うように、未来に理想が実現するとしますし、


反ワク(や陰謀論)は、過去に理想(の自然との調和)がある

とします。


しかし、理想の完成とか、永遠の調和なんてものは、

そもそも(世界から)求められてもいませんし、

エントロピーの世界では不可能であるようにも思われます。


例えばDNAの人工編集自体は自然の要請と思われます。

人も自然の一部であり、ランダムネスでは困難なコード

を実現させたいのかもしれません。


別に、人の理想を目指している、目指すべきという風には、

この世界はなっていないですよね?


mRNAワクチンによる遺伝子改変は生じており、

荒川央博士が指摘されるように、新たな原罪として、

子孫に負わされるものと思っていますが、

そうあってはならない、そうあるべきではないというのは、

人間にとっての価値判断でしかありません。


反ワクの方も、

自説に無理がある、理想方向という恣意性があることを

自覚しなければ、権威派たちと同じどころか、権威すら

ない分、一層悪いと言われても仕方がない?



権威を支え、反ワクも縋ろうとする統計、エビデンスは、

最近はシミュレーションである場合が多いですよね?


ワクチンが何百万人救ったとか、

CO2なしなら横這いなのに、CO2データ入れると現在と

同様の高温化になるとか、シミュレーションがエビデンス

になってます。(ワクチンの方はちょっと違いますが。)


どれほど素敵な数式で、

何千何万のパラメータによるものだとしても、


多世界治験ができない限り、

実際にどうだったかは確定できません。

(多世界治験ができても、別世界のこと

なので意味はありませんが…。)


多世界分岐には、

(過去を除き)あらゆる可能性があるかもしれませんが、


今回の分岐については、

ワクチンと不幸な結果、

ノーワクチンと幸福な結末、

という分岐に(たまたま)なっているとします。


むろん、それぞれには何の因果も相関もないけれど、

ただ、今回はそういうセットで分岐するというだけ。

(つまりどちらが正解か事前に知ることはできない。)


しかし、そのような意味のない理不尽な分岐は普通に

あることだと思ってます。

(全ての変化に因果や文脈や意味があるとは限らない)


その場合は、(分岐の)確率も関係ありません。


エビデンスは確率に依拠していますが、

株主平等のように、確率平等である保証はない。

黄金株ならぬ、黄金確率があっても分からない。

(確率が頻度でない場合というか…。)

(確率の相転移があるかも。確率バッタ⇒群生相

のバッタのように…。)


科学が依拠する再現可能性とは、

「日常」の再現可能性でしかありません。


時間的等方性を保証できるものではないと思います。


非日常はレアなので、再現可能性、つまり実験室で

とらえるのは難しいですし、


時代と時代の狭間の時空はミッシングリンクを起こす

ため狭くなる、と申しておりますが、


その隘路は、プランク長ならぬ観測限界にあるのかも

しれません。


なお、宇宙の等方性(宇宙はどこでも同じ法則)も、

「クオリア変換」が生じているだけかもしれない、

と思っています。


クオリアは、二人が同じ赤色と言っていても、

片方には、他方にとっての青色に見えている

のだけど、赤色と言っているだけかもしれず、

しかし互いに齟齬がないので、本当に同じ色

に見えているのかどうか知りようがないという

感じですが、


本当は場所によって異なる法則だけど、

同じに見えるように変換されているだけ、

みたいな…。


自動ローレンツ変換とでもいうか…。

等方的でも、変換でも、支障はないでしょうが。



種は、BMI 22など目指しません。

BMI 22ばかりを作ろうとはしない。

あるべきもの、正しいものが残る、

というわけではないからです。


ましてや、CO2など一本掛けの

ギャンブルはしない。


巨大化が生き残る可能性もある以上、

ゾウ遺伝子(テキトーな造語)を持つ者

もいるだろう。


つまり、1人くらいはデブなほど健康

ないし「生存権」が強い可能性がある。


デブなほど機能するユニーク遺伝子

を持つとかね…。


BMI 22最高なんていうのは、

あくまでも平均の話。

たとえ宝くじ並みの確率でも、

「やせた方がいいよ」より、

「デブった方がいいよ」が

親切になる可能性は残る。


(よって、瘦せろと断定的に、

強制的に言うべきではない。)

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