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ディズネイパーク編(6)


 コメディ話数はこれにて終わりです。



 




 昼食の後も朗太たちはディズネイパークを満喫していた。

 噴水の底に小銭が光っているのを見つけた風華が「お金! これがあればポップコーンが!」と未練たらたらなのを「気持ちは分かりますが抑えて下さい!」と纏が引っ張り

「な、なに……!?」

「何よ! これはアンタと乗りたかったの?! 悪い!?」

 顔を真っ赤にする姫子とビーターバンの乗り物に一緒に乗ったりと、しているうちに時は瞬く間に過ぎていく。

 インディジョーンズのアトラクションに乗れば白煙がこちらに吐き出されるところで「キャー!!」と風華は歓声をあげ、お土産屋で美女が野獣の映画に出てくるティーカップを模したキャラのグッズを見つければ朗太は

「見てこれ!」

「どーしたんですか先輩」

「コップの縁が斜めだ…!」

 と斜めに縁どられたティーカップに興奮気味の声を漏らす。

 だがそれが何が衝撃的かいまいち理解し切れていない纏は「それが何か?」と問い返す。ティーカップに側面に顔が付いていてそれが上を見上げるようになっているため必然カップの縁が傾ぐのだが、それが何が劇的だというのか。

「ということはだよ纏。このティーカップ、縁の一番低いところまでしか飲み物が入れられない……」

「……………」

 朗太のまさかの着眼点に纏は閉口した。

「考えた奴天才かコレ? ティーカップの常識打ち破ったなコレ」

「理系脳で考えるのやめてもらって良いですか?」

 興奮する朗太に纏は冷たく言い放った。

 その後も園内散策は続く。

 ズブラッシュマウンテンでは朗太たちは揃ってズブ濡れになり「ハハハッ! ずぶ濡れだね凛銅くん!」と隣の席の風華にはじける笑顔で言われ、その炭酸飲料のCMにでも出てきそうな爽やかな笑みに、ズキューン! と朗太は射ぬかれ、カブリの海賊の前のお土産屋さんでは売り物の海賊帽子を被った風華が「どう似合う!?」とポーズを決め、やはりその姿にズキューン! とハートを射ぬかれる。

 一方で風華の横にいた姫子も同じように帽子を被っていて、その姿がいかにも海賊然というか、風華以上に『それっぽく』仕上がってしまっていて

「ひ、姫子は妙に似合うな……」

 風華ショックからのフリーズから立ち直ると朗太はしげしげとその姿を眺め言っていた。

「うん、普通に海賊みたい」

「今からここからなにか略奪して行っても全然納得します」と皆が口々に言うと

「アンタたち酷いわよ!」と姫子は涙目になりながら帽子を脱いでいた。

「ていうか纏は帽子かぶらないのか? 写真とるぞ」

「いえ私は遠慮しておきます」

 朗太が振ると纏は軽く手を上げ断っていた。

 カブリの海賊はワールドバザルーからほど近い。

 カブリの海賊を後にすると朗太たちは再びワールドバザルーに行き

「え?! ナニコレめっちゃ可愛くない!?」と、姫子が可愛いディズネイグッズに釘付けになり、その先ほどの海賊姿とのギャップに、「ヤバ! これ可愛すぎない?!」と興奮する姫子に、やはり姫子は本当に可愛いんだなと痛感していると、


 ふと、朗太は気がついた。


 纏に元気がない。












短くて申し訳ないです。キリが良いのでこんな感じです。

次話は纏回です。

これで修学旅行から合わせて姫子・風華・纏の単発回が発生したことになります。

次話投稿は7/20(土曜)を予定しています。

宜しくお願いします!







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1巻と2巻の表紙です!
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