sky・ash
ヤマなしオチなし。
いつか長編で書けたらいいなぁっていうアレ。
「ねえアオバ、青い空って知ってる?」
「なにそれ、空は灰色じゃないか」
キィンと戦闘機が飛んでいる音がする。
見上げると灰色に染まり切った空が重く項垂れていた。
「アオバ、あれに乗ったら僕らどうなると思う?」
「死んじゃうね。でも仕方ないし、また次があるじゃん」
2×××年、世界は争いにまみれていた。
個人でも戦争を許された世界。つまり合法的に人を殺せる世界。
ずっと昔は戦争は国同士の争いだったというのは教科書で読んだ。
しかも人間を使っていたというから驚きだ。
人間なんて銃や爆弾を使わなくたって言葉だけでも殺せる生き物なのに。
「アオバ、呼び出し。戦闘機に乗ってほしいって」
「えーまだ冷蔵庫にプリン残ってたのに…ちぇ…」
ぼくらは作られた子供。
大人になる前に死んでしまう戦闘専門の子供。
しかし体は何度でも再生するから不老不死といえば聞こえはいい。
記憶も人格もなにもかも失い違ってしまうのが果たして同一人物という定義に収まるのかはぼくは知らない。
「アオバ、また次も友達になろうね」
「ツイバ、それ聞き飽きたよって多分前もその前もその前の前も言ってると思う」
ふふ、と笑ったツイバの頭をポン、と撫でてぼくらは戦争へ向かう。
誰が何のためにする争いなのかなんてしらない。
ただぼくらは戦うために生きているから。
そのためだけの命だから。




