表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ノート

作者: 蓮華

このノートに死にたいと書いたとして。


誰かが私を助けてくれるだろうか。


このノートに殺したいと書いたとして。


誰かが私を止めてくれるだろうか。


答えはNOだ。


誰も私の叫びに気づきはしないだろう。


言葉にしなければ伝わらない。


こんな言葉をよく聞くけれど。


言葉にしたって伝わらないじゃないか。


助けてよ、と震えた手で書き殴る。


そんな言葉さえ誰にも届かない。


嘘なんだよ。


言葉にしたって伝わらない。


嘘つきなんだよ。


こんな世界は。


勇気を出して綴った言葉も。


まるで意味も、価値もなかったかのように。


何事もなくかき消されるのか。


あってたまるか、そんなこと。


世界が嘘をつくのなら。


私たちの叫びをかき消そうとするのなら。


震えた手でもう一度。


勇気を出して書き殴れ。


助けてよの言葉の横に。


浮かび上がったもう一つの言葉。


私があなたを、助けるよ。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ