第四話 直感、すなわち第六感および本能
やる気が起きなくてダラダラしてたら、投稿が遅れました。
さて、あんな馬鹿みたいな奴は放っておくとしよう。あいつに構う事ほど時間が無駄なことはない。
大学に来て早々に悠仁に絡まれたり、楓が執筆した小説の感想を求められたりと少々騒がしいが、いつもの事を受け流していく。何のことはない、これがボクにとっての日常なんだ。リア充なんて爆h(以下略)。まったく、これまでろくに交友関係がないんだ。大学生になったら何かが変わると思ってたのになぁ…。
ま、少しは変わったか。今みたいに悠仁が絡んできてから顔見知りとかあいつを踏み台にして仲良くなった奴らも幾人か出来たしな。なんで今まで出来なかったんだろう。不思議でならない。
ところで、朝から何か嫌な予感がするんだよな。直感というかなんというか、第六感的なというか…。本能的に何かを恐れているというか……。言葉に出来ないんだよな。なんだろう。
気にするだけ無駄だし、とりあえずは無視しよう。
さてと、これから何をしよう。今日の講義は全部終わったし、大学でダラダラするにもなぁ。他の面子はまだ講義があるし。……まさか、ボッチの子?ハハッ、そんな訳あるか。……あながち間違ってないって事に驚いたな。
(我は………汝が………)
ん?誰だろう…。あそこの人に聞いてみるか
「ん?何か言ったか?」
「え?あ……う、ううん。私達は何も…ただ見てるだけで幸せです…」
「あ、うん…そう…。じゃあ、誰かボクに話しかけてきた?」
「誰も話しかけてません…」
「そっか。ありがとね」
いったい何なんだろう?
さっきのはなんだったんだろう。空耳か。ま、別に大した事じゃないよね。前からたまに聞こえてたし。最近は増えてきたみたいだけど。
「ただいま~」
「あ、美月ちゃんが帰ってきたよぉ。誰か出てぇ。今ねぇ、夕ご飯をぉ」
「はいはい、分かったよ。私が出るよ」
最初に声を発したのが、ボクの姉さんで、25歳OL、残念系美人。性格がマイペース過ぎて周りに呆れられているんだ。
次に声を発したのが妹。17歳の高校2年生。クールビューティ系美人のしっかり者。姉さんと良い感じのコンビが成り立ってるから不思議。
(我はセラフィム。汝が世界にて熾天使を司りし天使なり。しばし話の時を頂戴す。)
「え?」
その時、ボクは意識を失ったかのような感覚にとらわれた。