外伝 どうやら世間はバレンタインデー一色らしい Side.K
私は小日向楓。17歳。うら若き女子高生。華の女子高生ライフ絶賛堪能中…のはずなのに、ミッキーには一向に私の気持ちに気付かない。気付いてもらえない。
少しでも釣り合えるように、勉強も運動も人並みに頑張ってる。外見は、よく見積もって中の上…だと思いたい。何人かの女友達とか男友達は、「うらやましい…というかどう頑張ればそんなグラマラスボディに…」とか、「何…だと…予想に反してその体型……トランジスタグラマーとはこの事だったのか…」との事。よく分からない。
そういえば、今日はバレンタインデーだったな…。本命なのに、どうやら義理だと思われてるらしい。本当に鈍いな…。しかし、普段からアプローチしてるのに、ミッキーには全く気付いてもらえない。どこまでも鈍い奴だ。
あの日、周囲から孤立気味だった私を救い出してくれた。あの日、初めて会ったにもかかわらず、だ。そして、私はあいつに一目惚れをした。その時のお礼と、私の想いを伝えようと画策しているのになぁ…。
男っぽい口調にしたのは、いつからだったかな…。
さて、ミッキーの女子からの人気は本当に高い。驚くほどに。同級生だけに納まらず、上級生と下級生にも人気がある。あ、後一部の物好きな男子にも人気だな…。
私が仲良くしているからか、私経由で渡そうとする輩が沢山いる。主に親衛隊を自称してる女子達からだ。そのチョコの行き先といえばねぇ、私の胃袋の中だよ…。いくら食べても、お腹いっぱい食べても不思議と太らないんだよね……。じゃなくて、全部食べて、私が自分のだけを渡してるとか言ったら引かれる!!というより、自称親衛隊の奴らが何をしてくるか。私程度でもあいつらくらいなら軽くいなせるからいいけどね。
この後にもう1個外伝が入ります。
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