表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しき矛盾  作者: 半月
30/32

鳥かご

鳥かごの鳥、全力で飛ぶことを知らず、全力で飛ぶすべもなく。

認められたくて大袈裟に鳴けば花弁が一枚、一枚と散っていく。

見繕いたくて造花になり、すれ違いすらも気づかず雨がふる。

そうやって距離ができ、砂利道は国道へ変わる。

寂しい、淋しいと震えては、凍えて目を閉じる。

狐のように身を寄せあって眺めた空はまだ青く、見上げる月は朧月。

ふれてはいけない逆鱗に触れ、一人薄暗い森をさ迷い歩く。

笑っては道化師のように踊り、踊っては満たされない心に涙して、その涙をすくってくれる手もなく、その手を差しのべてくれる鳥かごを求めてまたさ迷う。

戸の空きっぱなしで放置された鳥かごの罪の重さと暖かさを苦しげに抱えながら、飛び出してはまた求めて帰る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ