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名残香
体から剥がれ落ちていく夢の名残香
ふわふわの夢は風に流れて、とんだ記憶はまるで嘘のように
残った丸裸の現実はそんな時など存在しなかったと頷けるほどに溶け込んだ
なにもなかったと言うには覚えている体の記憶
間違いなくその空を根付く前にとんだはずであるのに、まるで飛ばずして何もなかったと言う方が頷けるなど、笑えてしまう。
反応を示す小さな体
クスリと風は笑った
やさしく口付ける風はやはり夢のようで、風に揺れた私もまた夢の出来事のようで、にわかに信じられないまま今を生きるの。
飛び出していった私の一部、また夢をのせて、また、花を咲かせて・・・・・・私は眠り、またいつか目覚めるからその時会いましょう。
その時までサヨナラと手を降るから。




