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チリ
意味がない。
意味など、なくなってしまう。
かけては満ちて、繰り返し、繰り返し、人を照らす。
かけてかけて、駆け巡って、軌道がずれて、同じ場所を見つけられずに、スタート地点すら見つけ出せない。
同じ場所に戻ることができない。
意味もない。
意味など、最初からないのかも。
破壊し、焼き付くし、燃やして、ついには黒く収縮して消える。
二度と同じ状態に戻ることなく、そのまま黒くなれば、青い場所などなく
飲まれた光は、読まれた黒は、またチリの一つに。
捻じ曲がってくるそれを、綺麗だと言うその口はまた一つつぐまれて
狂ったそれを超えてみせると言ったその声は、今日も生まれた。
産声、生死、欲、老いてまた消え、新しくまた別にどこかで何かが生まれ、散る。
意味があるのか、意味がないのか
わからないままに、わからないままに、進むことだけを許された僕らだから
同じ場所など、どこにもないのだと知りながら、探すのかもしれない、と
考えて、また赤を見上げ、黒を眺め、青に目をつむる。




