モテる秘訣についてふんわり検討してみる
「なぁ、モテる秘訣って何だと思う!?」
俺の発言に、一緒に弁当を食べていたクラスの友人三人か振り向いた。
「俺たちもさ、もう高二じゃん。そろそろ彼女とか欲しいじゃん。どう思う?」
「顔」
一宮が言った。
「学力」
不二が続く。
「ギャグのセンス」
三田が応えた。
「学力かぁ。確かに頭良い奴は格好いいよな。『勉強教えてぇ♡』みたいなイベントもあるかもしんねーし。でもさ、中途半端な学力じゃパッとしなくない? あと、すげえ労力いるよな、俺らの実力から考えると……」
「確かに」
一宮が言った。
「それもそうだな」
不二が続く。
「正直自信がない」
三田が応えた。
「じゃあ無理じゃん! 他には? モテる秘訣ない?」
「顔」
一宮が言った。
「ギャグのセンス」
三田が応えた。
「うーんギャグのセンスかぁ。確かに、面白い奴はモテるよな。でもさ、そういうセンスって改善されんの? 例えば漫才とか見たら、鍛えられんのかな?」
「無理だろ」
一宮が言った。
「無理だろうなぁ」
不二が続く。
「天性のものだよね」
三田が続いた。
「じゃあそれも無理じゃん! 変にチャレンジしてスベるのヤダし! 他には!?」
「顔」
一宮が言った。
「……」
「……」
「そこどうしても触れなきゃダメなの……?」




