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僕が猫背のままなのは

作者: 岡部

僕が猫背のままなのは

あなたが好きだと言ったから

誰かとぶつかり合わないよう

身を丸くしたこの僕を

あなたが好きだと言ったから


僕が猫背のままなのは

あなたが好きだと言ったから

「死ぬ時くらいは胸張って」

張るのは虚勢のこの僕を

あなたが好きだと言ったから


僕が猫背のままなのは

あなたが好きだと言ったから

顎を伝って手を滑る

涙を注いだこの僕を

あなたが好きだと言ったから


僕が猫背のままなのは

あなたが好きだと言ったから

「さよなら」隠したお別れと

同じ景色を思い出す。

「あなたが好きだ」と言ったから


僕が猫背のままなのは

あなたが好きだと言ったから

猫背で生きるこの僕は

張った虚勢を思い出す

「あなたが好きだ」と言ったから


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