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〇〇がないと1ページ目でブラウザバック ?

1ページ目を開くなりブラウザバックされてしまう小説があります。


内容は一切関係ありません。


それは余白のない小説です。


例えばこんな感じです。


**************************************

例)

「もうじきこの家は取り壊される。その前に、すみずみまで映しておきたい。私はかじかむ手にデジタルビデオをかかげ、冷え切った二階の端から端まで歩き回っていた。東南の八畳間に足を入れる。赤ん坊の頃から家を出るまでの十八年間、私の部屋だった和室だ。土壁の中にぽつんとアルミサッシの窓枠が空白を作っていた。窓ガラスをこすって霜をおとすと、ちらちらと白いものが舞っている。粉雪だ。小さな白い粒達が、灰色の空をスケートリンクにして五回転やトリプルアクセルを繰り返している。一階から妻と妹の歓声がした。階段の音を鳴らしながら降りていく。彼女達の手元には厚紙の表紙つきの写真があった。桃色に桜模様の背景に、小さな人が白い着物に紫の袴を穿いて、ちんまりと立っている。」

(宇美『小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!』)


*************************************


webで面白そうな小説を見つけて、1ページ目を開けたところこれだと、読む前に、たくさんの文字に圧倒されて「もう結構」と思ってしまいませんか? 


こういう投稿のしかたをしている人は結構多くて「もったいないな」といつも思います。


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こういう小説の投稿のしかたをしている人は、縦書きの小説にとらわれているのだと思います。


たしかに、余白一切なしでも縦書きだとまったく問題なく読めます。


谷崎潤一郎の『春琴抄』という余白が一切ない、句読点すらろくにない小説がありますが、難しい言葉をたくさん使っているのに、とても読みやすくて、さすが文豪の作品です。


でも私が読んで感動したのは、縦書きで読んだからです。


横書きだとおそらく非常に読みにくくて、途中で挫折してしまったでしょう。


また私は以前、縦書きがメインのサイトで読んだ小説に非常に感動したのですが、同じ小説を別のサイトで横書きで読んだとき「えっ! 全然面白くない! こんなんだったっけ?」と思ったことがあります。


小説、とくに描写たっぷり装飾が多めな文学性の高い小説は、とことん横書きに向きません。


ためしに青空文庫で、好きな小説を横書きのまま読んでみてください。


おそらく縦書きで読んだときの感動はどこへやら? 読みにくすぎて、すぐに嫌になってしまう、ということになると思いますよ。


私は小説投稿サイトは縦書きメインにするべきだと思っているぐらいなのですが、webの世界は横書きがメインなので、小説投稿サイトが縦書きメインになるのはおそらく難しいでしょう。


*************************************

ではどうしたらよいでしょう。


①方法1 句点(「。」)ごとに改行。1行あける。


例)

「もうじきこの家は取り壊される。


その前に、すみずみまで映しておきたい。


私はかじかむ手にデジタルビデオをかかげ、冷え切った二階の端から端まで歩き回っていた。


東南の八畳間に足を入れる。


赤ん坊の頃から家を出るまでの十八年間、私の部屋だった和室だ。」


★宇美『小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!』★

私の作品です。

このページ一番したのリンクから読めます。

よかったら読んでね(^▽^)


*************************************


さて少し読みやすくなったかな?


でも3行目は文が長いためか読みにくくありませんか?


*************************************


②方法2 句読点ごとに改行。句点(「。」)ごとに1行あける。


実は私は、投稿するときは句点(「。」)だけではなく、読点(「、」)でも改行しています。


(ちなみに「、」まで9文字以下の場合は改行しません。「、」まで9文字を超えた場合のみ改行しています。これはあるインターネットビジネスの成功者のメルマガの書き方を参考にしています)


さらに「。」では改行して一行あけています。


こういうことですね。


句点「。」・・・・・・・・・・改行して一行開ける。

読点「、」・・・・・・・・・・改行するが一行開けない。


*************************************


読点でも改行バージョンの例)

「もうじきこの家は取り壊される。


その前に、すみずみまで映しておきたい。


私はかじかむ手にデジタルビデオをかかげ、

冷え切った二階の端から端まで歩き回っていた。


東南の八畳間に足を入れる。


赤ん坊の頃から家を出るまでの十八年間、

私の部屋だった和室だ。」

(宇美『小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!』)

*************************************


文字が多すぎて読むのがなんかダルイ、というのが解消されたと思いません?


でもちょっとやりすぎかもしれませんね。


あるサイトではこの句読点ごと改行を「こんなのはバカの文章の書き方」と罵倒している人がいました。


けれども私の文章はかなり純文学よりで固いので、これぐらいしないとラノベがメインの投稿サイトでは受け入れられないと思っています。


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かつては私も改行一切なし、余白一切なしで投稿していました。


でもあるときランキング1位の作品と自分の作品を見比べて「同じ小説なのに、全く別物に思える。この小説が1位のこのサイトで、私の小説が読まれるわけがない」と思いたって、この句読点ごと改行スタイルに変えたのでした。


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ちなみにこのエッセイでは読点ごとの改行はしないで、句点ごとの改行にしています。


こういう実用的な文書は横書きと相性がいいので、そこまで余白を開ける必要がないからです。


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★☆注意事項☆★


「句読点ごとに改行する」

というのは横書きのWEBサイトでの読みやすさに特化した方法です。


私は私の文体では(装飾多めで純文学調)これぐらいが読みやすいと思っていますが、これでは改行しすぎという意見も多いです。


特に読点(、)で改行するのは、一般的に正しい日本語の書き方とされていません。


コンテストに応募するときなど、それだけで選考外になってしまう可能性もありますので、絶対にやめてください。



☆★作者の小説宣伝☆★


この章で引用している小説『小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!』は私の書いた小説です。


ご興味ありましたら、下部の緑色のスペースにあるリンクから直接読みにいけます。


↓ ↓ ↓ ↓ 


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当エッセイ引用小説のご紹介

↓↓↓↓


小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!【アルファポリス】


eruchwsvgeouc9wagln5fngw5w_upj_18g_p0_113x.jpg

♪.:*:’゜☆.:*:’゜♪.:*:’゜☆.:*:・’゜♪.:*:・’゜☆.:*:・’゜♪.:*:・’゜

東京で暮らすスグルには、故郷に忘れられない幼馴染がいた。

いつも自分を犠牲にして助けてくれた彼に、僕は何もしてあげられなかった。

やさしく切ないブロマンス


♪.:*:’゜☆.:*:’゜♪.:*:’゜☆.:*:・’゜♪.:*:・’゜☆.:*:・’゜♪.:*:・’゜


昭和末期から平成初期の日本の田舎町を舞台とした、ノスタルジックな男の子の友情物語です。

あやかしも出てきます。

約10万字。文庫本一冊ぐらいの長さです。

下記のキーワードに一つでもピンときた方は、ぜひぜひお読みください(^▽^)/

幼馴染/青春/友情と愛情/ブロマンス/あやかし/神社/不思議な物語/美少年/泣ける/切ない/昭和末期/平成初期/ノスタルジー/郷愁 

↓↓↓↓

小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!【アルファポリス】



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目次

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第1章 粉雪舞う日


第2章 母の涙


第3章 竹馬の友


第4章 小虎


第5章 祭りの日


第6章 祭りの後


第7章 再会


第8章 頼みの綱


第9章 スケッチブックの中の友人


第10章 小虎と猫


第11章 先客


第12章 前夜祭の芝居


第13章 弟橘姫入水


第14章 めでたいな


第15章 転校


第16章 茶畑の中の学校


第17章 友との帰省


第18章 突然の知らせ


第19章 噂


第20章 彼


第21章 会いたくて


第22章 真冬の夜


第23章 さよなら故郷


第24章 薄情者


第25章 インターネット時代


第26章 真冬の夜


第27章 積年の思い


第28章 エピローグ

↓↓↓↓

小虎|僕を愛して身代わりになってくれた彼が、霊能者になるなんて!!【アルファポリス】

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