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第26話 圧迫面接をするのはそのたいていがろくでもない会社である

 議会対応の都合から、帝都ジン・ヴィータに所在する公爵家別邸に集まった高貴なる集団は、議会貴族らの命によって派遣された議会事務局職員らの厳重な監視下におかれていた。


「会議なぞしている場合なのですか」


 椅子に深く腰掛けながら、納得できないといった表情でコーネリア王女は不満を垂れる。病原菌などの心配がないことも判明したため、鮮やかに輝く赤髪を揺らしながらも、周囲に対して不機嫌そうな視線を飛ばす。


「こちらとしても出来るだけ穏便にことを進める予定だったのですが、事情が変わりましたので」


 若干の嫌味を込めて、私はそう答えた。視界の端には、父とともにここ数日の間ひっきりなしに議会対応に当たっていたユーライヒ城伯のやつれた姿が見えている。


 人民連邦なる未知の星間国家が、帝国に対し武力侵攻を企図している。

 

 全く突飛な発想だ。かつて人類文明をはぐぐんだ旧太陽系じたい、とどまることを知らない環境破壊と資源の乱開発によって、はるか昔に不毛な大地と化してしまっている。既に人類の文明圏から切り離された宙域に星間国家を築き上げるなど、一体誰が主張するのか。


 …全長4000mに及ぶ大戦艦をひきつれた、グリーゼ王国の王女殿下さまでございます。

 全幅とはいかないまでも、そこから多少の説得力を感じ取るのも当然であろう。


 さて。実際に敵国が侵攻を企図しているのであれば、これは世紀の大問題である。公爵の号令のもと、帝国政府の介入を出来るだけ排除しながら、各星系に点在する領邦貴族たちをすぐに集め防衛力の向上について検討しなければならない。


 そんなクソ忙しいはずの状況にもかかわらず、我々は帝国首都であるジン・ヴィータに呼び出されてしまっているわけだ。こんな事態を引き起こしてくれた目の前のおてんば王女に対して、公爵家としては思うところは存分にある。

 もっともグリーゼ王国の存在が公になることによって、平和に慣れた多くの帝国国民がその存在に注目を集め、結果として帝国政府によるグリーゼ王国への認識が「秘匿の対象」から「保護すべき亡命政権」に変化したのは確かであった。それに、同時に公にされた『人民連邦』という星間国家の存在もまた、大いに国民の耳目を刺激してやまなかった。一つの亡命政権が、その存亡をかけた博打に出た結果がこれだと思えば、それはそれで致し方ないことなのだろう。

 …まぁ、それによって目の前のユーライヒ城伯の精気が回復するといったようなことではなかったが。



『亡国の美姫!!命からがらの逃避劇!!』

『謎の星間国家 人民連邦の正体に迫る!!』

『公爵家、会戦準備か!?評論家に問う』


 帝国が保障する言論の自由は、大いにその真価を発揮していた。噂や憶測というのは人類が等しく持つ種族的な才能であり、既に多くのメディアでは空想小説もかくやと言わんばかりの文章が軒を連ね、帝国国民の安穏な生活を大いに活気づけた。

 しかし全ての国民が傍観者の地位にいたわけではない。推定される人民連邦の位置と最も近いであろうアウステルリッツ公国の国民は、帝国全土から予期せぬ脚光を浴びせられることとなった。各星系を統裁するアウステルリッツ系の貴族たちが急ぎ声明を出し、国民の生命・財産の保障を確約しなければ、国民の不安を抑えることは容易ではなかったであろう。


 そしてここまでの大騒ぎになれば帝国議会臣民院も当然動き出す。


 今回の召喚の主役であったベルンハルト・フォン・アウステルリッツであるが、ただのこのこと本人だけが出向けばよいというものではない。通常、議会による領邦貴族への質問(尋問)は2週間、長ければ1か月以上はかかる。であれば、一番に信頼のおいたブレーンを携えてつつ、議会の対応に臨もうとするのが普通だ。ユーライヒ城伯はその点において責任感が強く、仕事に無駄がないタイプであったが、こういった極端なストレス環境に弱い人柄でもあった。


「こたびの召喚でございますが、我らが公爵家に何ら落ち度があったものではございません。であれば、正々堂々と状況の如何を衆目に知らしめることこそが我々のお役目でございます」


 あくまで原則論に立ったソレリアが、王女に対してそう説明する。

 ペルセウス連邦末期にて機能不全を起こし、緊急時においてむしろ民主主義的手続きの欠陥を露呈した連邦議会であったが、むしろそれは、連邦議員を多種多様な地方星系出身者で構成させようとする民主主義的努力の帰結でもあった。事実として、富とインフラと人口と教育機会がジン・ヴィータに一極集中していたペルセウス=システムの建造期において、連邦議会の議席の多くは富裕層と知識層を中心としたジン・ヴィータ系市民に独占されていたた。当然、そんな状況で地方星系の悲痛が連邦議会にて顧みられることは事実上あり得ない。ペルセウス=システムが実現したことによって、各星系国家における各種インフラの整備や教育機会の拡充が進んだため、それまでの政治的・経済的抑圧から一転、地方星系出身の議員を連邦議会に送り込もうとする政治的ムーブメントが進んだのも、自然な流れであった。


 問題は、250年の鬱屈にさらされた地方星系市民によって送り込まれた連邦議員らが、事実上の利益代表者として機能し、連邦議会内部における協調と融和を断乎として拒否した点にある。

「戦う議会」と称された当時の連邦議会議員の活躍ぶりは枚挙にいとまがない。紙おむつを履き声帯手術を施して議場に臨んだ議員が、連続して30時間の演説を行い議事の進行を強制的にストップさせた事例もざらに存在した。地方出身の議員たちにとって、『融和』は『後退』を意味し、『譲歩』は『屈服』を意味していた。250年に及ぶ軋轢を振り返れば、お互いの関係がこじれるのもしょうがない部分は確かにある。

 確かに、ペルセウス=システムが生み出すエネルギーは無尽蔵と思われていたし、当時の全人口に対して安定した生活基盤を保障する十分な生産が行われていることを示す研究結果も当然示されていた。そんな中で連邦議会が対立と停滞を繰り返していたとしても、基本的に問題はなかった。最悪なのは、ペルセウス=システムの損壊に伴う緊急事態において、それでもなお議会が不毛な対立を選択した点にある。この部分を以て、民主主義の限界がいよいよをもって示されたといえるだろう。


 こうしてみれば、軍と一部の官僚組織にしか権力基盤を有さないノートンが、従来型の権力構造に譲歩する形で議会議員に対し「臣民」の地位を与えるのも、見ようによってはごく自然なながれでもあった。皮肉なことに、帝政を選択し、いわば「民主主義の敵」であったノートンによる積極的な『融和』と『譲歩』によって、連邦議会は形を変えて存続し続けたのである。


 帝国議会臣民院として形を新たにした『議会貴族』の仕事はずばり、「権力の監視」であった。生き馬の目を抜く政界を生き延びた議員らにとって、自身の政治的正統性を脅かさんとする「領邦貴族」の存在は脅威そのものであり、その一挙手一投足に対して当然、地獄の業火のように熱い視線が注がれた。それまで権力闘争に明け暮れていた議会主義者たちは、共通の敵を得たことにより一致団結しことに臨んだのである。領邦内部の不祥事や、国民が有する領邦貴族への不満は絶好の攻撃材料として用いられ、必然的に、領邦貴族の運営体制は透明性と公平性を確保せざるを得なくなった。一方で、自身が持つ権力におぼれ、不正な蓄財を目論む議会貴族も存在したものの、潔癖を通り越して狂信的ともいえる院内の統制と国民の投票によって、これに手を染めた議員は速やかにその地位を失った。


「『議会貴族』に逆らえる領邦貴族は存在しないといってよいでしょう。領邦貴族は国民を統治し、議会貴族は領邦貴族を統制し、国民は議会貴族に対して選挙の洗礼を浴びせる。この体制こそが、『大帝』アランによって望まれた健全な権力統制なのです」


 別邸に集まった人間の中ではひと際人当たりの良いエルヴィンが、落ち着いた態度でコーネリア王女にそう説明する。ちなみに私の父と一緒に議会での対応に当たっているブランデンブルク侯もまた、別邸の一室にてひどく寝込んでいるとのことだ。


「伝えづいて聞き及んではおりましたが、帝国もなかなか窮屈なものでございますね」


 ちらりと窓の外に視線を飛ばし、コーネリアがつぶやく。別邸とは言っても、私が普段住んでいる屋敷よりもなお大きい。プライドの高いジン・ヴィータ市民に対して権勢を示すために、領邦貴族達は競って首都に別邸を築き上げた。帝都における別邸はこの場合において帝国政府に対する領邦貴族側の窓口として機能する。そんな重要な場所にも関わらず、重装備の監視員をずけずけを送り込めるほどに議会貴族の対応は強気そのものであった。


「それで…、父上は今どうしてる?」

「大変お疲れのご様子でございました。お部屋に戻られてから、何があっても起こすなと」


 ここの屋敷における事実上の管理責任者であり、公爵家に代々仕えた実績のある別邸家令が、憐みの表情でそう答えた。父とて豪奢な暮らしぶりが板についてはいるものの、必要とあれば数日は寝ずに職務に当たるだけの体力はいまだ持ち合わせているはずだ。よほど議会で絞られてきたのであろう。


「しかし、相応の成果を上げたと聞き及んでおります。城伯、お疲れのところまことに恐縮ではございますが、議会の様子を、改めて説明していただけますか」


 私は出来る限りの丁重さを心掛けつつ、頭を抑え込んで固まったままでいたユーライヒ城伯に尋ねた。


「いささか骨が折れましたが…、ご期待に沿えましたらこれに勝る喜びはございません」


 落ち着いた風格を伴う父や、軍人らしい偉丈夫を誇るブランデンブルク侯爵とは異なり、ユーライヒ城伯はある意味では貴族らしい線の細い印象を他に与えるだけの人物である。城伯という立場であるよりむしろ、趣味に生きる国民階級に生まれていたならば、これほどまで鬱屈した表情をせずにすんでいたことであろう。

 城伯はそばに控えていた侍従からタブレットの端末を受け取り、使い慣れた手際で操作をする。


「議会からの質問は主に3点でございました。1つ目は、領邦内における航行の安全確保に関する確認。2つ目は、グリーゼ王国の存在に対する公国の認識について。そして最後が、『人民連邦』なる国家がもたらすであろう安全保障上の脅威に対して、公国はいかなる対応を示すのか。でございます」


 城伯は左手で軽く自身の頭を押さえた。議会での記憶がよみがえってきているのだろうか。


「1点目と2点目について、これは比較的穏当な質問でございました。…あくまで比較的、でございますが。問題は3点目です」


「答えようにもないですね」


 エルヴィンがあっけらかんとした表情で発言する。


「人民連邦による武力侵攻に対して、我々は全く無知でございます。帝国政府もこの点では同様であるはずですが…。しかし、彼らにはいわゆる『建前』がございます」

「帝国軍の動員か」


 私は小さくつぶやいた。

 帝国の歴史も長い。当然、議会貴族による熾烈な弾圧的行為に対し、明確に反旗を翻した領邦貴族も居た。領邦貴族といっても、初期の貴族には軍閥上がりの者も多かったから、そういった血の気の多い事例も少なくはなかったのだ。もっとも、そういった明確な敵対行動に対し、議会は「国民の庇護」という建前のもと、新たに編成された『帝国軍』をためらいなく派遣してきた。その後の経緯は言わずもがなである。

 帝国が、人民連邦の侵攻に対し戦闘のイニシアチブを取ろうとしているのは確かであろう。


「当然、簡単に許していいことではありません」


 豪放な父親に似ず、爽やかな人格的雰囲気を他に対して与えるエルヴィンはしかし、帝国に対する潜在的な反発感情は父親譲り、いや「一族譲り」であった。


「左様。自分の領地は自分で守る。古き良き伝統は守られるべきでございます」


 おなじく保守的な気風が強いユーライヒ城伯も、エルヴィンの発言にうなずく。線は細いものの、思想は骨太なのが城伯の特徴であった。むしろそれが原因で帝国との軋轢の最前線に立たされているわけだが。


「まったく…。ブランデンブルクの一門は気が早くていけませんわ」


 それまで黙っていたバイエルン侯爵が口をはさむ。リーゼの祖母である彼女は、アウステルリッツ公国軍の統合参謀長であり、あくどさと辛辣さかけては侯爵家筆頭と称される人物である。


「これは失礼を…。バイエルン侯。恐れ入りますが、この点についてご説明を願えますでしょうか」

「承知いたしましたわ城伯」


 バイエルン侯は老体に似合わないしゃっきりとした姿勢で城伯からのバトンタッチを受ける。


「ご存じの通り…」


 バイエルン侯が手持ちのタブレットを操作し、各人が持つ端末の画面に公国軍の組織図が浮かび上がる。


「公国軍の編成は航路防衛および治安維持に主眼をおいております。結論から申し上げますと、宇宙艦船同士の大規模戦闘に対応できるのは、帝国軍が保有する方面駐留艦隊、および基幹艦隊のみでございます」

「手厳しいですな」


 エルヴィンが、肩をすくめながらそういった。公国軍が保有する宇宙艦隊の運用を担うブランデンブルク家の立場としては、当然の反応だろう。


「人民連邦なる勢力の軍事力について、我々参謀本部および公国政府が合同して研究を進めています。また、グリーゼ王国旗艦である『バートランド』に記録された戦闘情報や、王女に同行された王国軍人への聞き取りなども並行して実施中です」

「帝国政府からも情報提供の要望が来ておりますので、こちらも随時対応させていただく予定です」


 高い紅茶の入ったカップを片手に、コーネリア王女はしれっと言い放つ。

 …まぁ、帝国政府とこっそりと内通されるよりは話が早くて助かるのだが。


「人民連邦軍の陣容について、研究の進み具合はいかがでしょうか。公国軍が果たしていかほどお役に立てるものなのか…」


 もし人民連邦相手に戦争を始めるとなれば、拠点防衛を担うことになるユーライヒ城伯の立場は非常に重いものとなる。


「帝国軍ですら、あの人民連邦に立ち向かうのは不可能です」


 応じようとするバイエルン侯に先んじて、コーネリア王女が口をはさんだ。


「遺憾ながら、人民連邦の軍事技術は王国や帝国よりもはるかに先んじています」

「であれば、当然の帰結として公国軍も太刀打ち出来ないわけだ」


 コーネリアの発言に対して眉をひそめ、怪訝そうな表情を浮かべる3名の武門貴族の間に不穏な空気が流れ始める。よからぬ雰囲気を感じ取った私は、あえてひょうひょうな態度でコーネリア王女の発言にそう返した。


「…。王女殿下のご指摘はごもっともです。宇宙空間における人民連邦の軍事力は、我がほうよりはるかに進んでいることが、すでに明らかになっております。いうなれば、我が軍がマスケット銃を装備するのに対し、人民連邦軍は自動小銃を装備しているといったような、それほどまでにお互いの軍事力は隔絶しています」


 バイエルン侯は苦々しげにそういった。リーゼロッテもまた難しそうな表情を浮かべている。


「おおよそ、近代と、前近代の違いが存在するわけですね」

「おっしゃる通りですエルヴィン様。しかし、我々はこれを通じて彼我の戦力差を認識することに成功しました。となれば、領邦貴族に求められる『伝統』とやらも、もう少し具体性を持って考えられるようになるはずです」

「おっしゃる通りですな」


 バイエルン侯の皮肉交じりの言い分に、ユーライヒ城伯は複雑な表情でしかし応じる。もし彼女の発言内容に対して何か気に障るようなことがあれば、そういう時はたいてい彼女が正論を言っている時である。バイエルン侯が発する皮肉交じりの意見ほど、むしろ尊重しなければならない。


「…実際のところ」


 そんな武門の名家たちのやり取りを見て、私は内心ふと疑問が生まれた。


「もし、人民連邦が帝国に侵攻する場合、真っ先に矢面に立つのは辺境を担う我々公爵家であるのは、もはや疑いようがないわけだ」

「左様でございます」


 虚飾を排し、バイエルン侯はそう言い切った。


「…言いにくいことではあるんだが、外交努力でどうにか解決できないものだろうか」


 武門貴族を前に、ともすればはっ倒されそうなことを、私は一応聞いてみた。


「ご懸念はごもっともでございます若様」

 と、ユーライヒ城伯。


「兵をいつくしむその姿勢。まさしく次代の公爵家を担う器でございますな」

 と、エルヴィン。


「確かに、公国軍の犠牲は避けられるべきでございます。故に」

 バイエルン侯が、一息おいて続ける。


「いかに帝国軍をこの戦いに引きずり出し、そしてなお我が公国軍が戦場のイニシアチブを握るか。その点が問題になるわけでございます」

「いやいや」


 結局戦っとるやないかい。というツッコミはさておき。


『そうか。この人たちには敵と対話するという発想がそもそもないのか』


 私は内心、合点がいった。そもそも公国軍が長年にわたって相手をしてきたのは、説得も対話もどこ吹く風な宇宙海賊である。外交をしようにも、そもそも『外国』という存在が長いこと存在しなかったこの時代の貴族の発想じたい、ある意味限界があるのかもしれない。

 であれば、宇宙海賊なんぞに降伏勧告を行った私もだいぶ無理をしたもんだ。


「お兄さま。何か問題でも?」


 リーゼロッテがきょとんとした顔で私に尋ねる。


「つまり。…その」


 私は出来るだけ武門貴族のプライドを損なわないよう言葉を選びながら、口を開く。


「そもそも戦ったとしても、人民連邦に対しては苦戦が予想されてしまうわけだ」

「忸怩たることでございますが」


 沈痛そうな表情を浮かべ、ユーライヒ城伯が答える。


「まぁ、つまりだ。人民連邦が帝国に武力侵攻をしないという可能性も、無くはないか?」

「まったくもって、あり得ません」


 私の問いに対して、誰よりも早く、そして力強くそう言い切ったのはコーネリア王女であった。


「…」


 なんだかさっきからソレリアのよくない雰囲気が伝わってくる気がするが、この際それは置いておこう。


「人民連邦は、明確に帝国を敵対勢力に設定しています」


 コーネリア王女は、続けてそう言い張る。


「理由をお聞かせ願えますか」


 エルヴィンが、あくまで落ち着いた態度でそう尋ねた。


「人民連邦の目的は、ペルセウスの円環、『ペルセウス=システム』の不可逆的な破壊にあるからです。人民連邦は、帝国の存在を決して許しはしません」


 王女殿下の発言に、周囲の人々は人知れず息をのんだ。

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